「プログラミングってどうやるの?」小学校高学年からスタートできるプログラミング学習をご紹介

 近年ではスマートフォンやパソコンなど、多くの人が手軽にコンピュータを扱って仕事や趣味に活用していますが、それらに使用するアプリやソフトがどんな仕組みで動いているかを知っている人は意外と少なく、ほんの一握りです。


 アプリなどを作成する際には、どんな目的でどんな動きをすればいいのか、コンピュータに専門用語で指示を送って実行させてやらなければなりません。

その工程を総称して「プログラミング」と呼びます。


 プログラミングはIT社会の基盤を支える、非常に重要な役割を果たします。プログラミング技術を習得すれば、コンピュータ関連の企業や個人営業、様々な仕事に携わるチャンスを得ることができ、将来の就職先の選択幅が大きく広がります。

身近になったプログラミング学習の光と影
 プログラミングについて本格的に学ぶ機会を得られる場所は、以前は大学や専門学校がほとんどでした。近年ではIT社会への対応を急ぐために、小学校からプログラミング授業を取り入れることが義務付けられ始めています。


 しかし、プログラミングという新しい分野は、一から学習するにはまだまだ難しい内容が多く、たとえば親が自分のこどもに教えてあげようと思っても、今までの学習経験がないのでちょっとした助言を行うのも難しいのが現状です。


 こどもにプログラミングを学ばせるには、どんな準備をして学習を始めればよいのか不安に思っている方に、プログラミングに親しめる学習方法を説明させていただきます。

初心者のプログラミングにはHTMLがおすすめ
 プログラミングと一括りにしていても、その種類は非常に多いです。使用するプログラミング用語によって、C言語やJAVAなど、様々なコンピュータ言語が存在し、どんなプログラムを組むかによって、難易度も異なります。


 初心者におススメの言語は、HTMLと呼ばれる言語です。これはインターネットで公開されているホームページを表示するための言語で、一番基礎的なものでもあります。小学生でも学習できる簡単な英語を使用する言語なので、用途と意味を理解すれば簡単にプログラムを作成することができます。 初期の段階では、「ホームページビルダー」などの、手軽にホームページが作成できる無料ソフトを使用すると良いでしょう。

 簡単にホームページを作ってみて、インターネット画面で右クリックをしたときに出るメニュー画面から「ソースを表示」を選択すると、表示のために使用されたHTML言語を見ることができます。「サイトにこんな表記をさせるためには、どんな命令を書き込めばいいのか」を逐次確認しながら進めて行くことで、仕組みを理解できるようになります。

 また、言語によってコンピュータに「指示を送る」という仕組みそのものを簡単に理解するために、「ロゴ坊」というフリーソフトがおススメです。昔から、小学校高学年のパソコン教材として、授業で度々使われて来ました。画面中央にいる亀のイラストを色や形を変えながら変幻自在に動かしていく、ゲーム感覚で楽しめるソフトです。 


 HTMLの言語やプログラムを実行する仕組みが理解できれば、徐々に難しい言語での製作を進めていけば、やる気や向上心にもつながります。


 プログラミングを無料で効率よく学べるサイトも、たくさんあります。より専門的なサイトは英語表記になりますが、自信がない方は日本語対応のサイトがおすすめです。

おわりに
 プログラミングは細部まで追及していくと難しく感じるかもしれませんが、基礎的な知識だけでも充分に活用できる知的財産となります。あまり身構えずに、お子さんの興味が赴くままに、学習の手助けをしてあげてください。

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