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コロナウイルスから学ぶペルー文化

収束を見せつつあるコロナウイルス感染のパンデミックの中であっても首都リマ においては未だ保健省は正確な感染者数を把握できていないと現地新聞が報道していた。民間の調査機関「セントロ・ウィニャック」によると首都圏の47%の住民がコロナウイルスに感染していると報告している。この数値は7月初旬における保険省の報告によればリマの都心部の住民の4分の1である2,700,000人が感染したとのことであった。その調査が行われて二か月がたった今22ポイントも上回るものとなり、おおよそ4,700,000人の感染者に達したと報告されている。

この報告を踏まえて関係者はリマにおける『第2波』は非常に難しいという意見を述べている。理由は感染する人がいないからというごく単純なこと。感染者の少ない地域や他の人との接触が増えるのであれば再び厳しいロックダウン処置がなされるだろうが、そうなると経済が回らなくなり国の崩壊につながりかねない。学校の再会や親族訪問を行いたいのであれば各自の意識を高めて感染拡大防止を心がける必要があると呼びかけている。

実際一部の医師団は再感染の可能性もあることを示唆して、感染者数のピークをすぎたなどの見方を持つことはよくないと述べている。実際7月に最大感染者数を記録し、病院は手に追えない状態であったが現在は少しづつ落ち着きを取り戻してきている。このペースで行けば病院システムは円滑に行えるようになると見込んでいる。それでも、『不要不朽の外出は控えてください』とどんな記者会見や報告の中でも含まれている。

そんな中でペルー政府は『Primero mi salud』(プリメーロ・ミ・サル)というキャンペーンを行っている。ビデオの作成などわかりやすい説明を行っているが個人的にしっくりこない点がある。直訳すると『自分の健康が第一』。なんか自己中心だなぁと感じてします。サブには『Por ti, por mi, por el Peru』(あなたのため、私のため、ペルーのため)と書かれていますがなんかしっくりこない。
『健康第一』=『Primero el salud』でもよさそうだが、それだと抽象的すぎて誰も動かないらしい。(妻の解説によると誰の健康だ?ということになり自分にはあまり関係ないことに感じてしまうようです。)スペイン語の奥の深さなのか、ペルー人の感覚の差なのか長年ペルーにいてもまだまだ学ぶことは多そうです。

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