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第509回【筋トレ日誌 その他日々是】500(2022/9/27)▲▲『マッチでーす』はいかにして生まれたか▲▲

最近の世代の方には
片岡鶴太郎は俳優ということになるのかと思うが、
私たちより上の世代には
『マッチでーす』の
お笑いタレントの方がしっくりくる。
(ひょうきん族、ね)


鶴太郎氏といえば
俳優、ヨガ、ボクサー、画家・・・
マルチタレントの筆頭格のような存在だが、
お馴染みの『マッチでーす』は
練りに練って出来た形態模写では
ないらしい。


鶴太郎氏の形態模写ネタといえば
小森のおばちゃまに
浦辺粂子などなどが思い出されるが、
マッチに関して言えば
歌番組で近藤真彦が1位になるから
来週ひょうきん族でなんかやれ、
という無茶から始まったらしい。
(仕掛け人は言うまでもない、
 横澤彪氏である)


今思い返せば
全然マッチに似てもいないのに、
スタジオに出てきて暴れて
セットを壊す、
というスタイルは鶴太郎氏の
名刺がわりになったともいう。


結局、
ネタを提供する当の本人ですら
何がどうなるかも分かっていなかったのである。


色んなところに石を打っていたら、
たまたまご縁やタイミングに恵まれ
ヒットした一面があるだろう。


鶴太郎氏は
こんなことを言っている。

『何に感動するかなんて
 出会ってみなければ分からない』


鶴太郎氏が自分の部屋の中で
じっと沈思黙考していたとしたら、
マッチでーすは生まれただろうか。


おそらく答えは否であろう。


あっちちょろちょろ、
こっちちょろちょろ、
ランダムウォークを重ねたからこそ
得られる僥倖というものがあるだろう。


人生最短ルートで
得することだけを考えていたら、
案外遠回りだった
ということがあるかもしれない。


無用の用、ではないが、
一見何のメリットも生み出さないと
思えるようなことにも情熱を注いでこそ、
ようやく見えてくるものがあるのかもしれない。

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