キャリアの中古スマホのプリインストールアプリを全部消してみた

経緯

- 2020/4/28 メルカリでGalaxy S10を約44kで購入
- 2020/5/1 到着
- au版(simロックは解除済み)なのでプリインストールアプリがいっぱい入っていた
- 初期化するもSIMロック解除済みであったとしてもプリインストールアプリは消せない(クソ)仕様らしい(公式に確認済み)


画像3

- それならばコマンドで無理やりアンインストールしてやろう

といった感じ

※もちろんroot化すればなんでもできるようになるがデメリットが多すぎるので今回はパス

キャリアのプリインストールアプリを無効にするための条件と但書

※PCとPCのUSBの形状 to スマホのUSBの形状のケーブル(galaxy S10ならTypeC)が必須です
※Linux環境の場合の方法についてはこちらでは解説しません

手順1.Androidの開発者向けオプションを有効にする

PCからのコマンド操作を受け付けるために必要な手順です

Galaxy S10では設定→端末情報→ソフトウェア情報→ビルド番号を連打+パスワード入力で有効にできます

手順2_1.Macにadbをインストールして使えるようにする

MacでHomeBrewを導入しているならターミナルから

brew cask install android-platform-tools

でインストールできます

それ以外の場合は

このページのダウンロードからAndroid SDK Platform-Toolsをダウンロードします

2020-05-15 1.12のイメージ

このままではadbをインストールしたフォルダでしかadbがつかえないのでpathを通します

commandを押しながらスペースを押すとspotlightが出てくるので検索欄にterminalと入力します

スクリーンショット 2020-05-15 1.35.44

terminal.appがトップヒットに来るはずなのでreturnキーで開きます

ターミナルを開いたらダウンロードしたplatform-toolsフォルダをドラッグ&ドロップします

platform-toolsのフルパスが表示されるのでフルパスの文字列をテキストファイルなどに保存しておきます

続いて以下のコマンドを入力します

touch ~/.bash_profile
open ~/.bash_profile

(貼り付けた場合)returnを押すと

スクリーンショット 2020-05-15 1.52.31

.bash_profileがテキストエディットで立ち上がります

.bash_profileに

export PATH=$PATH:/Users/ユーザ名/Downloads/platform-tools

と追記してcommant+Sで保存します(※/Users/ユーザ名...  の部分は先程確認したplatform-toolsのフルパスを入力してください)

ターミナルに戻って以下のコマンドを実行します

source ~/.bash-profile
adb

このとき

-bash: adb: command not found

と表示されず、大量のメッセージ(adbコマンド一覧)が表示されれば正常にpathが通ってadbが使えるようになっています

※2020/7/7 追記 (terminalでzshを使っている方へ)

macOS Catalinaをお使いの場合、terminalのコマンドシェルがzshになっている場合があり、その場合は上の操作を行ってもzsh: command not found: adbと表示されます

その場合は~/.bash_profileにPATHを追記するのではなく、~/.zprofileにPATHを追記してください(つまり~/.bash_profileを~/.zprofileに置き換えて上の操作を行うという意味です)

手順2_2.Windowsにadbをインストールして使えるようにする

このページのダウンロードからAndroid SDK Platform-Toolsをダウンロードします

ダウンロードしたファイルを展開します

無題

ここで展開したフォルダを開いた後、その中のplatform-toolsフォルダを開いてフルパスをコピーしておきます

無題 4

キーボードのWin+Sから検索で path と入力すると「システム環境変数の編集」がトップヒットするのでEnterで開きます

画像7

ユーザー環境変数の変数名PATHを選択して編集をクリックします

無題 3

新規をクリックし、先程コピーしておいたplatform-toolsのフルパスを貼り付けます

Windows+rを押してcmdと打ち込んでenterを押すとコマンドプロンプトが立ち上がります

ここでadbと入力しenterを押してcommand not foundが表示されずadbコマンド一覧が表示されればpathが正常に通ってadbが使えるようになっています

手順3.au関連アプリケーションを調べる

au版のキャリアプリインストールアプリのパッケージ名を調べます。Android端末上で大体のパッケージ名の傾向を調べてからadbで検索するのが楽だったのでその方法を紹介します

AndroidにAplin ポスト無効化マネージャーをインストールします

リンクはこちら

インストールしてアプリを開くと

画像9

このような画面が表示されます

ここからau関連アプリを見つけます。大体のアプリのパッケージ名はcom.kddiで始まっています

パッケージ名の傾向がわかったところでadbを使ってパッケージ名を取得していきます

パッケージ名を検索するコマンドはパッケージ名の部分一致検索が可能になっているのでその機能を使って効率的に検索します

コマンドは以下のとおりです

adb shell pm list packages パッケージ名の一部

パッケージ名の一部とは例えば大体のau関連アプリでいうとcom.kddiのことです

コマンドを実行すると

package:パッケージ名

の形式のパッケージ名一覧がターミナル(コマンドプロンプト)に表示されます

参考までにau関連アプリで自分の端末にプリインストールされていて、com.kddiで始まっていなかったものを紹介しておきます

com.trendmicro.tmmssuite.oemkddi.jp
com.tobila.tobilaphone.mobile.android.au
jp.auone.wallet
jp.wowma.app
jp.netstar.familysmile

手順4.プリインストールアプリを削除する

いよいよプリインストールアプリを削除します

自分はプリインストールアプリ絶許マンなのでプリインストールアプリのバックアップはしませんでしたが、削除後、プリインストールアプリを使わないといけない状況になった場合、バックアップがないと工場出荷状態に戻さないといけなくなるので、心配な方はアプリのバックアップを取っておくと良いです

バックアップ方法は外部アプリでフォルダごとバックアップするなり、apkファイルをバックアップするなり色々方法はありますので、「androidアプリ バックアップ」などでググれば情報が得られます

では、adbコマンドでプリインストールアプリを削除します

まずは先程取得したパッケージ名一覧をコピーして適当なテキストエディタに貼り付け、アンインストールコマンドに置き換えます

取得時点でのパッケージ名の形式は

package:パッケージ名

となっているので、それを

adb shell pm uninstall -k --user 0 パッケージ名

に置き換えます

置き換えはほとんどのテキストエディタなら置換オプションがあるのでそれを使用すればできます

置き換えたテキストをコピーしてターミナル(コマンドプロンプト)に貼り付け、return(enter)を押せばアンインストールが完了します

以上、プリインストールアプリの削除方法でした

頼むからキャリアはプリインストールアプリをできるだけ入れないでくれ...

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