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お花の撮影は、天気と気温が命。

「バラはきっと、このくらいの時期に咲くだろう。」そんな予想を立てて、通常は3~4カ月前には書籍の撮影の日取りを決めます。

通常、5月上旬にバラは満開のピークを迎えます。
なので、今回も5月上旬に撮影をセッティングしていました。
ところが、年々増していく日本の猛暑…。

なんと4月中旬頃に開花しはじめてしまったのです。
このままでは、予定していた撮影日には花の時期が終わってしまう…!
ということで4月中に撮影を前倒しし、無事に満開の時期にきれいな写真を撮影することができました。

写真のバラは、「5月の女王」の意味を持つメイ・クイーン
4月から元気に咲いています。

今年(2024年)も春から高温が続き、開花が早まりそうな気配がします。
普段あまり意識することがないですが、地球環境に思いを馳せるきっかけともなりました…。

カバーの話

撮影は、基本的には先生のご自宅で行いました。バラが庭にたくさん植栽されており、それはそれは素敵なのです!

そしてその庭には、バラを眺めながらお茶ができる、ガラス張りのサンルームがあります。白くてクラシカルに縁どられたサンルームは、まるでヨーロッパのお城のコンサバトリーのよう……。

今回のカバーは、そんなサンルームをイメージして白い縁をデザイン。
本を手にとると、まるで先生のサロンでアフタヌーンティーをしているような気分になりませんか?

そして決定したものとは別に、実は捨てがたい案がもう1案ありましたので、こちらで公開します。
全面に植物画家・ルドゥーテの絵をあしらった包装紙のようなデザインも、ギフト本のような趣で素敵だなと、最後の最後まで悩みました!