M-1グランプリ2024準決勝香盤予想&決勝進出予想

 今年も素人がお笑いを語る季節がやってきました(挨拶)。M-1グランプリ2024もついに準決勝です。
 筆者のM-1鑑賞歴は、敗者復活と3回戦動画を2020から、準決勝配信を21から、準々決勝配信を22からです。今年は幸運なことに準々決勝に一日だけ行くことができました!準決勝も行けたらいいなあ。

 話を戻して。先日、準決勝進出者が発表されました。皆さんの好きな芸人は勝ち上がったでしょうか?
 ここでは、筆者が準々決勝配信と現地で見た感覚を基に審査員の採点を想像し、「僕が考えた準決勝香盤」を(予想として)書き残すついでに、現時点での決勝進出者予想(願望含む)をしたいと思います。どうせ本当の香盤が出たら改めて予想をするし、実際にネタを見たらまた予想するんですが、M-1の時期はこれが楽しいんです。ですよね、採点タイプのお笑いマニアの皆さん?

【本題:香盤予想】

ここではブロックごとに簡単に説明をしていきます。
なお、ネタバレを避けるためにネタの内容やタイトルには触れませんが、大まかなネタ分類には触れます(しゃべくり、コント系など)。それも知りたくない人はそもそもこんな文章読まないでください。
コンビ名の横の印は決勝進出予想と、その可能性の高さです。
◎…かなり高そう ○…高そう □…高くはないけど大穴狙い


【Aブロック】

(ワイルドカード)
例えば炎
今夜も星が綺麗
十九人
滝音
フースーヤ
オズワルド

「準決勝順位下位のコンビが入れられる」と噂されているAブロック。特に芸歴が若いコンビはブロックトップ(ナイスアマチュア、ワイルドカードが入るので実質3番手)に入れられることが多く、そこには《例えば炎》が入ると予想。《今夜も星が綺麗》も爆発的なウケではなかったのでここに配置。《十九人》は審査員の評価が割れたと思うので、順位は高くないと予想した。
 《滝音》は正直上がると思っていなかったのだが上がっているので、ギリギリだったと予想。ただ、客ウケが悪いだけで審査員の評価が高かった可能性はあるので、なぜかCブロック辺りに入れてもらえる可能性もある。《フースーヤ》も今回は評価が高くなさそうだが、連続セミファイナリストの実績込みでブロック後ろ。《オズワルド》は台本評価が高そうだが、客ウケが普通(と配信では感じた)ので、実績でブロックトリ。B以降に入るほどではないと思う。なお、ワイルドカードはネタを見た限りでは《ケビンス》に行ってほしいが、メンバー的には《ロングコートダディ》《ミキ》《ダブルヒガシ》辺りも強そうだ。

【Bブロック】

豆鉄砲
家族チャーハン
シシガシラ
カラタチ
ジョックロック □
真空ジェシカ
スタミナパン □
バッテリィズ

 《豆鉄砲》は芸歴の若さもあってブロックトップと予想。準々決勝3日目で最初の爆発を起こしたような役割も期待されると思う。東京コント漫才を同じブロックでいくつか競わせると考え、若手の《家族チャーハン》を早めに配置。《シシガシラ》と《カラタチ》はキャラをイジるタイプのしゃべくり漫才同士で比較させるような流れになると見た。
 コント漫才比較で《ジョックロック》もBブロックに。M-1でコント漫才といえば《真空ジェシカ》だが、準々決勝を見た限りでは、ここ数年のネタと比べると粗さが目立つように感じた。例年でもあまり後ろのブロックにはいかないので、Bの中間に。逆に《スタミナパン》はキャラを活かしたコント混じりのネタが去年よりもブラッシュアップされていると感じた。昨年大量に送り込まれながら振るわなかった大阪初準決勝勢の中で勝ち上がった《バッテリィズ》は、「去年振るわなかったけど今年はいける」と判断されたと考え、ブロックトリに入る。
 通過予想は《ジョックロック》と《スタミナパン》。《家族チャーハン》と《真空ジェシカ》がボケの系統が近い部類に入る中で、《ジョックロック》は若干毛色が違い、ツッコミのスタイルも確立されている点が評価を上げるか。《スタミナパン》の上がり方は、なんとなく「ここを上げておきたい」という意思を感じる。予想の中で吉本以外の他事務所勢が少なかったので、ここが上がると予想。

【Cブロック】

金魚番長
ドンデコルテ □
ダンビラムーチョ
ひつじねいり
豪快キャプテン
ナイチンゲールダンス
インディアンス ◎
ヤーレンズ ◯

 ブロックトップは《金魚番長》。コント漫才勢対決Cブロック編の一組だ。ここ数年の傾向では吉本の初進出コンビが入ることが続いており、特にこの2年のケビンス、ナイチンゲールダンスを見ると「明るめのコント漫才」という雰囲気があるこのコンビが合う。《ドンデコルテ》は静かなトーンのおじさんのしゃべくり漫才という、例年にない芸風。初進出だが評価が高そうだ。《ダンビラムーチョ》は予選ウケは非常に強いが、決勝でズル滑りに近い状態になってしまった点も考慮して、テレビマン審査員の評価は低かったと邪推。
 《ひつじねいり》と《豪快キャプテン》は大声系のしゃべくりの対決。《ナイチンゲールダンス》もコント漫才組。《インディアンス》はコント漫才から離れたネタも増えており、独自性も高く、今回は評価が高かったと思う。前年準優勝の《ヤーレンズ》は、正直準々決勝のネタは「(去年の決勝と比べると)物足りない」という評価がされたと思う。実績評価もあってブロックトリを任せられるが、最終ブロックにまではいかないと予想した。
 通過予想は《ドンデコルテ》《インディアンス》《ヤーレンズ》の3組。《インディアンス》は準々決勝ネタが明らかに進化しており、当日のウケさえ良ければ通ると思う。《ヤーレンズ》は持ち前のネタ調整能力で何とか仕上げれば、競合相手となるコント漫才勢に負けることはないだろう。《ドンデコルテ》は準決勝進出者の中でも独自性が高く、ハマれば面白い存在。

【Dブロック】

ママタルト
マユリカ
カベポスター ◯
エバース ◯
男性ブランコ
ダイタク
トム・ブラウン ◎
令和ロマン ◎

 ブロックトップは《ママタルト》。個人的には準々決勝(配信)でそこまで会場にハマっていないように感じたが3年連続の通過となったので、評価が高いと予想、Dブロックに。《マユリカ》は《ママタルト》と共にコント漫才勢。準々決勝ではウケ量>期待値となったと感じたためDブロックに配置。《カベポスター》は大阪予選はもちろん、昨年の準決勝で東京でも圧倒的にウケるということがはっきりしたため、大阪勢の中でも評価が高いと予想。《エバース》は観客の期待値が高い。筆者はあまり(というか評判と比べるとかなり)ハマらないのだが、そういうコンビに限って評価が高いので(筆者がドメジャー路線が好きじゃないという個人的な価値観だが)、Dブロックに入ると予想。
 《男性ブランコ》は審査員の評価が高かった過去ネタと同じ系統のネタだったので、ウケ以上の評価を得たと予想。《ダイタク》は過去のネタ以上のテンポ感が高評価と見た。《トム・ブラウン》はウケ量だけで言えばダントツトップクラス。あとは準決勝でも変わらぬパフォーマンスを出せるかどうか。前年チャンピオンの《令和ロマン》は大トリ。《トム・ブラウン》の後の大荒れの舞台を乗り切ることができるかどうかを審査員に試される、と考えた。
 通過予想は4組。《真空ジェシカ》に代わって長期連続出場に《カベポスター》がなる。《エバース》は期待値込みで上がる可能性がある。《トム・ブラウン》はよほど外さなければウケ量で通り、《令和ロマン》も上手く自分の雰囲気にもっていくだろう。



 さて、この予想が当たろうがどうだろうが、とにかく面白い準決勝、そして決勝になってほしいです。というか本当に見たい決勝は
《ヤーレンズ》《トム・ブラウン》《令和ロマン》《ジョックロック》《真空ジェシカ》《インディアンス》《今夜も星が綺麗》《ドンデコルテ》《フースーヤ》《ダイタク(敗者復活)》
なので、多少外れた方が嬉しいのですが!
 それでは皆さん、また正式な香盤が出た辺りでお会いしましょう。

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