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katoheriko
血は争えない
某知識集団のオンラインクイズイベントに出場した。赤点の女王の名を欲しいままにしていたこの私がである。本当に頭の出来が悪い。テストの残念な点数は思い出すのも嫌だ。それくらい勉強は苦手だ。好きなことも繰り返し毎日のように見ていないと覚えられない。そもそもの記憶力が悪い。
と、およそクイズには向かない人間である。またヲタクなので予定をはじめとするガンガン入れてしまうのと、人見知りMAXなのでそんなところに足を運ぶことは一生ないと思っていた。
幼い記憶で両親が何かのクイズ番組に出ていた記憶がある。間違っていたら嫌だから親に聞いていないが、少なくとも母がはなまるなマーケットに出て勝ったのは事実としてある。
父はクイズ番組が大好きで、生前はたくさん見ていた。なので、クイズ自体は馴染みがあったが、解答者ではなく観客だった。
そんな私だったが、彼らと出会い、競技クイズを知り、ほんの少し、その気分を味わってみたくなった。なので、オンラインでやると出たときに、また、仕組みで自分でも答えられる可能性があることを知って、迷わずエントリーした。3回とも出た。
知識問題、特に社会科は壊滅的で、年号とか国名とか出た瞬間に「すん」となる。苦手のレベルが一番高かった。挑もうとも思えなかった。あと数学も無理だった。残念。
人生で最初に答えたのは「純喫茶」だった。つまりは雑学が強い方らしい。ちょっと納得。
一生挑戦することはないと思っていた。けれど挑戦をした。結果はどうあれ、私クイズイベントに出ていた。血は争えないんだと思った。好きなんだなって。挑戦して良かった。父に、亡くなる前に出場したことも、答えられたことも伝えられた。今後も出たら伝えるね。