実家の「お客様用布団」問題
6年ほど前に、宿泊施設だった元実家を手放し、築50年の昭和レトロな小さな平屋住宅へ引越しました。
お客様用布団は、徒歩圏内にホテルがいくつもある今の我が家には不要だと思っています。
潔く「客間」なしの小さな家を選んだ時点で、日本的な「お客様のための家」から、「住人のための家」への転換を決意したのです。
お客様のための「宿泊施設」で生きてきた50年。そこから離れた私たちは、これからは私たちをもてなしてあげなくちゃ!なのです😊
コロナ禍「お風呂も食事もトイレも全部、実家で」ではなく。
食事は感染対策されたレストランでそれぞれ食べたいものを食べ、毎日消毒や換気してくれているホテルに帰って寝て、トイレ行って。朝一緒に公園に遊びに行く。というスタイルの帰省はお互い安心できてよかったです。
どうしても、という場合は布団レンタルもありますし。
手持ちの2人分の防災用品のエアーマットと寝袋があれば、あとは私たちのオフシーズン布団でなんとかなるはずですし(客人ではなく、自分たちがそれで寝ればいいだけ)。
それよりも。
遺品整理や災害全壊時に、ただでさえ大変なときに誰かに「使わなかった、お客様用布団たち」を運んでもらわなくてはならないことの方が、車を持たない私にはよっぽど心苦しいのです…。
「なければないで、なんとかする」ことはできても、「ある」ことは「なかった」ことにはできないのです…😭
築50年の中古平屋の我が家は、地震にしても洪水にしても「被災=全壊」となる可能性があり、その際の災害廃棄物を最小限にしたいと平時から心がけているのです。
使わないモノは持たない。
しまいっぱなしの植木鉢、お客様専用の布団や食器、使っていない家電、痩せたら着る服…そういう、みなかったことにしたくなるようなモノは潔く手放してきました。
コロナ禍を機に「お泊まり」のあり方、考え方が変わることを期待します。
なぜ「お客様用布団」を全家庭でそれぞれ所有しなければいけないのでしょう?
レンタル布団やホテルをその代替品として位置づけてもいいのではないでしょうか…。