第1014回【圧巻人生日誌】(2024/3/10)▲▲不便益、嘘にも意味がある▲▲
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10日の日経朝刊に
不便を楽しむ特集が組まれていました。
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例えばこのような「不便益」が紹介されています。
京都市内でルーレットで行先を決めるツアー。
ルーレットに観光名所の行き先は表示されていますが、
行けるかどうかは運次第。
とにかく行き当たりばったりで、
同じ通りを行ったり来たりしたり。
それでも、
道中の会話が楽しかったり
企画者のアドリブ感がこれまた人気の理由だそうです。
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世の中便利になることが是、
とされている一方で、
便利になりすぎることに疑問を感じ
不便さを許容する文化が生まれているようです。
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また世の中には、
程よい「嘘」を受け入れ商売にしている。
そんな方もいらっしゃるのですね。
マニアなツアーを企画する松澤茂信さんが
「嘘のツアー」っていうのを企画されてます。
【2024年3~8月複数日あり】嘘のツアー【受付中】|マニアなツアー (note.com)
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これ浅草を巡るツアーなのですが、
全編ガイドの説明が嘘。
ツアーの中で語られる話も
もっともらしい内容なのですが、
全部嘘。
参加者もどうぞご自由に嘘ついてください、
というテイストです。
私も以前に松澤さんのお話を伺った一人として
参加申し込みしてみるか、と見ましたら、
早くも7月までのツアーが満席続き。
どんだけ人気あるんだよ!って感じです。
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しかしココから分かるのは
冒頭の不便益に人気が集まる話もそうですが、
普通のことにみんなが興味を持たなくなり始めた
ということなのかもしれません。
だって浅草行くんだった浅草寺のルーツとか、
花やしきの話でもすればいいじゃないですか。
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それでもわざわざ、という面倒くささ
(嘘のツアーだって、
話をじっくり聞いてないといけないから
面倒なはず)
を受け入れる理由は何なのでしょう。
恐らくですが、
「主体性のあるイベントに参加したい」
「自分らしくアレンジできる」
「特別感を演出できる」
などの理由がありそうです。
嘘のツアーなんて
自分でも嘘ついていいんですから、
どんな嘘つこうかな♪
と主体感が生まれますよね。
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みんなと同じで安心、から、
オリジナルの特別感、
自分も主役として参画しています感をくすぐると
消費者に受け入れられるのでしょう。
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これは何も
消費者相手の話に限ったことではなく、
普段の人と人とのお付き合いにも
応用が出来そうですよね。
ルーレット旅や嘘ツアーのセンス、
色んなところに応用してみたいものです。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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不便益を受け入れると、
実は気付いていなかったポイントに
視点が移り、
新たな世界が構築される可能性もある。
ここは面倒くさがらず受け入れてみよう。
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