見出し画像

UDフォント/自費出版のあれやこれや#22

今回は前回に引き続き書体の話で、その中でもUDフォントについて。

少し前から話題になっているUDフォント(ユニバーサルデザインフォント)ですが、みなさんは見たことがありますか? 電化製品などの取扱説明書やカレンダー、街の標識などに使われはじめています。
ユニバーサルデザインとは年齢や能力などにかかわらず、すべての人が利用しやすいように工夫された建築や設備、製品などのデザインです。そのコンセプトに沿って開発されたのがUDフォントです。

UDフォントはすべての人に見やすいようにシンプルなデザインになっています。例えば「ぱ」「ば」などの読み間違えがちな文字も、今までより視認性・判読性が良くなっているのです。老眼がはじまりつつある私にもやさしいフォントです。

教育の現場でもUDフォントが採用され、学習障害のディスレクシア(識字障害)の子どもたちが文字を読めるようになったと報道されていました。昨年度からは教科書にも使われており、今まで文字が読めなくて勉強が辛かった子どもたちには画期的なことだと思います。

また、道路標識など限られたスペースに多くの情報を入れるため、長体(文字の横幅を縮める)をかけることがあります。普通の書体に長体をかけると文字の縦画と横画の太さにばらつきが出て、かなり視認性が悪くなります。

そこで最近では、もともと横幅を80%や60%に縮めてデザインされたフォントが各社から出ています。もちろんUDフォントにもあります。これらはコンデンス書体と呼ばれています。

ちなみに小社が発行している『改訂 漢字が苦手な子どもへの個別支援プリント』シリーズや『改訂 算数が苦手な子どもへの個別支援プリント』シリーズでもUDフォントを使用しています。

プリント表紙

漢字中身

算数中身

http://seifudo.co.jp/publishing/
自費出版でもご希望があれば、UDフォントを使った本づくりも可能ですよ。

自費出版について、疑問・質問がありましたら、
http://seifudo.co.jp/contact/index.html
のお問合せフォームよりメールください。ご相談・お見積り無料です。ご希望の方には「自費出版ガイドBOOK」をお送りいたします。