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川口ちゃんの衣装計画#122 小さな浄土をつくるエッセイストが着ていそうな服
前回の記事での宣言通り、私は自分のコンセプトの職業である"小さな浄土をつくるエッセイスト"が着ていそうな服についてまず考えることにした。
今回、何か参考になるかしらと思って、松浦弥太郎さんの「エッセイストとして生きる」という本を読んだんだけど、まさにそこから気づきを得た。
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・私はエッセイスト
この本には日頃私がこの衣装計画を書く際に自分なりに気をつけていること、考えていることが、とても美しく簡潔に言語化されていた。
烏滸がましい発言かもしれないけど、新たに何かを知るというよりは、80%くらい"そうそうそれな"となる内容で、つまり私ってすでにエッセイストのように生きていたのだ。
エッセイストになる!と決めた前回の記事なんてまさに、この本でいうところのエッセイなのだった。なりたいというか、既になっていたんだ。自信持っていこう。
・ただいま世界観
そしてなんと、この本の中にファッションの話が2回も出てきた。
一つ目は、松浦さんの考えが変わっていき、ファッションもそれに合わせて変わったという話(※話の趣旨はエッセイは変化の記録だということ)。
二つ目は、松浦さんの知人にとてもおしゃれな女性がいて、その方は以前はオシャレじゃなかったけど、オシャレな人をよく観察したらセンスアップしたらしいという話(※こちらの趣旨は、わかるまで見つめつづけることが大事ということ)。
これらを読んで思ったのが、エッセイストが着ているであろう服って、テイストや具体的なアイテムうんぬんじゃなくて、その人のスタイルを感じる服、自問自答を感じる服なんじゃないかなということ。
以前たしかあきやさんが、お花屋さんがコンセプトの人は本当のお花屋さんっぽいエプロンをつけてみましょう!みたいなことを仰っていて、そっちの方向性に引っ張られていたけど(※そういう実験も大事だと思う)、魅力的なエッセイの条件ってありのままのその人らしさが溢れていることだから、エッセイストのファッションも、その人の世界観が感じられたらそれが正解なのでは?!という気がしてきた。
…ん?世界観?
世界観というワードで、自問自答ファッション講座でのあきやさんの言葉を思い出した。
「川口様の好きな方々は共通して、自己プロデュース能力が高く、世界観のある人です。周りに蝶々が舞うような女性になりたいのではなく、それくらい完璧に演出された存在になりたいのでは?」
そうだった。私、世界観のある人が好きなんだった。その後、当時の私が持っていた自己演出願望は自信のなさからくるものだと気づいて、ありのままの自分で生きようと"小さな浄土"というコンセプトに辿り着いたけど、ありのままで生きると結果的に世界観ができあがってくるんですね!?
こちらの本には、エッセイの文体はいろんな影響を受けたとしても自然にその人らしいものに落ち着くと書いてあったので、ということは誠実なエッセイを書き続け、かつ自問自答の末にたどり着いたファッションをしていれば、自然と私のエッセイとファッションの世界観はマッチしてくるのかな。
世界観があるって、自分と向き合い、自分をよく知っているということなのか…。3年前はもっと商業的発想だったというか、表面的な部分を見てたのかもな。"世界観"という別れを告げたはずの言葉に、思いがけず健やかな形で戻ってきてしまい、なんだか感動してる…!!ただいま世界観…!!
(あと、この本の中で、書いた文章が誰かを傷つける内容じゃないかよく推敲すると書いてあり、松浦弥太郎さんくらいの人でもその心配するんだ、ていうかそれってわりと普通のことなのか!とわかって嬉しかった。まあこの記事は感動のあまり、勢いで公開しているんですけれども。)
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