北米日記4
ほぼ2週間、更新が途絶えたままとなりました。
1ヶ月も遠征期間があって、4回目の更新とは、全く恥ずかしい。
そんな北米遠征も、残す所は帰国だけ。
イレギュラーがあって、出発地が2箇所となり、帰り着くまでヒヤヒヤですが、あとはもう神頼み。
どうにか全員が無事に帰国できることを祈るばかりです。
まだ終わったわけではありませんが、今回の北米遠征中に感じたことを、今日は書いて行きます。
1.北米遠征の感想
この遠征を振り返った率直の感想は、しんどかった。です。笑
ただただそれだけ。笑
これでもかと言うほど、叩きのめされ、思考と行動の全てが停止状態となり、もはや生きた心地がしない日々でした。笑
なんて大げさに言ってみましたが、そうさせた理由は明快で、シンプルに自分がそうさせているのが事実であって、自分の課題がより浮き彫りになり、明確になった日々でした。
決してカッコつけたことを言うつもりはないけれど、ただただ自分が未熟で、わかってはいるけどできないもどかしさや、上手くいかない日々に、気持ちを折らないようにするのが精一杯でした。
2.僕にとっての北米遠征
やはり「海外」と言うことに憧れを抱いている方が多いのでしょうか。
北米遠征に行くことに、たくさん「羨ましい」、「楽しんで」と言う言葉を頂きました。
もちろん僕自身、出発前には様々な期待を抱いて出発しました。
でも、語弊を恐れず間違いなく言えることは、僕にとってのこの1ヶ月間の北米遠征は、やり切ったことは何もなく、達成感を感じることも微塵にもありませんでした。
悔しさしかない遠征でした。
恥ずかしい話ではありますが、何度も何度も涙しました。
最終戦の最後のミーティングでは、全員の前で号泣してしまいました。
自分の不甲斐なさしか見せることができなかった中で、監督、コーチが、僕たちマネジメントメンバーのことを讃えてくださって、肩を叩いてくださった時には、溢れんばかりの涙が出ていました。
嬉しくて、感動して出た涙ではありません。
これだけ暖かく接してくださる人たちに囲まれる中で、自分は何をできたのか。と思うと、悔しくて涙が止まりませんでした。
本当に、恥ずかしい。笑
でもだからこそ、まだまだやらなきゃならないことがたくさんあるし、超えなくてはならない壁がたくさんある。達成感とか、やりがいなんて、今はクソ喰らえと言ったところ。笑
僕にとって、北米遠征は、ただのきっかけに過ぎない時間で、これから日本に帰ってどうなって行くかが全てです。
達成感なんてないと言いましたが、もう一つ間違いなく言えることは、来年、是が非でももう一度、この北米に戻って来たい。
来年、もっと自分が納得の行く働きをして、生み出せなかった価値をもっともっと生み出して、リベンジしたい。
そう思わせてくれたのが、僕にとっての北米遠征であり、そう思わせてくれる機会の創出こそ、この北米遠征の意義なのではないでしょうか。
3.北米遠征が生み出す価値
北米遠征が生み出す価値とは、どういったもの、ことでしょうか。
実際、選手の中に、これを機に大きく成長する選手も出てくるでしょう。
僕も多くを学びました。
間違いなく、人間が成長できるきっかけがたくさん詰まっています。
そんな教育的側面以外にも、実はとてつもない価値を生み出しています。
先日7月1日〜4日までは、カナダの首都オタワにて、 Ottawa Championsとの試合がありました。
オタワでの試合を終えた翌日、何の気なしにオタワの街を歩いていると、
「SHIKOKUのチームか!?この前の試合最高だったよ!」と、声をかけられました。
これって、めちゃくちゃすごいこと。
しかも、1人とかではなく、何人もの人に。
街で声をかけられたことが嬉しかったんじゃなくて(笑)、カナダの首都オタワで、「SHIKOKU」と言うワードが出て、日本の「四国」が認知されていた事実に、驚きと感動がありました。
文字通り「四国」を代表して、この北米にやって来た成果だと思います。
これが何になるかと言うと、今この瞬間はきっと、まだどうにもならないでしょう。
しかし、こういった小さな認知が積み重なって、やがて大きな認知に変わって行く。
いわゆる、今は畑に種をまいているようなもので、きっとこの種が大きな花や実になって行くのだと思います。
「SHIKOKU!!」と、興奮気味に声をかけてくれた彼が、四国に来てくれるかもしれません。家族や職場の友人を連れて来てくれることだってあるかもしれません。
それが、四国の活性化に繋がったり、四国をPRするきっかけとなれば、ものすごい価値が広がって行くわけです。
もちろん、サラッと口に出して言えるほど簡単なことではありませんが、これこそ四国アイランドリーグplusだからこそできる、社会への貢献の仕方なのではないでしょうか。
4.終わりに
長い長い長い、1ヶ月でした。
それだけ色濃く、日本じゃ間違いなく過ごすことのできない時間となりました。
たくさんの方々に、たくさんの教えを頂きました。
整理できないまま過ぎゆく時間を見過ごしている自分が、本当に情けないと思いました。
人間、きっと誰しもが常に成長できる瞬間に立ち会っているにも関わらず、それに気付かなかったり、見て見ぬ振りをしたり、できない理由を先に考えたり、自分を守って大切な1歩を踏み損ねているんだと、強く感じました。
もっともっと、自分の中で腹を括らなくてはいけない。
自分を変えるということが、これほどにも壮大なものだとは、正直思いませんでした。
それでも、やはり自分が成し遂げたい何かを追おうとするからには、絶対に降参するわけにも行かないし、諦めるわけにも行かないんです。
やるかやらないか、生きるか死ぬかの世界で、生きて伸びるためには、やる以外に選択肢はありません。
こうやって、自分自身の大きな花を咲かすためにも、僕自身、日々コツコツと、種をまいて行こうと思います。
今日は最後の大仕事。
全員無事に帰国できるよう、もう一踏ん張りして来ます。
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