第257回 【筋トレ日誌 その他日々是】248(2021/12/23)▲▲赤か青か?野武士な精神に惹かれる▲▲
最近はあまり主だった話をする機会も減りましたが、
私の本来の趣味的専門領域は『民間航空機』に関する事全般。
いわゆる、航空ヲタク、というやつですね。
(残念ながら、戦闘機に関する知見は全くなく・・・)
先日2年弱ぶりに飛行機に乗りましたが、
やはり『飛行機に乗る』という非日常な空間がいいなぁ
と思わずにはいられませんでした。
飛行機の話になるとビジネスマン界隈でよく交わされるのが、
『赤(JAL)がいいか、青(ANA)がいいか』
という、赤青論争です。
(名前は私が勝手につけました)
『JALはシートがいい』
『んにゃ、ANAはラウンジが落ち着いていていい』
などなど、
それぞれにお好きな派閥があるので挙げればキリがありません。
JALはさすがは日本を代表する
フラッグキャリアのプライドが滲み出ていますし、
ANAは斬新なサービスと路線開拓を実行する
飽きさせない航空会社のイメージがあります。
私自身はどちらも日本を代表する
素晴らしい航空会社と認識していますので
どちらも関係なく乗る事が多かったのですが、
大阪路線・札幌路線等、
JALとANAが重複する路線ではANA推し、でしょうか。
マイルを貯めているから、とか
機材が好きだから、という理由以上に
ANAに関して語られる『社風』が好きだから、
なのかもしれません。
しばしばANAを語られる上で出てくるキーワードに
『泥臭い会社』、『野武士集団』
なんていうのがあります。
スマートな雰囲気とは縁遠いワードですよね。
ANAの祖業はヘリコプター会社、だという事は有名な話ですが、
『国際線はJAL、国内線はANA』という規制に耐え
緩和後はJALに追いつけ追い越せの精神で
業容や路線を拡大してきたといいます。
(ちなみに世界のエアラインには
必ず英数字2桁の2レターコードが振られますが、
ANAのそれは日本ヘリコプターの略で『NH』。
祖業に対する愛着やプライドを感じます)
日本最大の航空会社になる、という目標のために
野武士的に一点突破で突っ込んでいく。
野武士って、要はゲリラですよね。
先日もとあるセミナーで、
『人生は泥縄式に匍匐前進』
『ゲリラ的に突っ込んでいけ』
という人生観を教わりましたが、
まさに国際線進出の頃のANAがこれではないでしょうか。
かつていすみ鉄道の社長も務められた鳥塚亮さんも、
70年代に『お公家様』と称されたJALを
追いつけ追い越せで追いかけるANAが格好良くて
大ファンになった、と語られていました。
(鳥塚さんはその後、
大韓航空とブリティッシュ・エアウェイズで勤務されます)
ANAの絶対譲らない強いプライド
のようなものに惹かれたと仰りますが、
正にそれ!私が好きな理由も恐らくそこにあるような。
泥臭くぶれない軸を持っている人・会社は、
(外から見た一面的な視点かもしれませんが)カッコいいな、と。
併せて、私もかくありたいと思うところです。
と、ここまでANAを持ち上げておいて一点だけ残念な事が・・・。
ANAは2000年代以降の国際線強化の中で
機体の側面から『全日空』という表記を消しちゃったんですよね。
中国語では『毎日が空席』という意だと揶揄されることもありますが、
国際線専用機にはご丁寧に
“全日空 All Nippon Airways”と書かれているのが
海外では誇らしくも自信に満ちた様子に見えたのですが。。。
この表記、復活してくれないでしょうか。
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