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憧れの写真家の撮影術を体感してきた。

みなさん、こんにちは。
写真とコーヒーと音楽が大好き、せぐです。

先日、憧れの写真家、ハービー・山口さんにポートレートを撮っていただきました。

今回はその体験についての備忘録です。

ハービー・山口さん

突然ですが、ハービー・山口さんをご存知ですか?

写真を撮っている方ならご存知の方も多いかもしれません。

ハービー・山口さんは、Culture Clubのボーイ・ジョージや坂本龍一さん、福山雅治さんなど、著名なミュージシャンの撮影をはじめとして、布袋さんの曲の作詞やラジオDJを務めるなど、マルチにご活躍されている写真家の大先生です。

ハービーさんの写真作品はポートレートが中心で、「希望」をテーマに撮影を続けていらっしゃいます。

そんなハービー・山口さん、私が個人的に尊敬しており憧れている写真家さんなんです。

今回は、そんなハービー・山口さんにポートレートを撮っていただけるという夢のようなイベントが開催されましたので参加してきました。

撮影中の様子

数々のアーティストや著名人を撮影してきたハービー・山口さんは、それと同時に街中で一般人の方にも声をかけて写真を撮ることで有名です。

そんな先生がどのようにポートレートを撮っていくのかが知りたくて、今回のイベントに参加しました。

今回はハービー・山口さんが校長を務める写真学校の学園祭としての企画で、撮影会場は学校の教室。

そんな中での撮影は遮光カーテンを閉めた窓際で始まりました。

撮影風景はこんな感じ

カーテンの隙間から漏れる光を使い、黒背景で撮影することになりました。

この時のカメラとレンズは、Leice M10 モノクロームとNoctilux 50 f1.0 E58の組み合わせ。

絞りは開放での撮影でした。

サイド光が顔と肩の輪郭を照らし、暗闇に浮き上がるようなイメージを柔らかくて捉える意図のようです。

そして出来上がった写真がこちら。

まるでスタジオで撮ったよう

他の参加者の方を撮る時の様子を見ていて、カメラマンとして学びになったことが3つありました。

ハービー・山口さんによる撮影から得た学び

① 光の扱い方

今回の光はサイドからの一つのみ。

単純ではあるものの、被写体の立ち位置を絶妙に調節されていました。

顔と方の輪郭に光が差しているのは同じですが、人によって服の色や透け感が違うため、光量を調節しないと明るくてなりすぎてしまいます。

私の場合、白いシャツを着用していたため前の方(暗い色の服を着用)よりも若干カメラ寄りの位置に立つように指示をいただき、肩に当たる光量を少なくするようにしていました。

これにより、シャツが白飛びするかどうか絶妙な明るさになり、素材の質感まで感じさせるような写りになっていました。

② ポージングのアイデア

参加者は全部で10名の撮影会。

同じ場所ではありますが、その人の個性や服装に合わせて、柔軟にポージングを指示していきます。

そのポージングのほとんどが普段は絶対しないようなもの。

例えば、胸の前で両手を握って祈るようなポーズや、薄くて透け感のあるアウターを手で持ってもらい、顔のあたりまで上げて僅かに噛んでみるなど、その発想の自由さがすごい。

絶対に自然ではないけども、それでいて写真の中では成立している様子がとても不思議でした。

③ 被写体とのコミュニケーション

ハービー・山口さんは独特なテンポで会話をしながら撮影をされていました。

ポージングの指示ができたら、モデルさんに「何をしていて、どうなりたいのか」などご自身についてを問い、聴き役を中心に撮影を続けます。

そして会話の中でのジョークも忘れず、「とてもお若く見えますね、もしかして、5、6歳ですか?」などと言って会場の笑いを取りながら和やかな雰囲気をつくります。

ハービー・山口さんのテンポはゆっくりでありながら力強く、そこにいる全員を巻き込み、なお自身のペースを崩さない、とても不思議なバランスで成り立っていました。

人との関わりを大切にされているハービーさんならではの雰囲気で撮影は続きました。

まとめ

私自身、現在ポートレートを中心に撮影の仕事をしていますが、この分野の大先生であるハービー・山口さんの撮影は非常に学びもあり、そして勇気をいただける体験でした。

最近、プライベートであまりうまくいかないことも多く、落ち込む日々が続いていましたが、ハービーさんに元気をいただいたような気がしました。

これからもいい写真を撮れるように努力していこうと思います。

本日もここまでご覧いただきありがとうございました。

ここまで読んでいただいた心優しいあなたが、今日もいい1日を過ごせますように。

ハービーさんと記念写真をぱちり。
iPhoneでフリッカーが出てしまったけど、ハービーさん曰く、これはこれで格好いいじゃない、と。

おまけ

イベントの途中、ハービーさんのお近くに見覚えのある方が。

思わずお声がけしましたが、なんと写真家の大門美奈さんと大門正明さん。

大門さんには昨年の個展の時にお会いして以来でしたが、なんと覚えていてくださり、久しぶりにお話ができました。

右から3番目が大門美奈さん、4番目が大門正明さん

こういった機会に再会ができて、お話できた方がいらっしゃったのもハービーさんのおかげです。

東京には人はいっぱいいますが、なかなかご縁を作るのは難しいと思うこともあります。

こうした機会に恵まれていることに感謝感謝です。

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