年金アドバイザー2級過去問から出題されたか検証してみた~年金と退職金の税金・併給調整、受給権の消滅~
さて、最後になりますが今回も2023年の問題を検証してみます。
年金と退職金の税金
税金問題は毎年(1)(2)は固定です。
(1) 退職後の日本年金機構からの年金及び企業年金基金からの年金の源泉徴収される所得税額
2013年以来同じ形式の問題が続いています。今年も同じものが出題される可能性が高いです。
(2)課税対象になる退職所得金額
同じく、2013年から同じものが出題されていますが、
2019年のみ20年未満の退職所得金額が出題されています。
そのため、念のため、20年未満のパターンも準備した方がよさそうです。
(3) 高額療養費
高額療養費に関しては2018年、2017年に出題実績あり。
その他の年は任意継続がだいたい出題される傾向にあります。
併給調整、受給権の消滅
年金アドバイザー2級の最後の問題はこれぞ社労士試験で勉強したような内容やねんきん定期便問題は出題されます。
ねんきん定期便の年は難易度が高いです。
(1) 寡婦年金の受給権が消滅する理由
寡婦年金の消滅理由に関しては初めての出題でした。
ちなみに過去には特別支給の老齢厚生年金(2019年)、遺族基礎年金(2016年)の消滅について出題ました。
(2) 公的年金の併給調整
おそらく併給調整が分かりやすく出題されたのは初めてですが、
いかにも社労士試験で出題されそうな問題です。
(3) 他制度との併給調整
障害補償との調整については昨年と2017年に出題され
傷病手当金についても2021年に出題されたばかりで対策はし易かったと思われます。
まとめ、、
思った以上に過去問から出題される傾向にあるかと感じました。
この試験のコツはひたすら過去問を繰り返す事。
個人的な見解として、だいたい5年ほどの過去問が有効なのかなと思いました。