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川口ちゃんの衣装計画#127 母の才能


・私の生まれ持った才能

あきやさんの講演会のアーカイブを見た。
今回の講演会で一番印象に残ったワードは"似合う=性に合う、素質"だった。

というのも、私は、自身のいわゆる天性の資質について、数日前に母と話したばかりだったのだ。

私は、昔から友達につけられるニックネームは師匠とか先生みたいな敬う系(?)が多くて、悟ってるよねみたいなこともよく言われてきたんだけど、年々そのことが恥ずかしくなる。

だって、それだけ相手に偉そうに自分の意見を述べてきたということかなって。それはコンセプトの生き方とはかけ離れた行動だと思う。

私はもっと、私を持ち上げてくれる相手の優しさに甘えず、相手の話もちゃんと聞いて、同じ立場で話せるようになりたい。でも、なかなかそれができない。コンセプトを小さな浄土だと決めてnoteを投稿したとき、ガールズの方々から浄土に遊びに行きたいと言われて嬉しかったけど、正直、本当に遊びに来てくれたら、こんな人間だからがっかりさせちゃうんだろうなとも思った。

こんな自分を変えるために、コンセプトのエッセイストも取り下げることだし、新たに、たとえば"お茶会"みたいな交流の要素のあるワードをコンセプトに入れて、子育てが落ち着いたら、実際に友達を招いてお茶会を開くなりした方がいいのかしらと考えた。

そんな感じのことをクヨクヨしながら母に話したら、一言、「だってあなたは末っ子だから!」と言われた。な、なるほど…。

そして、師匠と呼ばれることも私の才能だから、師匠の意見を求められるならそのことに感謝して、それに応えればよい、というようなことも言われた。

そうか。甘やかされるのも、師匠扱いされるのも、欠点じゃなくて私の才能だったのか。完璧な人間なんていないのに、私はうっかり、できないところばかり見て、無理をしようとしてたみたい。


・お母さん事件

そんな話をした数日後に、あきやさんのアーカイブを見たら、似合うは素質だよ、無理しなくてもできることだよ、という話が出てきたので、おっ!と思った。

あきやさんは体が大きいことがずっとコンプレックスだったと仰っていた。その話を聴きながら、私が学生の頃コンプレックスだったことはなんだっけと考えたけど、やはり、老けて見られたことだと思う。

あきやさんは"ギャル事件"のことを話されていたけど、私には"お母さん事件"がある。

事件は高校生の頃、仲の良い女子4人で友達の家でお泊まり会をした日の深夜に起こった。

部屋で喋りまくっていたらお菓子や飲み物が足りなくなったので、全員スウェットのままでコンビニに買いに行った。その帰り道、みんなで話しながら歩いていたら、自転車でパトロールしていた若い男性のお巡りさんに声をかけられた。田舎の暗い夜道を若い女の子たちが歩いていればそりゃ声をかけるよね。

簡単に状況を聞かれ、先を歩いていた友達がそれに答えた。するとお巡りさんは後ろにいた私に懐中電灯を向けて「お母さんですか?!」と聞いてきた。

「え、違います…。」と答えた。友人たちが笑いを堪えているのかわかった。やらかしたことに気づいたお巡りさんは大変気まずそうな様子で私に一言謝り、危ないから早く帰りなさいよと言ってササッと消えていった。友達は堪えきれず噴き出していた。このエピソードは伝説になった。私はめっちゃ辛かった。今なら全然笑えるけど。


・悲しいけど、それも才能


はあ。若いんだから、若々しくありたかったのに、私はずっとお母さんみがあったな。私のブチギレワードは"おばさん(これは女なら全員か?)"とか"お母さん"かもしれないなと思った。

そして、その直後に、私は今本当にお母さんになったんだということに気がついた。

その瞬間。

よくわからないけど、涙がぶわあーーーーーっと溢れてきた。あまりに涙が出てくるので一旦アーカイブの再生を止めた。

え、そうだよ私、お母さんじゃん!!!

今までお母さんじゃないのにお母さんだと思われて何度も傷ついてきたけど、私は今、娘のお母さんであることをとても幸せに感じていて、それはつまり、娘は私が他人から見てお母さんだという"事実"を、私にとって幸せなものに変えてくれたの?え、こんな自己受容の仕方ってある?!なにこれ?!誰が予想できたん?!と、混乱しながらぼろぼろ泣いた。

なんなら書いている今でもよくわかってないけど、とにかく、娘のおかげで"お母さん"は私の才能なんだと素直に思えるようになったのだ、と思う。

高校生の頃、友達に、川口ちゃんといるとお母さんといるみたいな気持ちになると言われて、そのときは悲しかった。みんなで出かけて写真を撮れば、一人だけマダムっぽいと爆笑されて辛かった。夫とまだ付き合っていた頃に、料理している後ろ姿を写真に撮られて、背中にお母さんみがあって素敵と言われて、それはもちろん肯定だってわかってたけど、ちょっとへこんだ。でも、これらは全部、私の才能であり魅力だったんだ。


・才能活かします

ということで、短所を直すのではなく長所を伸ばそうと開き直って、こんなアカウントを作った。

小さな浄土の庭の片隅にたま〜に現れる、どこか懐かしい雰囲気の小料理屋。お悩み解決が得意な店主が、訪れた人のお悩みを、見事に解決するとか、しないとか。

こちら、完全に勢いで作ってしまったんだけど、予定としましては、私に余裕があるときにお悩みを募集して、もしメッセージを頂けたらそれを載せて、私からのお返事も書く、みたいなことをやってみようと思っている。

些細な悩みでも、大きな悩みでも、恋愛のことでも人間関係のことでも、ちょっと聞いてよ!なことでもなんでもOK(ただしネットの海に公開できる範囲で…)。もちろん匿名で大丈夫です。私は人生経験が豊富とはとても言えないけど、私なりの答えが返せたらなと思っている。

(※ものすごく、あち◯ちオー◯リーみを感じるかと思うんだけど、がっつり参考にした。あと、尊敬するねむきゅんへのリスペクトも入ってる!おつかれサマー!のMVのときみたいなイメージ!)

相談のやりとりはDMなのかzoomなのかとか、とにかくまだ何も決めてないんだけど、とりあえず最初はマシュマロとかでなく、普段交流いただいてる方にこちらから出演(?)を依頼しようと思う。

初回の募集がいつになるか自分でもわからないというゆるゆるっぷりだけど、出てもいいよという方がいたらぜひ教えてください!ワクワク!

さて、あきやさん講演会で気づいたこと、まだまだあるんだけど、長くなってしまうので、続きはまた次回。

信じないことが信条🍤