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第1353回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2025/2/14)▲▲「50歳からの幸せな独立戦略」読後記、の話▲▲


『50歳からの幸せな独立戦略』の
読後レポートです。
私の備忘録も兼ねて。


ここ最近、かつての職場の先輩や上司から今後のキャリアに関する相談を受けることが増えております。皆さん職場の第一線で長年に渡り会社に貢献されてきた方ばかりですが、今後の会社の方向性に不安があり、どうするべきだろうか?という相談がほとんどです。会社の中での戦闘力は高い方々ばかりですが、会社にこのまま留まることも得策ではないと理解されている一方、会社の外に出ることは抵抗もあり葛藤されています。

 このようなご相談の背景にあるのは、①自分には社会で通用する武器が無い、という思い込みが根を張っていること ②失敗した時のリスクを考えると前に進めない、というマインドブロックが発生していること であろうと想像しています。
 このような状況を打破するためにお伝えしていることを、私自身が実践してきた取り組みを踏まえて感想として記載いたします。

1)外の世界に目を向ける
 私自身が会社員時代に、外の世界(会社以外の世界)に全く目を向けることなく生活してきたため、いざ会社を離れた際に「井の中の蛙」状態でした。危機を感じた私が実践したことが、「100人のビジネスパーソンに会う」というものです。
 100人のビジネスパーソンに合う取り組みを「100人組手」と称していますが、第一線でご活躍されている方、直接お話を伺ってみたいビジネスの著者、会社経営者などに私が直接アポイントメントを取り貴重なお話の数々を頂戴してきました。
 本取り組みにより得られたメリットとして、以下のことが挙げられます。
・自分が知る世界がとても狭いものであった現実への気づき(①)
・自分では気が付かない「強み」があるということ(②)
・お相手の話に真剣に耳を傾けると感謝されるということ(③)
  
①「会社」という組織の中に長く身を置くと、自分の周囲で起きる事象が当たり前と感じてしまう傾向にあります。これは転職を機に会社の文化の違いを知る、ということも含まれるかと思います。独立を経験すると、理不尽なことやビジネスの可能性など、新たに知ることに翻弄されがちです。本書の主人公である50代のビジネスパーソンは、独立を踏み切る前に「外の世界」に事前に知っておくことが必須かと思います。例えるならば、会社の外の世界に触れることを「ワクチン接種」のように捉え、あらゆる事象に一喜一憂しない前準備が必要となります。

②30年近く第一線で活躍してきた50代のビジネスパーソンには、必ず他者に貢献してきた「強み」が存在しています。しかし、自分自身のことは自分で分からない、ものです。仕事上で当たり前として対応してきたスキルが、他者から見れば「埋もれたダイヤ」のように見えることはよくある話です。この自分の強みを発掘するには、他者からの意見が欠かせないものと考えます。会社外の自分のことをよく知らない他者からフィードバックを受けることで、思わぬダイヤに気が付くこともあるものです。これは、慣れた組織の中のメンバーでも見つけにくいことが多いでしょう。他者からのコメントを素直に受け止め、自分の刃として磨いていくきっかけとすれば良いのではないでしょうか。

③ビジネスパーソンとして、お客様に一定の成果物や納品物を納めてきた方には、「お相手の話を聞く」ことがお相手の時間を奪っているのではないか?と思うこともあるかもしれません。しかし、人間は「話したい動物」です。お相手の出自、ご経歴、ご苦労があった局面のエピソードなどに真剣に耳を傾けるだけでも感謝されるものです。加えて、真剣に傾聴すると、「話を聞くことが上手な方」というプラスの存在価値として認識されることになります。コンサルタントなどの仕事として独立していく上では、大きなアドバンテージになる能力であることは間違いありません。

2)自分の存在意義を言語化する
 企業組織の中でどんなに大きな成果を上げていたとしても、会社の肩書が外れた途端に他者への訴求力はゼロになってしまいます。しかし、50代のビジネスパーソンの経験やスキルは唯一無二の強固なものであることは間違いありません。今までは部下が察してくれていた自分の強みや得意分野を、自分のことを知らない第三者に対しても知っていただくために「言語化」することが重要かと考えます。最初はなかなか言語に落とし込むことが出来ず、苦しい思いをすることもあるかもしれません。そのような状況においても、会社の外の世界から得た知見や自分に対するフィードバックを丁寧に言葉にすることで、自分のビジョンやポリシーが明確になります。

3)スモールスタート、クマムシ的経営マインドに徹する
 独立を考えた際に、周囲の成功者の姿がまぶしく見えたり、焦りを感じてしまうこともあるかと思います。そんな局面の時こそ、初期投資や固定費はミニマムに抑える「スモールスタート」戦略に徹し、何があっても市場から退場を命じられない生き続けるための「クマムシ的経営」戦略を貫き通すことが重要です。最初から、あれもこれも、と目移りしてしまう可能性もあるかもしれませんが、現状のポジションでしっかりと根を張り、自分の出来る事に再注力していくことが最善の近道となるのではないでしょうか。「良樹細根」という言葉がありますが、しっかりとした幹の大木を育てていくには、細かく深く根を伸ばしていくことが大切でしょう。

 現在の50代の企業人にとっては、先行きが不透明なこの時代は不安なものであることは間違いはないでしょう。しかし、長年にわたり組織を牽引してきたリーダーシップ力や判断力は独立に向けた大きな「戦力」になることは確かであると思います。リスクに直面しているこの時代であるからこそ、独立に向けた新たなキャリアを構築していく絶好のチャンスであるとも言えそうです。
 しかしそのためには、一定の準備も必要になります。組織を離れ一本立ちしていくためのマインドセット、自身のビジネス面でのポジショニングの確立、時には前に進んでいくための勢い、などが求められるはずです。そして、その背中を押してあげられる「サポーター」の存在も欠かせないと考えています。
 私は疲弊している現在の日本のビジネス環境を、「人」の側面から支援し、日本が活力のある国になっていくことをサポートしていきたいと思い、現在の仕事を行っております。本書で語られている50歳代の現役ビジネスマンの方々が、ご自身の信念や自信をもって独立という道を選択され、大きな目標に向けた第二の人生を送ることが出来るならば、私たちが住むこの国はさらなる成長を図ることが出来るのではないでしょうか。


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nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム
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