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ペルー大統領選挙ーその2

世論調査によると、大統領選決選投票予想としてはペドロ・カスティジョ候補が圧倒的にケイコ・フジモリ候補より優勢となっているが、33%の人が投票に参加しないという意見を出している。ペドロ・カスティジョ41% ケイコ・フジモリ26%。

カスティジョ候補は中部地方、南部地方、社会経済階層最低辺のE層の指示が非常に強い。反対にケイコ候補は首都圏リマ、社会階層AB層に強くなっている。C層に至っては反ケイコも強く投票に参加しないや無効票に流れるのではないかと推測される。カスティジョ氏の支持層は現状に不満な都市層と自分と同一視できる地方農村層や地方都市層に多く、現状変革を望み、汚職や不正の経験のない候補として支持している。それに対して反カスティジョ層(ケイコ氏支持ではない)は共産主義やテロリストシンパ、左翼政権による国営化や経済市場性介入に懸念を示している。ケイコ支持層は彼女の政策や方針で選ぶのではなく、反カスティジョをもっぱら主な支持の理由とし、「よりましな選択」としていることがみられる。もちろん、市場経済重視、穏健な改革などを支持していることもあるであろう。その中で、反ケイコ派は、検察捜査の対象者、フジモリ元大統領(父)と同一視される独裁性や腐敗汚職を懸念し引き続き強い反対体制を示している。


新人政治家の一人は、カスティジョ政権成立すれば、国会は解散させ新憲法制定のための制限議会選挙が招集されると政権構想を語った。新憲法は国民投票でその是非を国民に問うとした。制憲議会招集は、政権発足後6カ月以内とした。また、憲法裁判所(TC)廃止案も提案している。

ケイコ・フジモリ大統領候補は地方での選挙活動を検察から許され、フニン県で選挙キャンペーンを展開している。ペドロ・カスティジョ候補はウゴ・チャベス元大統領の“クーロン”のように、「ひとつ言って、その後、違うことを言う」と指摘した。「自由ペルー党」創設者ブラディミル・セロンや、当選議員は制憲議会招集のため、「非常にはっきりと新国会を解散させると発言している」と引用し、国の危機が迫っていると地方での選挙活動を繰り広げている。

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