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第279回 【筋トレ日誌 その他日々是】270(2022/1/20)▲▲その道40年のベテランに教わる▲▲

都会に住んでいると

なかなか気が付きませんでしたが、

田舎に住むと

「飲酒後の車問題」に直面します。


もちろん飲酒運転は絶対NGですが、

タクシーで帰ると次の日の

足が無くなるし。


そういう時のために

「代行運転」があるということに

初めて気が付きました。


先日、

やんごとなき会食が急遽発生し

帰宅の途で初めて代行を利用しました。

値段を聞いてビックリ、

タクシー使うより安いんですよね。

タクシー使う選択肢無いじゃん、

と思っちゃいました。


普段自分の車を運転していると

他人にハンドルを取られるのは

なかなか抵抗のあるものでしたが、

この時代行してくださった

ドライバーのアオシマさんは

トラックドライバー歴40年の大ベテラン、

お任せして良かったと思うと共に

普段知らない世界があるもんだな、

と興味深い話を聞かせて頂く事が

できました。


「僕なんかはさ、

 北は網走、南は鹿屋まで行ってたから

 ほとんど家で過ごしたことなくて。

 銀座の大通りを

 長尺の大型で通った時なんて

 最高の気分だったね」


アオシマさんは

全長10メートル以上の長尺の

大型を運転されていたそうです。


「お客さん、

 あの車長のあるトラックを左折するとき

 どうしているか知ってます?」

と聞かれましたけど、

普段意識もしてないから

知りようがないですよ。


とにかく

後輪の脇をサイドミラーで

見ながら曲がるらしいです。

巻き込みしないように。

加えて、

前から来る歩行者にも

気を払う必要がありますから

多重の意識を取られる仕事ですね。

自分には無理そうです。


「あとね、

 トラックのドライバーって

 右車線走ること多いんですよ。

 何でだか分かる?」


これはなんとなく

想像は付きますよね。

左走ってると急に人が飛び出しても

重量があるから止まれない。

右車線ならば、

僅かな時間の余裕がありますからね。


「僕らでっかいの転がしてると、

 やっぱスピード出ないし

 今はリミッター付いてるから

 鈍いわけ。

 そうすると

 後ろから煽られることあるから、

 一旦ずれてどう出るか見るんだよね。

 一番良くないのは

 そのままかっ飛ばしてしまうやつ。

 大体アイスバーンの時なんかこけてるし

 ネズミ捕りの餌食になってるよね。

 こちらが譲っても行かない人もいてさ。

 そういう人達は分かってるよね。

 トラックの後ろついてれば、

 よほどのことない限り事故んないし

 お巡りさんの厄介になること無いからね」


すみません、

私はトラックのドライバーさんは

荒くれなイメージがありましたが、

(トラック野郎の見過ぎ?)

かなり繊細なこと運びをされているのだと

教えて頂くこととなったわけです。


そんでもって、

代行使うと意外と楽だ

ということに、

自分の車の助手席に初めて乗って

知ったのであります。

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