第13回 【旅の我慢を余儀なくすることで過ごした一年 〜皆さんにとっての1番の旅先は?〜】
イブの夜の定番・沢木耕太郎〜MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ〜を
リアルで聞くぞ!と意気込むも、居眠りしてしまい(汗)
改めて聞き直していました。
今年リスナーが恐らく一番気になったであろう事が、
このコロナ禍を作家・沢木耕太郎はどう過ごしたのか、
ということ。
沢木さんも全く渡航できなかったお一人ですが、
そんな環境下で作家・沢木耕太郎が考えた事。
『予期せぬ事が起きる事を予期して生きる』
『普通に一生懸命に生きる』
あぁ、そうだよな、と思います。
(一見無駄に思える)人と人が触れ合う事で生まれるものがある。
それを介在するのが、旅である場合もある
旅に出向く事で感じる事、得るものがある。
そんな当たり前でない事が、当然におきてしまった現実。
疼きますよね、パスポートをスタンプで埋めれないと。
(注:入出国の自動ゲート登録してますが、
必ずスタンプを貰っています)
しかし旅好きには
予期しない事が当然な事態への
耐性が出来たのかもしれませんよね。
そんな時制を反映しているのでしょう、
今年のリスナーからのメッセージは
『深夜特急』に纏わるものが多かったように思います。
(今年、沢木さんは新刊5冊出しているにもかかわらず、です)
解き放たれた旅への憧憬、
知らない街で迷い彷徨うことへの渇望感。
今年は1月に駆け込みで香港・マカオへ行きましたが、
心の内なる声に従い無計画に飛びだったのも
今思えばよかった、と思います。
(当時の香港は、
コロナよりもデモが騒々しかったのですが)
そんな内なる声に従うことも出来ない日々が続き、
旅へのimaginationを最大限に働かせ
来年こそは何処かに行くぞ!という
motivationへ転換していたようにも思います。
沢木さんの声(1年の総括)を聞くことで、
来年こそはザックを担いで
知らない街で、
いつ来るとも分からない、
何処へ行くとも分からない、
バスを待っている自分を想像してみました。
(↑初めて一人で海外に出かけたのがシンガポール、
たまたま乗り合わせたバスの終点がセントーサ島。
前向きな無計画は是である、事を知った旅。
一番趣ある旅だったかもしれません。
海外で自転車に乗ると結構楽しいです)