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eスポーツ分野におけるビジネスマナーの必要性

どうもこんにちは、Se:gaming運営スタッフです。

最近、「事務所との契約違反」や「コンプライアンスに抵触する行為」で契約が解除されるケースが散見されます。

そこで、今回はeスポーツ分野(選手やストリーマーなど)におけるビジネスマナーの考察を共有させていただこうと思います(正しいをマナーを教えたいとか、eスポーツにマナーが足りない、という意図はございません。こういった意見もある、という参考になれば幸いです)。

どうぞよろしくお願いいたします。


1.簡単な自己紹介

これまであまり自己紹介をさせていただく機会もありませんでしたので、改めてご挨拶申し上げます。

Se:gaming運営スタッフとは世を忍ぶ仮の姿…その実態は…


一般企業で総務・人事担当として設備管理や社員研修などを行っている事務員でございます。

我々Se:gamingの運営方針として、「あらゆるゲーミング体験をサポートする」という物があります。
これは、界隈を盛り上げるだけでなく、衰退させない事、悪い印象があればそれを払拭することも含めた方針です。

最近、ValorantやAPEXをはじめ、eスポーツの競技シーンはこれまででは類を見ないほどの盛り上がりを見せており、人口も急増しています。
ただ、それと同時に「コンプライアンス違反」や、「契約違反によるイメージダウン」なども目立つようになってきました。

そんな中で「私たちにできることは?」と考えた結果、eスポーツにおけるビジネスマナーの必要性やその難しさを広める、という考えに至った次第です。
拙筆ではございますが、皆さまのご参考になれば幸いです。

2.ビジネスマナーとは?

そもそもビジネスマナーという言葉は以下の意味合いを持つとされています。

ビジネスマナーとは
「ビジネス」→ 仕事や職務、事業に取り組むこと
  +
「マナー」 → 相手を思いやる行動のこと
これらを合わせた言葉であり「社会で働く中でビジネスをスムーズに進めるための礼儀、作法」を指す

こんなものがeスポーツ選手とかストリーマーに関係するの?」と思われるかもしれません。

でも、とっても大切なことなのです。
なにせeスポーツ選手やストリーマーで生計を立てている方も立派な社会人なのですから。

eスポーツもマネタイズを始めたら立派なビジネスであり、ステークホルダーとの関係性構築にはマナーが欠かせません。

なぜなのか、一般的なサラリーマンとeスポーツ関係者を比較しながら紐解いていきましょう。

まず、eスポーツ関係者と企業に勤めるサラリーマンを比較して、異なるのは、次の点が主に挙がってくると思います。

●BtoBだけでは無く、配信活動などBtoCになるケースも多い ※1
●接客業などの事業と比べても多くの人の目に留まる(特にネットニュース等に取り上げられた場合)
●企業に所属していない方や、学生の頃から選手活動を行っている方もいらっしゃり、社会人経験が薄いケースが一定数ある

※1 BtoB→企業が企業と取引すること BtoC→企業が個人(一般消費者)と取引すること

そして、マナーの欠如が招くリスクとしては次のようなものがあげられます。

●過激な発言による炎上リスク(その後のスポンサー解除なども含め)
●炎上しなかったとしてもそれをきっかけにした選手契約解除リスク
●イベント会社、協力会社とのトラブル
●誹謗中傷による訴訟リスク(被害・加害含めて)

例えば、eスポーツ選手という「スポーツマンシップに則りプレイする」立場であれば、過激な発言・態度、死体撃ちなどの行為が原因で契約解除されるリスクが発生します。
(契約解除までされずとも、何かしらのペナルティがある可能性は高いと思います)

こういった、自身の立場を鑑みてリスクを回避する”立ち居振る舞い”や、”気遣いを持った行動”がeスポーツ分野におけるビジネスマナーなのかと思います。
 ※もちろん、eスポーツ選手やストリーマー以外の運営スタッフに関しては、一般企業と同水準のマナー(敬語、服装など)は必要でしょう。

どんな立場・職種であれ、取引先や関係者とは気分よくお仕事をしたいものです。
配信活動やeスポーツプレイ中はおもしろおかしく活動をしていても、裏方では礼儀正しく誰に対しても親切であれば、同じチームメンバーなら誇らしく、取引先であればより深いお付き合いを希望されることでしょう。

マナーを守ることは、自身の身を守ることであり(様々なリスクを低減する)、ビジネスを拡大するチャンス(取引先との友好的な関係、スポンサーの定着率向上など)でもあります。
こういった面からeスポーツ分野においてもビジネスマナーは必要と考えます。

間違っても、プライベートが迷惑系Youtuberみたいな方とは関わりたくないですし、応援しようとも思えませんからね。

3.eスポーツ界隈におけるビジネスマナーの立ち位置

では、eスポーツ界隈では、どの程度マナーを浸透させるとよいのでしょうか?

ここまでマナーの必要性を書きましたが、本当にこれを徹底する必要があるのか、eスポーツ界隈で必要なものなのかについての私見です。

結論を申し上げますと、時には切り捨てることも重要、だと思っています。

【時に切り捨てることが重要と考える理由】

1.個人のキャラクターが立ちにくい
 近年のeスポーツでは、選手(兼)ストリーマーのような立ち位置の方が多くみられ、そのアフィリエイト収益もチームの収入として大きいと聞きます。
マナーを意識しすぎた場合、トークの面白みや特徴が薄くなることも考えられます。
ある程度「強い言葉」を用いることで、本人のキャラクターを確立することも必要な場合があります。
(eスポーツキャスター等、情報を正しく伝える仕事を除いて)

2.ビジネスマナーの優先順位が高くない分野
 これから発展していく新興分野(スタートアップ)であり、関係者を見ると比較的若い世代が多く、ビジネスマナーが重要視されない場面があると思います。
 ⇒しっかりしたマナーが求められるわけではなく、要点をおさえていれば 相手に好印象を与えられる(挨拶、お礼など基本的な部分だけでも良い)。

 スポーツ分野の話になりますが、バスケやサッカー選手はフランクな方が多いと思います。eスポーツ分野もあれぐらいフランクでもいいのかもしれませんね。
(スタートアップ企業が多く教育にリソースを割けないなど、それぞれの事情もあると思います…)

3.必ずしもビジネスマナーを優先するべき立場ではない
 1.~2.と重複する部分もありますが、選手やストリーマーはあくまで演者であり、必ずしもマナーが重要とされる立場ではありません。

チームの方向性なども踏まえて不要、と判断した場合にはマナーの優先順位を落とし、個人パフォーマンスの向上にリソースを使うのも大切な経営判断です。
(コンプライアンスの研修は必須だと思いますが)

それらを踏まえて、好事例のご紹介です。
eスポーツ分野の記事を読む中でこんな記事を見つけました。

Japanese小池さん「大会で勝つ喜びももちろんありますが、ZETAの選手たちを見た人たちが彼らの挨拶を褒めてくれるることがあるんです。挨拶は特に重要と考えて教えていたので、そこを評価してもらえたは特に嬉しいです。」

【引用元】
eスポーツプロフェッショナルVol.1 Japanese小池さんに聞く『データアナリスト』という仕事【後編】 | Gamer × Gamer (ゲーマーゲーマー) (gamer2.jp)

この記事はよしもとゲーミングに所属し、ZETA DIVISIONでCall of Duty部門のデータアナリストを務めるJapanese小池さんをインタビューした記事です。
Japanese小池さんは吉本芸人としてのご経験から、若い選手に「挨拶」の仕方、大切さを教えた、と記事にはありました。
その結果として、関係者の方からお褒めの言葉をいただくことにつながっていますので、マナーを伝えたことによる好事例であると言えます。

ここまで書いた文章の内容によく似た事例だと感じるとともに、個人的にこの褒めら方はとてもうれしい場面だと思います。

4.考察(理想的なモデルとは?)

では、マナーの使い分けで理想的なモデルはどういったものなのでしょう?
私が思うに、
●だるまいずごっどさん (Crazy Raccoon所属)
●けんきさん (父の背中所属)
●ZETA DIVISIONの各選手
のようなスタイルが理想のように思います。

実例を見てみましょう。
たとえば「だるまいずごっど」さん、↓この動画でボドカさん(Riddleオーナー)が話をされる通り、とにかく人の悪口を言わない方だそうです。

配信を見ていて「○ね!」等の言葉も出てきますが、それは目の前にいる身内(CR所属 ありさかさん等)にかける身内ノリの言葉であり、見ていて不快感のある言葉の使い方ではありませんでした。

だるまいずごっどさんご本人がマナーを意識されているかは分かりませんが、言葉の端々に周囲への思いやりが見受けられます。
(そういったブランディングだったとしても素晴らしいです)
結果としてYoutubeのチャンネル登録者100万人を突破しており、マナーや気遣いの備わった方の1人だと思います。

他の方に関しても、配信等では多少強い言葉があれど、オフラインでお会いすると優しい、言葉遣いや態度に不快感が少ない、自身が主体のビジネスで成功している、というネット記事などを見かけます。

プレイヤーの方はこの意識を持つこと、プロデューサー、企業担当者の方はこういった方向性で教育を行うことが良い選手の育成につながるのではないでしょうか?
(チームの方向性やブランディングを加味したうえで)

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?
思いがけず長文になってしまい大変恐縮ではございますが、
この記事がどなたかの気づきになれば嬉しく思います。

次回は、この続きで「なぜ炎上するのか」という点にフォーカスしたものを書ければな~と思案しています。

私自身、人を傷つけずに諭す、パフォーマンスを引き出す話し方を意識した態度を心掛けているつもりですが、まだまだ至らぬ点があると猛省する日々です。

個性は人それぞれであり、それぞれに合わせた教育・勉強方針を決めるのは非常に難しいことだと思いますし、実際とても苦労した経験があります。
これを読んでくださった方へ、少しでもそういったお悩みの解消にお手伝いできたのであれば幸いでございます。

以上

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