私がフィルムカメラで撮る理由。
みなさん、こんにちは。
写真とカフェが大好きなseguです。
先日、久しぶりにフィルムの現像をしてきました。
お願いしたのは戸越銀座にあります「フォトカノン」さん。
とっても素敵な色味で現像してくださる写真屋さんです。
ここにお願いするのは2回目ですが、相変わらず素敵な写真が上がってきました。
フィルム自体の価格もさることながら、現像代までかかってしまい一枚あたりの単価がとんでもないフィルム写真。
しかしどうして高いものと分かっていながら、次のフィルムを購入してカメラに詰めたくなる魅力があるみたい。
今日は私がフィルムに惹かれる理由を考えてみたいと思います。
フィルムとデジタルの使い分け
私の場合、デジタルカメラとフィルムカメラを併用して運用をしています。
その使い分けは非常にありきたりですが、仕事と日常の違いにあります。
というのも、仕事での撮影(最近はクライアントのプロフィール写真の撮影が中心)では、デジタルでないとそもそも仕事にならないのです。
複数の案件が同日に入ることもあり、1日の撮影枚数は数百枚、そこからセレクトと現像を経て当日中に数十枚納品するというフローは、デジタルでないと実現できません。
尤も、現在はお仕事で撮影されている方はほとんどがデジタル中心であり、フィルムで撮影されている方はほとんどいらっしゃらないのではないかと思います。
そしてフィルムカメラで撮影するのはもっぱらプライベートだけ。
もちろん、プライベートでもデジタルで撮ることは多いですし、現像して作品を作りたい場合もデジタルの方が都合がいいのです。
しかし、肩の力を抜いて撮影したり、自分で現像して色味を作るほどでもない日常では、フィルムカメラくらいの方が自分には合っているのです。
もちろん、現在でもフィルムで作品づくりをされている方も大勢いらっしゃいます。自分の場合はフィルムの方が気軽に感じる、ということです。
フィルム写真の好きなところ
そんな使い分けをしているフィルム写真ですが、好きなところが3つあります。
① 一枚撮るのに慎重になれる
先ほども書いた通り、フィルムで撮るということは一枚あたりにかかる莫大な費用を受け入れるということ。
経済的に安定している方は別ですが、カメラマンという弱小のお財布を持つ私にとって、これは馬鹿になりません。
したがって、一枚撮るたびに「被写体、構図は本当にこれでいいのか」「露出は本当に合っているのか」と頭の中をさまざまな思いが横ぎります。
デジタルの場合、何も考えずに(とは言いませんが)パシャパシャ撮って、後から明るさや色味も調整がききます。
それができないからこそ、一枚に真摯に向き合うことができます。
(そしてその代償として失敗したときのショックも計り知れません。)
② 撮った写真をすぐに見れない
これはフィルム写真の特徴というより、自分の怠け癖のせいですが、一度撮影してから現像して写真が手元に帰ってくるまで、私の場合は半年から数年かかります。
というのも、 よほど気合を入れて旅行に行く時などでないとフィルムカメラは持ち出さないため、なかなかフィルムを消費できません。(さっきと矛盾してる気もするけど)
そんな状態ではフィルム一本分、36枚撮り終わるのに半年ほど、そしてフィルムがある程度溜まって現像をお願いする頃にはさらに経っているというわけです。
人によってはネガティブな要素もありそうな状況ですが、私にとってこの「時差」は過去の自分からの贈り物です。
できあがった写真を眺めながら「こんなところに行ったな〜」とか「これ何を撮ったんだっけ?」と頭を抱えたり。
デジタルでは写真フォルダの中に埋もれていく写真たち。見返そうと思わないとなかなか見返す機会はありません。
それを強制的に作るのがフィルム写真の好きなところです。
③ フィルムカメラが好き
フィルム写真が好きな3つ目の理由は、フィルムカメラ自体が好きであるということです。
現代のデジタルカメラは仕組みやスペックが似ているものが多く、メーカーや機種が違っていてもそこまでの違いを感じることはありません。
しかし、フィルムカメラはメカニカルに動作する上に機種ごとの違い、メーカーによる思想の違いが色濃く反映されており、私のようなオタクには使っていて楽しいのはこちらです。
これから先も
フィルムを現像に出してお会計をするたびに「もうフィルムなんてやらない」と思い、フィルムが上がってくると「またフィルムで撮ろう」を繰り返している私。
フィルムが上がってきたばかりですが、手元のPENTAXのコンパクトフィルムにモノクロフィルムを詰めてしまいました。
きっとこれからもこうやってフィルム写真は細々と撮り続けていくんだと思います。
みなさんはフィルムで写真撮ってますか?
どうしてフィルムで撮るんですか?
よかったらコメントください📝
長くなりましたが、ここまでご拝読いただきありがとうございました。
ここまで読んでくださった皆さまが、今日も良い1日を過ごせますように。
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