第237回 【筋トレ日誌 その他日々是】228(2021/11/30)▲▲ホスピタリティのプロの戦略▲▲
先日お訪ねした文屋の木下豊さん。
文屋さんでは、
いい人生・いい国(日本)を作るための
バイブル的な作品を数多く発行されているのですが、
せっかく発行元の方にお会いするなら
文屋さん発行の本を持っていこう!とのことで、
リッツ・カールトン日本支社長を務められた
高野登さんの『おもてなし日和』を持参。
今回たまたま手にした作品なのですが、
何度も行ったり来たりで読み重ねた
128ページ「戦いを略す」のパートを
自己への備忘も兼ねて書いておきたいと思います。
そもそも自身の中で、
『戦術』と『戦略』の違いを明確に定義できているか、
という問いが生まれます。
どちらも戦に関わるワードである事は分かるし、
英単語に置き換えるなら
戦術=tactics
戦略=strategy
というところまでは分かります。
でもその先は?
皆様は如何でしょうか?
私も明確な定義づけは出来ておらず、
先日受講したマーケティング講座の講師の解説で
ようやく腹落ちした次第なのです。
言葉を置き換えるとするならば、
・戦術=一気呵成、瞬間風速的
・戦略=長期逓増、微差の積み重ね
といった感じになるのではないでしょうか。
ビジネスで置き換えるならば、
戦術=値下げ競争、大量集客、等々が
イメージできそうです。
まずは目の前の戦いに勝つ、
でも10年後も勝ち続けることができるかは、
??でしょう。
一方の戦略は、
これまたビジネスで置き換えるならば、
個のお客様の幸せをじっくり検討する、
お客様の潜在的なニーズに着目する、
という事になるのかもしれません。
そんな似ているようで異にする2者を高野さんは、
『サービス』と『ホスピタリティ』と
置き換えられます。
サービスは、ガチンコ勝負の世界。
一方のホスピタリティは、
お客様に寄り添い目に見えない何かを
提供する事。
さすがは元一流ホテルマンの解釈。
そもそもが『戦略』とは字の通り、
戦を略する事。
戦わずして勝つ事を考える。
それが、戦略思考。
ここで、自分の実生活に置き換えてみると
どうでしょうか。
戦わずして勝てる武器を持ち合わせているか。
もし武器があるならば、
その武器を常に光沢輝くが如く磨いているか。
世で『一流』と呼ばれる方達は、
皆さん戦術的では無く
戦略的に生きてらっしゃる事にも気が付きます。
自分自身の人生戦略とは何か?
そんな思いを忘れぬよう書いてみた次第。