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川口ちゃんの衣装計画#96 好きな色と、流れなかった電流

私はピンク色が大好きだけど、同じくらい好きな色がある。

それは透明な水色、青。

約3年前の自問自答ファッション講座にて、あきやさんに好きな色を聞かれた私は「好きなカラーはわかりませんが、入りたい骨壷の色はあります」と、綺麗なブルーのガラスの骨壷の話をした。

死後まで我を通すのはよくないかもと最近は思う


透けているのが重要ポイント。
かき氷のシロップは、必ずブルーハワイだったし、大人になったらこれを飲みたいと思っていたお酒はチャイナブルーだった。

この透けブルー好きには長い歴史があって、その歴史が詰まっているのが、私の大事な大事な宝箱だ。

宝箱というのは、子供の頃に持っていたおもちゃで、特にお気に入りのものをしまっている箱のこと。

金貨やジュエリーの様な本物のお宝こそ入っていないが、缶の内側の銀色と、宝物同士が反射し合って、箱の中身は静かに煌めいていて大変にロマンティック。

蓋をパカっと開けるたびに、その煌めきと、宝物の一つである今はもう簡単には手に入らない怪盗セイントテールの薔薇のコロンの香りがふわっと広がり、うっとりする。(これと同じ香りの香水をずっと探してるけど、全然見つからない。)

宝物は、透明な水色やブルーのものが多い。なんなら缶自体も綺麗なブルー。一番古い記憶で3歳から大切にしているものが入っているので、ああ、私って昔から好きなんだな、この色…と思う。

至極当たり前のことなんだけど、30歳の私の「好き」は3歳の私の延長線上にあるんだなあと実感する。

宝箱、すごく素敵なので皆さんにも見てほしい。

まずは外身。

角度を変えると
ティンカーベルが出現する!

続いて中身。これほんの一部だけど、水色系をピックアップしてみた。第三者から見たら完全にがらくただけど、全部大切。

奥の香水瓶が一番大切な宝物。甘い香りが25年前はした。

(撮影のために宝箱の中身をじっくり見てたら魚津の真珠コーナーに行きたい気持ちが増してきた…いつか行きたい!)


私の宝箱って、その存在自体も、幼少期の宝物を大事に取っておいているという行動も、ものすごく私の核だな、エモだな!と思ったので、この宝箱をファッションに落とし込んでみたらどうかしらと思い立った。

ということで早速、この宝箱っぽい色のアイテムをいろいろ見つけて、試着してきた。

まず52byヒカルマツムラのトートバッグ。あまり見かけない、濃いめのブルーがとても綺麗。

本物はもう少し色が暗(濃)かった!それはそれで綺麗!


次に最近出たばかりのバオバオのトートバッグ。

こっちは本物の方が色が明るかった!あと軽い!!


最後に、ラフォーレのシープでグラウンズのスニーカーを試着した。

超人気で試着コーナー大混雑でした。


結果、電流は一度も流れなかった。
全て可愛かったけど、財布の紐がどろどろになるほどの衝撃は無かった。

なんていうか、どれも個性的なアイテムではあるが、自分に馴染みすぎていた(むしろ浮くかと思っていたので意外だった)。

運命の靴とバッグを身につけている時のような特別感、高揚感みたいなものがなく、どれもお気に入りにはなっても、宝物にまではなれなそうだった。

好きな色ならときめく、そんな単純な話でもないのねー、と思った。

そういえば、去年こういうブルーの飾りのついたヘアゴムを買ったんだけど、な〜んか違う気がしてあまり使ってないし、最近もすごく鮮やかな水色のシースルーのソックスを買ったばかりなんだけど、素材がイガイガ?して足の甲が痒くなっちゃってあまり好きじゃなかったし、ファッションに水色を取り入れるのはあまり向いてないのかもしれないな、私。今後はピンクと淡いグリーン狙いでいこう!

と思ったこの試着の旅の帰り道、ふらりと寄ったお店で電流が流れてしまったのだが、その話はまた次回に。

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川口ちゃん
信じないことが信条🍤