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アメリカの日本酒輸出に重要!ディストリビューター調査1:Wismettac Asian Foods

前回の記事ではアメリカ日本酒輸出に重要なディストリビューターの役割と特徴についてまとめました。

その記事では、
ディストリビューターは大きく、
1. 日本食卸
2. 日本酒専門卸
3. ワイン・スピリッツ卸
に分けられるとお話をし、そのカテゴリの特徴を述べました。

今回は、そこからもう一歩ブレイクダウンをし、
日本食卸のWismettac Asian Foods(旧Nishimoto Trading)についてデスクリサーチしてみようと思います。


Wismettac Asian Foods(旧Nishimoto Trading)の基礎情報

企業名:Wismettac Asian Foods, Inc.(旧Nishimoto Trading Co.)
グループ:西本Wismettacホールディングス株式会社
創業:1912年
事業:北米におけるアジア食品の輸入、卸、レストランや小売りへの販売
拠点:19支店、5サテライトオフィス(アメリカ、カナダ)
従業員数:900名以上

アメリカの西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコ、シアトル、
東海岸のニューヨークやワシントンD.C.
その他、シカゴやテキサス、ハワイ
カナダはバンクーバーやトロント
など、主要都市に支店があるようです。

また、Shirakikuというプライベートブランド(PB)を持ち、水産物、お菓子、調味料など約6000以上のアイテムを取り揃えているようです。


Wismettac:取り扱っている日本酒

カタログを見ると、日本酒だけでも186商品あります。
以下、一部酒蔵の各代表銘柄です。

一ノ蔵(宮城):無鑑査本醸造 超辛口
大村屋酒造場(静岡):鬼ころし 純米大吟醸
男山(北海道):男山 純米
黒澤酒造(長野):くろさわ 純米
ヤヱガキ酒造(兵庫):無 純米大吟醸
ほまれ酒造(福島):ゆずアラジン
黄桜(京都):にごり抹茶
福光屋(石川):加賀鳶 超辛口
奥の松(福島):奥の松 特別純米
佐浦(宮城):浦霞 純米


Wismettac:ディストリビューターとしての特徴

・支店が北米主要都市にある
⇒Wismettacはロサンゼルスやニューヨーク、テキサス、シアトル、シカゴ、フロリダなどのアメリカの主要都市だけでなく、カナダのバンクーバーやトロントにも支店があります。様々な都市に輸出を図りたい酒蔵にとっては重要なポイントではないでしょうか。

・フレーバー日本酒が豊富
⇒日本で若者を中心に飲みやすいフレーバー日本酒が人気なように、アメリカでも初心者にとっては人気です。ほまれ酒造のゆずアラジンや黄桜のにごり抹茶などの人気商品を取り扱っているのは強みの1つと言えます。

・取り扱っている清酒ブランド力がやや弱い
⇒競合日本食卸と比較した際の相対的な話にはなってしまいますが、Mutualは松竹梅で有名な宝酒造インターナショナルをグループ企業に持ち、さらに久保田や菊水を、JFCは獺祭、大関、白鶴を取り扱っています。いずれもアメリカでは知名度も人気も高いブランドです。一方で、Wismettacも鬼ころしや男山、くろさわなどのブランドを取り扱ってはいますが、アメリカでは知名度は比較的まだまだこれからのブランドです。


以上が、日本食ディストリビューターのデスクリサーチでした!
酒蔵さんがディストリビューターを探す際の参考になれば幸いです。


参考:


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