「愛憎のナイフと砂袋」アートワーク解説
1.イラストレーターのご紹介
イラストレーター：iyama様
実は前々から認知しておりました。
HPなどから作品を拝見したところ、描かれている絵の雰囲気が今作のアートワークのイメージとカッチリハマり、依頼するに至りました。
しかし、ここだけの話、実は断られそうになってたんですよね笑
その時に僕が提出した完成品のイメージから、「違う人の方が良いのではないか」と。
ただ、その時に別の構図の提案をいただきました。
他のイラストレーターに描いてもらうイメージがなかったのもあり、自分がアートワークを通して何を表現したいのか、しっかり考えた結果、提案いただいた構図にほんの少し希望を加え、引き受けていただきました。
おかげで「ただ流血表現があるアートワーク」ではなく、今作の詩世界を充分に表現できた内容になりました。
僕としては、女性の目から流れる涙の描写がとても綺麗で気に入ってます。
改めて依頼を引き受けてくださり、ありがとうございました！！
HP↓
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2.アートワーク解説
歌詞の中で最後、主人公が女性を殺害するシーンが描かれています。
・黒百合
花言葉は「呪い」、そして「恋」。
今作の歌詞にぴったりの花言葉なので、即採用しました。
「愛憎」ですから。
・本と短剣
本の背表紙に書いてある「La tua vita」という文。
これはイタリア語で、「あなたの人生」という意味です。
イタリア語にした理由ですが、まず歌詞の中で立場の違いについて言及しているところから「ロミオとジュリエット」の物語が思い浮かびました。
その舞台となるのがイタリアだったため、イタリア語で表記することにしました。
ちなみに向きも色々考えたのですが、単純に「読みやすいほうがいいよな」と思ったので上下を逆さまにするようなことなく書いてもらってます。
そして、この本を通して女性を短剣（タイトルは「ナイフ」ですが、アートワークの構成上「短剣」を採用）で刺しているのは、主人公が
「自分のいない、貴女の人生が許せない」
という、まあ逆恨みですね。
その心情を表現しています。
また、「本」という決まった展開が描かれているモチーフを活用することで、主人公が女性の未来を「こうなるんだろうな」と「思い込んで」逆恨みして殺害した、という視野の狭さを表現しています。
・夜空
これに関してはシンプルに曲の雰囲気から思いつきました。
3.おわりに
詩世界の暗さとサウンドの美しさの両方が、うまく表現されたアートワークになったのではないかと思います。
アートワークは音源の「顔」なのでね。
大事ですよね。
それでは、今回は以上！！
あざした！！
※普段はLyric Videoを載せるところですが、あまりにアートワークと曲が合いすぎるのであえてOfficial Audioを。
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