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編集日記|01 はじめまして

動画サイトを見れば、さまざまな実用的なハウツーコンテンツが視聴でき、スマートフォンを片手に数分、数十秒である程度の解説が理解できる時代。「読む」ことがどのような意義をもたらすのか、私たちはそのかたちを模索し続けています。

社の公式ウェブサイトの冒頭には「あなたの好きを、もっと深いところまで」と謳っています。沼に嵌るといわれますが、沼よりももっと深い、深海までお連れする先に見える景色をお届けする、そんな使命感とともに出版を続けています。

サムネイルは、数十秒では到達できない深みへ飛び込む、という説明でデザイナーに依頼したキャッチコピーですが、奇しくも「深海へ飛び込む」と間違えて出てきたので気に入りました。不可視の時代を書によって読み解く、知を深める作業というのは、その役割を本から違うものに移していくのでしょうか。

知識の入り口からアプローチまでの可能性は、さまざまなレイヤーに分かれており、どんな道筋でも興味あるものの深淵まで辿り着ければ良いわけです。著者、読者、編集者、出版社という関係にとらわれることなく、さまざまなアプローチをしている人たちとコネクションを持つことが大事かと思い、この場を、はじめました。

ここでは、誠文堂新光社のコンテンツをさまざまな角度から紹介してまいります。ジャンルは子供、趣味、ペット、園芸、暮らし、料理、手芸、アート、デザイン、天文宇宙、IT、科学、農業と多岐に渡りますが、ここから「まさか」のつながりが生まれるよう、いま、自分がいるジャンルでなくても、楽しく読めるように情報をお届けしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみください。