M-1グランプリ2021準決勝配信観戦感想
どうも、お笑い素人視聴者です。
M-1グランプリ2021準決勝を配信で観戦しました。YouTube動画とテレビ以外を見るのは初めてでした。
今回はその感想を述べます。なお、今年のネタは主にM-1三回戦と一回戦の一部程度しか見ていない上で書いています。
※筆者はお笑いに関して好き嫌いが激しいタイプであり、そういった記述も含まれます。それを踏まえて読んでください。
（決勝進出者は○、敗退者は×）
A
滝音×
ワイルドカード枠。ワイルドカード視聴では面白くて票が入るのは分かっていたので、初日に確認したきりだったが、やはり安定の人気で登場。
安定の面白さだったが、M-1の審査ポイント（であろう）「前回からの変化、伸び」という点では今一つだったのかもしれない、というのが準々決勝の審査で落ちた理由ではなかろうかと推測してしまう感じ。
ヨネダ2000×
配信視聴ではネタの内容はほとんど分からなかった、つまりずっと歌ってるネタ。面白さは知りようがないが、仮に決勝に行ってこのタイプの歌うネタを２本やられて優勝しちゃうと、「優勝したコンビのネタがDVDに乗らない大会」になってしまうことを考えると大減点だっただろうな……特に他の歌ネタと比べても格段に歌ってる時間が長い。
結成一年目、THE W決勝が確定しているという点でも、「M-1で売り出すにはまだ早い」という判断もあったのではないか。
ニューヨーク×
個人的にはかなり面白かった。「炎上をネタにしたネタ」だからギリセーフかな……とも思うが……決勝だと滑る可能性も高いし危ない橋は渡らせたくないという判断か。
カベポスター×
三回戦は歌ネタなのかほぼカットだったが、他で見たのがなかなか面白かったコンビ。
ツカミが正しくない情報なのが個人的には引っかかる部分だった。一個だけ全国的に聞きたいんですけど、中学校の文化祭で販売系ってありました？私立？
マユリカ×
三回戦？一回戦？のネタのアップデート版。ぶっちゃけボケの人の演じる女性キャラが好きじゃない（個人の感想）。そことは別に蔑視的なボケが多すぎたのが単純に笑えないからここで落ちて良かったと思う。
ハライチ×
三回戦のネタのアップデート版。動画見てるお客さんも多いせいか、中盤ちょっとウケの中だるみ感はあったか。同じ時間に澤部くんがツッコんでる間の岩井くんの無言みたいな相槌が弱かったか。
真空ジェシカ○
抜群に面白かった。雰囲気は抜群に変な二人なんだけど、ボケの内容や漫才コントの進展の仕方は一時期の三拍子や磁石を見ているようで、万人受けというか誰にでも伝わりやすく、実家のような安心感がある。審査員の偏りを考えなければ優勝の可能性もかなりあると思う。
B
東京ホテイソン×
いつものホテイソンで安定感はあった。ただ決めのツッコミボケがやや流行り物や有名人の知識が要求されて瞬時に理解する難易度がいつも以上に高かったと思う。あと「トム・ブラウンっぽい」という感想をよそで見たが、見直したら予想以上にトム・ブラウンでした。
見取り図×
戦前の予想では「M-1っぽさをお茶の間に伝える存在」として勝ち残ると思ったが、落選。決勝進出者のM-1っぽくない顔触れを見るに、雰囲気を一変させたかったのかもしれない。
ネタは安定して面白い。けど、危ない橋渡る系ネタと言われると、確かに序盤がご時世柄危なすぎるか……あれ無しなら結果は違ったかもしれないくらい危なかった。
ゆにばーす○
ツカミが無茶苦茶強い。構成の巧さは最終決戦レベルだが、内容をよく聞くとむっちゃキモい。後半は単にキモい。その辺が素直に好きになれないところかもしれない。
ロングコートダディ○
普段の淡々とした語り合いスタイルがあまり盛り上がらずそこまで好きではなかったが、今回のネタは違うテイストで見直した。ただかなりコントチックな内容だった。漫才でないとやりづらい内容ではあるが、やはりコント師なのだなー、と強く感じた結果でもある。
男性ブランコ×
全体的に低めのテンション。三回戦のネタもだが、一番面白いのがツカミの自己紹介（個人の感想）。今回の面子で一番「そのままコントにしてもバレないなー」というネタだった。
アインシュタイン×
普通に面白かった。序盤の演技が下手のくだりは余計？「対処法」という最初の話題提示はオチでちゃんと（言葉で）回収したらもっと構成面の評価も上がったのではないか。あえて下げるポイントはそこくらいだが、ウケの点が少し低かったか？
C
もも○
今回の個人的一押し。ミルクボーイ路線のパワーワード系システム漫才だが、回を重ねてネタ時間が伸びるごとに構成が強化されている。歌ネタにも気を遣っている。ただ今回は長めのワードが多く、せめる。くんのワードが伝わりづらいところもあった。三文節以上は理解しにくいので、短めで切って聴かせるレベルでもいいのかもしれない。また若者向けのワードチョイスが多いので、審査員にどこまで響くか。
余談だが、決勝進出会見のイジられでワードがいくつかできそうである。イジられればイジられるほどネタが増える美味しい芸風なので、決勝で本格的に売れる可能性あり。
オズワルド○
三回連続ストレート決勝進出。見取り図ニューヨークとの枠争いになるとは思ったが、見事一人抜けした。それだけ変化を見せられたということだと思う。どこが変化といわれると難しいが、畠中くんの狂人ぶりが増していて伊藤くんのツッコミが終始強めでもいけたのか。大本命。
ランジャタイ○
ほとんど内容が分からなかった歌うネタその2。叫んだり勢いで笑いを取るタイプが嫌いなので見られなくても影響はない。正直決勝に残ってほしくなかった。信者が多いのが本当に謎。（以上、全て個人の感想）
金属バット×
個人的には落ちたのが不思議なくらいだが、客ウケが悪かったのか。去年の敗者復活戦で見た時よりも「変さ」が抑えられて個人的にはより面白くなったが、民放ウケは悪くなったのか？
ダイタク×
双子漫才だと個人的にはどうしても「吉田たち」と比べてしまう。吉田たちに比べて双子を売りにしすぎる嫌いがあるが、M-1（民放）ウケするには双子を売りにした方がいいんだろう。
からし蓮根×
そういう方言なのかもしれないが、ツッコミが最初から怒ってるように聞こえるのがちょっと怖い。最後のくだりが少し冗長だったか。
インディアンス○
パワーでもぎ取っていく相変わらずの漫才スタイルだけど、ツッコミのきむくんの台詞が多くて話の筋がよく分かるようになった。
余談だが決勝進出者会見では田淵くんがさすがの働きだった。
D
ヘンダーソン×
三回戦のネタのアップデート版。面白いけど、お客さんも分かってる感がある。今回三回戦ネタやってる組はだいたい落ちてることを考えると、動画が上がる三回戦のネタは勝負どころで使うのは難しいのか？ということを考えてしまった。決勝に上がれば審査員が変わるから関係ないんだろうが。
キュウ×
変なしゃべくりシステム漫才。相変わらず謎解きのようで面白いが、去年の敗者復活戦の「ゴリラであいうえお作文すんなよ」ほどの印象的なワードを刻めなかったか。ボケ数が少ない分パワーワードが勝利には必要か。
アルコ＆ピース×
芸人演劇。三回戦よりも酒井くんフィーチャー度合いが高く、ネタの段階が上がっている。が、三回戦までのネタが前提にあるともいえる。決勝２本目でやるようなネタだったかも。
錦鯉○
どっかの番組で見たネタだったが、渡辺さんの活躍が面白かった。本命っぷりを見せつけた。文句なし。
モグライダー○
ほとんど内容分からない歌うネタその3。ヨネダ2000と同じくらい歌ってたが、歌ってない部分を聞けば残りの内容も半分くらい分かる辺りが実力差か。そこがより漫才の形っぽくもある。
三回戦も同じような歌ネタなので、決勝も同じ可能性が高い。とすると、最悪２本歌ネタ披露する可能性もある→DVD収録されないもあると思う。
さや香×
決勝進出経験あり。だが記憶にない……三回戦よりも勢い系のネタ。怒り方がちょっとくどいか？
個人的な趣味・好みのレベルでは、ランジャタイ以外は楽しめる決勝大会になりそうだ。敗者復活戦の顔触れも決勝経験者がバンバン出てくるハイレベルなものになっているので、12/19が今から待ち遠しい。