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川口ちゃんの衣装計画#128 あきやさん講演会での気づき
前回の記事では一番印象に残ったことについて書いたけど、他にもいろいろと発見があったので、今回はそれらについて書いた。
・似合うの中の、達成済みの"なりたい"
今回の講演会でもう一つ印象的だったのは「真の"なりたい"は痛みを伴ってもやりたいこと」という言葉。たしかに、なりたいものはたくさんあるけど、痛い、苦しい思いをしてまでなりたいものってそうそう無い(なりたいに関しては骨に刻むじゃん?というパワーワードが最高でした)。
そこで、ふと思った。私はこれまで、"明るい"というワードは似合うに入れてきた。でも、なりたいが痛みを伴ってでもやりたいことなのだとしたら、もしかするとこれはすでに成し遂げた"なりたい"なんじゃないかと。
なぜなら私は辛い時も明るくいようと頑張っているから。一人でいると涙が出てくる時もあるけど、負けないぞ!と思って根性でねじ伏せている。まあ、私はもともと陽気なタイプではあると思うし、程度の差はあれ誰もが耐えているようなことを痛みや苦しみと言ったら大袈裟かもしれないけどね。
・嫌いだけど必要なものは、人から貰うと楽
2択の質問コーナーに、職人技の繊細なデザインのバッグがいいか、それとも、なんでも入る大きくて丈夫なバッグがいいか、という質問があった。私は前者に手を挙げた。両方に手を挙げることはできなかった。
私は、機能性重視のバッグがどうしても好きになれない。レスポもギリギリ嫌だ。ポエティックさに欠けるバッグは、持ちたくないというか、自分のお金で買いたくない。
今、娘と外出するときには、いわゆるマザーズバッグを使っているんだけど、これは運良く出産祝いにいただいたもので、あきやさん流だと誰かからもらったものはあまりよくないんだろうけど、もし自分でこんな機能性重視のものを買うとなると相当辛かったので、いただけて本当に良かったなと思う。
・ガーリーに"なりたい"わけじゃない
確か、あきやさんが、なりたいと好きの違いとは…みたいな質問に答えているときだったと思うんだけど、例として「穏やかな服を着ていても私は強いと言い張れる」と仰っていて、そういえば私もガーリーなレースのスカートを穿いているけど自分を弱いとか思ったことないなと思った。
前から、弱々しく見える服装をしていても舐められないことが本当の男女平等だと思っているし、やべえやつが来たら遠慮なく股間を蹴り上げるつもりでいるので、私にとって、ガーリーは"なりたい"ではなく"好き"なんだなと思った。
・コンセプトから服を選ぶ方式に戻ろう
似合うとなりたいで迷ったときは、マズローの欲求5段階説に倣って、承認欲求を満たすのが先ですよ、という話が出てきた。
私はオシャレになりたいと思って自問自答ファッションの門を叩いたんだけど、オシャレに見られたい気持ちは、たぶんもうそこまで無い。
実際にオシャレなファッションをして出掛けて、お友達からオシャレだねって言われたわけじゃないんだけど、ファッションについて勉強して、理屈を知って、ある程度脳内でオシャレなコーディネートを組めるようになったら、なんかそれで満足しちゃった。オシャレな人として認識されたいわけではなく、オシャレしたいのにわからない、うまくできないことが嫌だったみたい。
講演会を見る前に、私のしたいファッションはオシャレとイコールじゃないのかな?と悩んでいたけど、もうそこまで洗練されたオシャレさは求めてないのかも。
ということは、参考にしていた杉山律子さんの提案は、オシャレな大人を目指すために、まずはテイストを決めましょうというものだから、そこを重視していない私は、あきやさん流にブランドコンセプトから合う服を探すというやり方の方が相性が良いのかもしれないな。前はそうしていたし、戻ってみよう。
キーワードを得るためにも、本のワークを早くやりたいなあ〜。手持ちの、よく知っている本たちから選ぶのはもうやってみたけど、本屋さんで直感で選んだらどんな3冊になるんだろう!楽しみだな!
講演会では、ブランドのコンセプトの検索の仕方について触れていたけど、コンセプトのキーワードからブランドを探すコツってあるのかな。ああ〜質問したい〜!!
・画風となりたい、好き、似合う
最後に、なんとなく思ったことを。
手癖で落書きしながらアーカイブを見ていて、ふと、画風と作者本人って関係あるのかなって思った。前にあきやさんがなりたい似合う好きを作画に例える話をされていて、それと似てる話だけど。
お絵描きが好きな人はわかってくれると思うんですけど、上手いとか下手とか関係なく、たどり着いた自分の画風ってあるじゃないですか。
私の画風は、毎日イラストを描いていた中学生くらいで更新が止まっているんだけど、画風ってやっぱり最初は自分が憧れている漫画家さんのタッチを真似して確立していくものだし、より自分好みに進化していくものだから、そこには"好き"や"なりたい"のヒントがめっちゃ隠れているんじゃないかなと思った。
さらに言うと、画風と描いた本人って、どことなく共通点があるような気がするんだよね。全然違う人ももちろんいるだろうけど、私が今までイベント等でお会いした漫画家さん達に対しては全員、この人がこの絵を描いているんだ!!納得!!と感じた。だから"似合う"の要素もある気がする。
ちなみに私は、ヘタでお恥ずかしいので載せませんが、漫画の絵は佐原ミズ先生に大変影響を受けております。キャラクターを描く時は丸くてゆるい感じに描くことが多い。私とどことなく似てる、のか?
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