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第499回【筋トレ日誌 その他日々是】490(2022/9/17)▲▲ここで改めて組手について考えてみる②▲▲

昨日に続いて
100人組手のお話。


人と話をすると
ついつい自分の話をしたくなってしまうのが
人の性でもあるが、
組手では一旦その気持ちを抑え
お相手の話に耳を傾けることに
注力したい。


なぜならば、組手は
『自己プレゼン』の場ではないからである。


企業面接であれば
自分の強み・出来ることを
語れなければ始まらないが、
組手の主役はあくまでもお相手である。


世間でいう『傾聴力』ってやつを
求められる場だとも思う。


もちろんぶっつけ本番で行っても
なんとかなるケースもあるが、
可能であれば事前に下調べをしておけば
(どんなお仕事をなさられているのか、
 趣味は何なのか、
 どんなお考えをお持ちなのか・・・)
ますます濃密な時間になることは
間違いはない。


ここからはお相手を
どんどん掘り下げていく。


例えば独立をなさられた方であれば、
なぜ独立したのか、
どんな目標があるのか、
恐怖はなかったのか、
などお話しいただくと止まらないものである。
(主催側のタイムマネジメントの問題もあるが、
 大体は時間オーバーとなってしまう・・・)


そして
(ここからが大事だと思っているのだが)
お相手のお考えや目標に触れ、
『自分を知る』ことになるはず。


お相手の目標に対し
自身が提供できるものがないか、とか、
自身に足りないもので
お相手から授かりたいものは何か、とか、
お相手の人生と自身の人生との間に
言いようのないギャップを感じ
焦燥感やもどかしさを感じたり、とか。


これは
自分の強みや弱み、
行きたい世界が何処なのか、
という自身との対話を
相手との対話を通じて行っていることに
他ならない(と思っている)。


人は人でしか変わることができない、
としばしば言われることがあるが、
自分の中で
『今日から俺は』と思っていても
大体のケースでは
『明日から俺は』、『明後日から俺は』
になることが殆どである。(私はそうだ・・・)


自分の向かいにお相手を置き、
お相手の話からギャップや衝撃を受ける。
自分と歳があまり変わらないのに
『年収でいうと◯千万です』
と言われたとしたら、
衝撃を受けるだろう。


その彼我の差を感じられるところが、
組手の面白さかもしれない。
そういう点では、
組手は一種の『ショック療法』的な
効果もあるのかもしれないが。


お相手を知り、自分を知る。
自分を知り高みを目指す。


組手は、
一挙両得
一粒で2度どころか3度以上美味しい
止められない止まらない
の世界なのではないだろうか。

もし宜しければ
皆様にも組手のお相手を頂けるなら、
この上ない幸せである。

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