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第289回 【筋トレ日誌 その他日々是】280(2022/2/1)▲▲酒の席の作法は、乃木坂への拉致で学んだ▲▲

2022年がスタートしてはや一ヶ月。
一月は行ってしまう、というのはホントですね。


本当ならば
新年会があったり、
これからの時期は歓送迎会があったり、のはずが、
多分今年も無いでしょう。
いや、
この手のイベントが無いと楽、とみんな覚えてしまったので
今後も無いんでしょうね。


それはそれで、寂しい気もしますが。


会社の中の新年会だの忘年会だのの
今思えば楽しかった気もするけど
面倒だったイベントを通じて、
先輩や上司から『所作』みたいなものを
知らず知らずのうちに教わった気がします。


最近の新入社員の方たちは、
もはやそういうのを教わる場も無いのかもしれません。
もっとも、教わる必要性も
薄れてしまっているのかもしれませんが。


しかし、
分かりやすいところで言うならば
会社での上下関係がある中での
飲み会と称される場での振る舞いは、
知っておいて損はないことだし
知らないことはある意味恐ろしい
(知らない故の強さもありそうですが)
と思います。


よく新人の頃に、
若手の仕事は飲み会の運営だ!
なんて言われました。


今思えば随分と乱暴な物言いですが、
入社してから全然新人が来なかった私は
長らく飲み会幹事要員でした。


はっきり言ってめんどくさかったですけど、
私の上司だったアル中(言っちゃった)のKさんのお陰で
随分と所作を叩き込まれた気がします。
今思うと、本当に面倒くさかったですが・・・。


そんなKさんには、
よくマンツーマンで夜の7時から
下手すると朝方まで酒場での『個別レッスン』を
よくして頂きました。


私はお酒は嫌いではないけど
朝方まで徹マンするとか飲み続けるとか
その類はマジ勘弁なんですが、
今思えば微細ながらそのレッスンも
役には立っているようです。


例えば気の乗らない場を
いかに大人の対応をもってして乗り切るか。


Kさんはエリック・クランプトンに心酔していましたので、
大体3軒目は乃木坂にある『ピノン』という名の
少々お高めのお店に行き、
ひたすらクラプトンを歌い続ける、というのが王道でした。
そして必ず
クラプトンの『Cocaine』を歌うので、
乃木坂に連行されること=コカイン拉致と
称することとしていました。


コカイン拉致されたら、朝までコース確定です。


正直そんなにうまいとも言えない(失礼)
クラプトンコピーに対して、
盛り上げようとしたら
『ウルセーバカやろう』という怒号が飛んでくるし、
シーンとしていたら(大体は寝ている)
『盛り上げろバカやろう』と突っ込まれるし、
理不尽なことこの上ないわけです。


残業代出るわけでもないし、
出てもはっきり言って割りには合わないのですけどね。
(その後、しっかりと酒代は徴収された)


しかしこういう面倒な儀式も、
教えてくれたりその場を提供してくれる
先生がいてこそ学べるもの。


当時は同僚に
『昨日もコカイン拉致』されたと嘆いたものですが、
今思えば貴重かつ素晴らしき
『勉強』をさせてもらえたのだと考えると、
コカインも無駄ではなかったのだなと
今更ながらに思うのであります。


というわけで、
気の乗らない飲み会の類も
何かしらの価値にはなる、可能性があるかも?
ということをふと思ったのであります。


ところで、
乃木坂にまだピノンっていうお店はあるのか?
ご存知の方がいらっしゃたら教えてください。

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