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更年期は“女の冥界くだり”その果てにみえてきたものは…
ある女性がどこかで綴っていた言葉。“冥界下り”
まさに、更年期とは女として生きたこれまでの人生をふりかえる折り返し地点であり、
“冥界下り”である。
葬ったはずである、
闇にふたたび逢いにいくのだ。
傷ついたこと、悲しかったこと、怒りにふるえたこと、それを再び味わいつくして、この先の人生をクリエイトする。ソレはマスターベーションのオカズみたいなもの。
いわゆる更年期といわれる時期に
むかしから、弱かった部分である体の症状を見せつけられたり、体質のネガティブな一面を
ふたたび確認させられたりする。
人によっては、以前からあった、さほど気にしなくってもよかったような婦人病疾患が
悪化しはじめたり、新しい疾患がでてきたりという話しもよく聞く。
体の変化が訴えかける。
体の変化にともない、感情も同じように揺さぶられる日々が続く。
これでいいの?
このままでいいの?
あした死んでも後悔しない?
思春期とあきらかに違うのは
過去の体験から、ふたたび傷つくのを避けるため、(気づかないふりをしたり、対処療法でだましだまし過ごしたり。などいろいろ。もちろんそれらの方法を否定している訳ではない)
長い時間をかけて
じっと時が過ぎるのを待つこともできるということ。
わたしの場合、そうもゆっくりとはしていられない環境であった為(パートナーはいるけど、生活の基盤をささえる収入源はわたしの仕事。しかも自営業)
もともとの性質的に創造性がどこか欠如したままに人生を進めることを自分自身が
許さなかったのだともおもう。
とはいえ、せっかちでたちどまることの苦手なわたしが、おもいあたる症状が少しずつでてきはじめた頃や創造性がわきあがらず、まるで
気の抜けた炭酸水のようになりはじめてから、もう6年という時が過ぎようとしている。
もちろん、
その間、ずっと暗い黄泉の世界にひきこもりきっていたわけではない。
いままさに冥界下りにむかいつつあるみなさま。そこはどうぞご心配なく。
闇におりる時、光がもれなくついてくる。というか
光にもれなく闇がついてくるのか。
光に強くあたればあたるほど、影は濃く際立つ。
6年のあいだに、現在、共にしているパートナーとの出逢いもあり、同じ苗字にもなった。
そして今、緑深い原生林の森と美しい水が渾々と湧き出でる、自然豊かな島で暮らしている。
体の変わり目にうながされ
これまでの濃厚過ぎた人生で直視することができなかった
小さな自分を掬いあげるためにきっとこの場所へとたどり着いたのだろう。
闇からその子をすくいあげ、
歪んで卑屈になっていた女性性を長い時間をかけて愛しみ抱きしめたことで
内側から、シュワシュワと確かにそれは
湧き上がってきた。
わたしのなかにたちあがった
〜inner men 〜内なる男性性〜
この願いを叶えるために、ここでまずは表現していくことを自分に許そう。
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