JavaScriptの「配列」と「配列コンストラクタ」の違い
JavaScriptにおいて、「配列(Array)」と「配列コンストラクタ」は似ているようでいて、微妙な違いがあります。以下に、それぞれの特徴と違いを簡潔に説明します。
配列(Array):
リテラル記法で作成: 配列は通常、リテラル記法([])を使用して直接作成します。
便利なメソッドが利用可能: 配列は多くの組み込みメソッド(push、pop、shift、unshift など)を備えており、操作が容易です。
リテラル記法が簡潔: 配列リテラル記法は簡潔で読みやすいため、通常の使用において推奨されます。
//リテラル記法で作成
let fruits = new Array('Apple', 'Banana', 'Orange');
//便利なメソッドが利用可能
let numbers = new Array(5); // 長さが5の空の配列が作成される
配列コンストラクタ:
コンストラクタ関数を使用して作成: 配列コンストラクタは、Array グローバルオブジェクトのコンストラクタ関数を使用して作成します。
引数の数により挙動が変わる: 配列コンストラクタは引数の数によって挙動が変わり、引数が1つでかつその1つが数値の場合、引数が新しい配列の長さと解釈されます。
推奨されない使用法: 通常、配列リテラルを使用することが推奨され、配列コンストラクタの使用は非推奨とされることがあります。
//コンストラクタ関数を使用して作成
let fruits = ['Apple', 'Banana', 'Orange'];
//引数の数により挙動が変わる
let numbers = new Array(5); // 長さが5の空の配列が作成される
注意点:
配列コンストラクタを使用するとき、引数の数や内容によって挙動が変わることがあるため、混乱を招く可能性があります。
配列リテラル記法がシンプルで一般的に理解されやすいため、通常はこれを使用することが推奨されます。
通常の使用ケースでは、配列リテラル記法を使用することが一般的であり、配列コンストラクタの使用は特定の要件がある場合に限られます。