
「夜空に星を投げた」歌詞解説
1.はじめに
※このnote単体でも充分理解いただけるとは思いますが、先に公開している短編小説「夜空に星を投げた」を読んでいただけるとよりわかりやすくなると思うのでオススメです。
まずはじめに、この曲の歌詞のテーマを伝えると
「高校のクラスで孤立して自殺する話」
です。
そこからどのように「夜空に星を投げた」というタイトルや詩世界に繋がったのかという話なのですが、実をいうとタイトルはデモの時点の、あくまで仮のものとして付けたものでした。
しかし、前述の内容で歌詞が仕上がっていき、加えてどこかで聞いたような「亡くなった人は星になって生きている皆を見守っている」という話も思いついた結果、
「夜空に星を投げた=自ら死を選んだ」
という解釈に繋がり、仮のタイトルがそのまま正式なものとなりました。
続けて、今作の表現もこれまでの曲と比べるとひと味違ったものになってます。
こういう歌詞が書きたかったんですよね。
そこそこわかりにくい表現でもあるので軽く触れると、学校を「世界」や「楽園」と表し、そこで僕が孤立する原因になった行動を「罪」としています。
この2つから思いついたのが、キリスト教の聖書に書かれている「失楽園」という章でした。
ざっくり説明すると、
「世界で最初の人間であるアダムとイブが、神に食べてはいけないと言われている果実を蛇の姿をした悪魔にそそのかされて食べてしまい、楽園から追放される」
という話です。
「罪(=孤立する原因)を犯して楽園(=クラス)から追放(=孤立)」
まさにぴったりなテーマだと思いました。
また、それに合わせて僕含めて人間を天使として表現しています。
アートワークを見るとイメージしやすいのではないでしょうか。

これからより細かく解説していきますが、失楽園やキリスト教(の聖書?)の内容を踏まえたフレーズも使っています。
それでは歌詞解説!!
いってみよう!!
2.歌詞解説
ああ、僕の目に映る
世界は荒れ果て
過去の面影すら
何もない
色褪せ廃れて
過去に変わる希望
僕は静寂に
囚われた
比喩表現を取り除くと、「これまでの楽しかった学校生活は見る影もなく、クラスから孤立した孤独感に囚われている」という内容。
そう、ただ1つの罪
それがこの世界を
変えてしまったんだ
戻れない
散らばる瓦礫の
山が罪人を指し示し
天使の剣が向く
「全て君のせいだ」
「罪」というのが何かというと、初対面の人間との距離感が近すぎて、相手に引かれてしまったことを指します。
それが原因でクラスで孤立して、楽しかったはずの学校生活が辛いものになったので「世界が変わってしまった」わけです。
「散らばる瓦礫の山」というのはここで出てくる「世界」、及び後に出てくる「楽園」という比喩表現に合わせて加えたフレーズになります。
「天使の剣が向く」という表現ですが、最初は「矛(先)が向く」というフレーズを使用するつもりでした。
しかし、罪の重さを量ったり、アダムとイブを楽園から追放するのが「ミカエル」という天使であり、その「ミカエル」が右手に剣を持っていたため、今の表現に至りました。
希望に溢れていた楽園は
1つの罪から綻び果てる
僕が望む世界をこの手で
壊してしまった
もう戻りはしない
希望に溢れていた楽園(=学校生活)を、自分の過ちで壊してしまい、後悔するシーンです。
陽の光を浴びて
大きく羽を広げ
仲間と空を語る
日々はいつか来るの?
あの頃の楽園で
過ごした日々のように
また笑い合えるのか?
望んだ未来は来ない
「絶望が手を招く」
「過去の友人と遊んだり、勉強したりという楽しい生活。その頃とまた同じように過ごせるのか」と悩むシーン。
実際、元々仲の良かった友人とまた仲良くできるよう色々頑張りました。
ダメでしたが。
また、前述の通り
人間=天使
としているので、友人と仲良く過ごすことを「大きく羽を広げ
仲間と空を語る」と表現しています。
そして、「望んだ未来」は来ないとわかり、絶望が手を招きます(=希死念慮)。
新しい世界が僕を呼ぶ
全て受け入れる時が来たんだ
今足枷を外し飛び立とう
終わりのない「終わりの世界」へと
「僕は今、夜空に星を投げた」
犯した罪も闇に溶かして
「新しい世界」というのはおわかりの通り、「死語の世界」を指しています。
「終わりのない「終わりの世界」」というのも同じ意味です。
楽園と違い、死後の世界に終わりなんてないでしょうから。
足枷というのは「家族」のこと。
家族を悲しませたくないから、死ぬことを踏みとどまっていた。
しかし、努力しても過去のような学校生活は戻らず、孤独のまま。
そんな現実を受け入れ、何よりも逃げる(死ぬ)ことを優先します。
それで「足枷を外す」わけです。
自ら命を絶ち、物語が終わりを迎えます。
3.おわりに
これまでに公開した曲の内、最も暗い「Dead End」と同じかそれ以上の暗さを持つ今作の詩世界。
なかなかわかりづらい、非現実的な表現が多いと思いますが、だからこそ掘り下げていくと深い味わいがあるのではないのでしょうか。
あるよな(脅迫)?
まあ気負いせず、「なんか良い曲だな~」くらいに思って聴いていただければ幸いです。
僕が抱いた絶望が、人を魅了する美しい華となれば嬉しい限りです。
それでは、今回は以上!!
あざした!!
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