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第826回【圧巻人生日誌 日々是成長】817(2023/9/4)▲▲自分は敗戦処理に従事できるか▲▲


清武英利氏の

『しんがり 山一證券最後の12人』を読了しました。



清武氏はジャイアンツを追われた人、

というイメージだけが残っていましたが、

読み応えのあるノンフィクションでした。



本書は自主廃業した山一證券の『しんがり』が、

2,600億円もの簿外債務の検証を行い

自分たちなりの「けじめ」を付けるまでの

プロセスを描いた作品です。


こちらがそのレポートなので

読まれてみても面白いでしょう。

https://kunihiro-law.com/files/open/writing/555d7e5511jn4cpn563ju_pdf.pdf



私の元いた職場にも

自主廃業後の山一證券から

転職してきた方がいらっしゃいました。



社員も知らぬ間に自主廃業が決まり

色んなつてを辿って職を探したそうですが、

とにかく会社の簿外債務のことよりも

自分の生活が最優先だったと仰っています。



確かにそりゃそうだよな、と思います。

潰れた会社の検証をしたところで

給料が出るわけでもない。

さっさと見切りをつけて仕事を探すことが

最優先でしょう。

そういうもんだと思ってました。

多分自分が同じ境遇だったら

親は同じことを言うでしょうね。

早く次の仕事を見つけろ、と。



しかし、

中にはそうではない人もいたのだ、

ということを知りました。


それが愛社精神なのか、

正義から来るものなのか。

はたまた会社に裏切られたことへの

怨念みたいなものもあるかもしれません。


それでも蓄えを切り崩しながらも

真相を究明しようとした人たちがいたのです。



思い返すと私の友人にも

会社が倒産し、

その後清算の日まで『敗戦処理』にあたった

人がいたのを思い出しました。



その後別の会社に転職をされたようですが、

当時の思い出を聞くと辛くもあったけど

人生でかなり充実した時間だったと

話していたように記憶しています。


人って追い込まれた状況になると、

そのような感覚になるものなのでしょうか。

私には未だその感覚が分かりません。


そういう状況を経験したこともなければ、

積極的に経験したいかと言われると

答えはNOだと思います。



しかし、

人間いったん窮地に追い込まれると

いわゆる『バカちから』みたいなものが

自然発生的に生まれるのでしょうか。



そんな事例を踏まえると、

私はまだまだ追い込まれた経験もないし

生活をかけた判断を迫られたこともない。

ある意味恵まれているのだなと

思わずにはいられませんでした。

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★★今日の圧巻人生方程式★★


自分を犠牲にしてでも
あたれる仕事があるだろうか。
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