
「愛憎のナイフと砂袋」歌詞解説
1.はじめに
既に公開されている曲を聴いた、歌詞、Lyric Videoを見た(読んだ)方はあまり表に出さずともこうは思ったのではないでしょうか。
「気持ちが悪い」
と。
ぶっちゃけそうだと思います。
だって実際、内容が内容なので。
この曲の歌詞の内容をざっくりいうと、
「自分を振った相手を恨んで、殺す物語」ですから。
タイトルに関しても、
<愛憎のナイフ>
→想いが叶わないと知った、相手の女性に対する主人公の怒り
<砂袋>
→殺される女性。主人公の感情の捌け口=サンドバッグ
という意味が込められています。
さてさて、なぜこんなおぞましい内容の歌詞を書いたのか、
僕の話も交えつつ説明をしていきます。
まず先に断りは入れておきますが、あくまで僕は
「人を殺したい」わけではないので悪しからず。
後日別の機会にまた改めて話す(というか書く)つもりではありますが、
僕自身これまで女性経験が全くありません。
26年間生きてきて全く。
一度も。
もちろん興味が無いわけではなく、単純にめっちゃ失恋してきました。
人数でいえば10人くらい。
長男じゃなければ死んでたね(突然のジャンプ漫画オマージュ)。
で、これが回数を重ねていくと語弊を招く言い方かもしれませんが
「イライラ」します。
僕が覚えているのは大学4年生の頃。
映画に誘った同期の女性から「今付き合っている人がいるから」と
返事をもらったときは、正直「またかよ」と思いました。
本人には当然言わないし、他の人にも言いませんが悲しくもなりましたし、うまく言葉では説明できない「怒り」のような感情が湧き出てきたことを、
なんとなくですが記憶に残っています。
ちなみにその日にHYDEさんがYouTubeに上げた新曲を聴いて、
少し気持ちが落ち着きました。
それがこの曲↓
ありがとうHYDEさん。
まあそんな感情が出てくるのは、僕の短気な性格も要因の1つかもしれません。
他にも、自分がなんとなく「めんどくさいな」と思っている、人として「ちょっとどうよ?」と思う奴が彼女連れているところにバッタリ出くわしたり、自分よりも年下と思われるカップルを見かけたりした時には、「劣等感」のような感情を抱くこともあります。
ていうか抱いてます。
そして、僕の音楽活動上のコンセプトである「絶望で華を咲かせる」。
以前どこかで説明したような気がしますが、改めて説明すると
自分が抱いた悲しみや苦しみ、絶望を、音楽という価値のある形に変える
という意思が根底にあります。
ちなみにこういった
「社会に認められない感情を認められる形にして世に出すこと」を
心理学では「昇華」といいます。
そして今回、これまでとは比較にならないくらいの
「決して綺麗ではない感情」のよりどす黒い部分を抽出し、
曲に変えて昇華することで、僕がこれまで傷ついた過去が救われる
(救われた気にしてくれる)わけです。
つまりはある種の自己治療です。
ここまで読んで、
「なんでそんなに愛されることにこだわるのか」
「他にも人生に楽しいことがたくさんあるじゃないか」
と思われる、言いたくなる方もいるかもしれません。
ごもっともです笑
しかしながら、それでもこだわってしまう性格みたいです。
僕、頭が固いらしいですから笑
それとも本能というべきなのでしょうか。
加えて、一度も経験せずに「他にもっと楽しいことがあるから」、
ましてや「自分には必要ない」なんて言えやしない。
この劣等感を抱かずに済むようになるのは、おそらくまだまだ先に
なりそうな気がします。
やや話はそれましたが、この曲のこんな歌詞を書いた理由は前述の通り、
「僕自身が持つ社会的に認められない感情に対する自己治療」
といったところ。
まあ他の曲も正直一緒だけども。
さてさて、このそこそこ余計な内容も交えたエピソードトークを踏まえ、
「愛憎のナイフと砂袋」の歌詞解説、いってみよう!!
2.歌詞解説
暗闇の中で
ただ貴女を見ていたんだ
届かない叶わない
触れられないと知ってた
それでも僕は
貴女と笑い合って
一緒に未来を歩む
夢を見ていたんだ
「叶わぬ恋」というやつですね(無情)。
人に愛される相手と、その逆である自分。
そんな立場の違いや、過去の失恋を覚えているからこそ叶わないと
思いつつ、「今度こそは想いを叶えたい」と願う主人公の心情が
表れています。
いつかその手を取って
未来へ貴女を連れ
優しさの溢れる
世界へ
夢を叶えよう
僕はこの暗闇を
抜け出して行くんだ
愛する貴女のもとへ今
「さあ行こう」
「優しさの溢れる世界」というのは、主人公が考える自分の強みである
「優しさ」をもって、「恋人になった『貴女』と幸せに過ごす未来」のことを指しています。
それを聞いて思ったのではありませんか。
「思い上がるな」だと。
だって、よく言うじゃありませんか。
「『優しい』という褒め言葉は、それ以外に魅力が無い人に対して言うんだ」って。
主人公はまさに、「(女性にとって)魅力が無い」人間なわけです。
それを「自分は他人に優しい。恋人ができたらその優しさで幸せにできる」と勘違いしているタイプ。
僕ですね(唐突の自己否定)。
その自惚れをもって、主人公は動き出します。
僕自身、待っているだけじゃ何も変わらない、変えられないと思っていたので行動には移すタイプでした。
想いを叶えるため、一歩を踏み出すわけです。
この手を伸ばし
貴女に語る
これ以上のない最愛を
他でもない
貴女には
この手を取ってほしい
しかし貴女はこの手を振って
僕のいない未来を選ぶ
その先に何がある?
それが貴女の答え?
告白をしてフラれるシーン。
これだけ書くとなんかショボいな笑
ただ、ここで主人公の気持ちが揺れ出します。
それは諦めるということではなく、傷つき、戸惑い、そして
怒りに変わる。
僕が描いた夢の続きは
貴女が壊し、砕け散った
許せない
許さない
決して逃しはしない
今この場所にいるのは2人
俺と愚かなお前だけだ
終わらせよう
愛憎の
ナイフを振り下ろして
主人公が「貴女(もうここから「お前」呼びですが、書き分けるとわかりづらいのであえて統一します)」を追い詰めるシーン。
この時点で主人公、怒りMAX。
その証拠に、女性に対しての呼び方が「貴女」から「お前」に変わっています。
細かいですが、主人公の心情の移り変わりを表現するためにこだわりました。
「夢」というのは、おわかりかもしれませんが恋人となった「貴女」と過ごす時間のことです。
そして、ここで愛憎のナイフが振り下ろされる(=「貴女」を殺す)。
過去のお前が選んだ道は
死へと繋がる荊の道
後悔し、泣けばいい
俺は許しはしない
どれだけ救い乞うたとしても
誰もお前を助けに来ない
ただ1人、絶望し
地獄の底へ堕ちろ
変わらずキレ続けている主人公。
イメージとしては、泣きじゃくりながら抵抗する「貴女」を殺めるといったところ。
「こうなったのは俺を振ったお前の所為だからな。泣こうが喚こうが死んで当然だ」って考えですね。
あと、小学校から漢字を覚えるのが多少苦手だったので、「荊」なのか「茨」なのかも迷いました笑
今回の使い方だと「『荊』の道」で合ってるみたいです。
また、「荊」の字には昔、鞭打ちで使われていたことから「罰」のような意味合いもあるそうで。
つまりは今回の歌詞にぴったりだったわけです。
そして最後、「貴女」は絶命するというエンディング。
3.おわりに
僕が作った曲の中で、史上最高に頭のおかしい曲の歌詞解説でした!!
しかし、V系にありそうな歌謡メロディー、ピアノやストリングスをかわらずふんだんに用いて描かれる「美しい夜」を思わせるサウンドと、素直に「良い」と思ってもらえるような要素もあると思います。
歌詞を自ら解説していてどうかというところはありますが、あまり歌詞の内容に囚われずに聴いていただいてもいいと思ってます!!
それでは、今回は以上!!
あざした!!
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