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新婚旅行4日目(1) さらばストックホルム、そしてアイスランドへ

ストックホルム4日目は、次の目的地であるアイスランドへの移動日だ。とはいえ空港には昼頃に着けばいいので、ホテルのチェックアウト前にストックホルム市立図書館へ行くことにした。一昨日に休館していて入れなかったところだ。開館直後に入れるよう地下鉄に乗り込んだ。

やはり地下鉄の車内は8時台でも全然混んでいない。

開館前に到着し、しばらく入口付近で待っていた。図書館前の広場で、保育園児が保育士たちに連れられて遊んでいた。モコモコの暖かそうな服装が、なおのこと可愛らしい。

数分待って図書館が開館した。扉を潜り階段を上ると…。

円形の壁面に本がずらりと並んでいる。本に囲まれているという図書館らしさをシンプルに感じさせる空間だ。空港への移動のため30分程の滞在だったが、余すことなくこの図書館を満喫した。妻も満足してくれた模様。

十分に図書館を楽しんだのでホテルに戻ることにした。

セブンイレブンが図書館のすぐ近くにあった。スウェーデンにもあることに素直に驚く。ここで飲み物を買った後、妻があることに気づいた。「あのクルマ、汚くない?」

写真では分かりづらいけれど、確かに埃を被り過ぎだ。大半の日本の車は、こうなる前に洗車をしているだろう。スウェーデンでは、恐らく洗車したり車体を綺麗に保つ文化が無く、乗れれば問題ない(機能を満たせば良い)という価値観なのだろう。タクシーでもこうなので、客も気にしないということだろうし、ある意味合理的だ。それにしてもこんなに埃だらけのベンツは初めて見たかも。(スウェーデンでは高級車ではないのかな?)

辺りを見回すと埃だらけなのはこのタクシーだけではなさそうだ。妻とともに「全体的にストックホルムの車は汚い」という結論に至った。

帰りがけ、図書館の最寄駅の名前が、ちょっと気になったので写真に収めてしまった。

オデンプラン。おでん計画?!
「おでんプランだって、面白いね」と、しょうもないことではしゃいでしまった。これについては妻はあまり乗ってこなかった。

ほどなくしてホテルに到着。チェックアウトの手続きをする。受付には女性スタッフと若い男性スタッフがいた。女性スタッフが隣にいる若いスタッフについて、「今日から働き出した新人なんです」と私に説明した。確かに初々しい感じ。新人の勤務初日に立ち会えてちょっと嬉しい。その新人が私たちのチェックアウトを進めてくれることになった。

まず、名前を聞かれ、その後部屋番号を聞かれた。泊まった部屋は15階だったので「15◯◯号室です」と答えたつもりだった。だが、間違えて「50◯◯号室です」と答えていた。新人に若干焦りの表情が見て取れて、私は気づいた。20弱の階数のこのホテルで、存在しない部屋番号を答えていたことに。

慌てて言い直した後、隣にいた先輩スタッフに、「無いフロアの部屋番号を言われて驚いてしまいました(笑)」(※こんな感じのニュアンスだったと思う)と言われる。勤務初日の新人に対して、言い間違いの洗礼を食らわせてしまった。

無事にチェックアウトを済ませ、来た時に乗ったアーランダ・エクスプレスの乗り場に向かう。帰りは行きとは違い、遠回りせず到着した。切符もしっかりと間違えずに購入した。

アーランダ・エクスプレスの車体は黄色い。地下鉄が青で、特急は黄色。揃ったら国旗の色だ。やっぱり青と黄色が好きなんだな。スウェーデン到着時にやらかしたミスはせず済んだので、車掌の切符チェックも滞り無し。

アーランダ国際空港に到着後、チェックインとイミグレーションは直ぐに通過。掲示板には気になる表示が現れた。アイスランド行きの飛行機は、天候の影響で出発が遅れる見込みとのこと。どれくらい遅れるかは未定だったけれども、免税店でお土産を買った後に軽食でも取ろうとしていたので、少しくらいならちょうど良いかなと思っていた。

昼食としてサンドイッチを。そしてビール。スウェーデンのクラフトビールを出国前に楽しむ。

私たちの乗る飛行機の出発見込みは、初めは数十分の遅れだった。それがみるみるうちに後ろにずれ込んでいく。アイスランド行きの便は後発のいくつもの便に追い越されていき、結局3時間遅れとなった。「時間潰しに飲むしかない、スウェーデンクローナも余ってるし」と妻に宣言したが、「余ったクローナは両替すればいいんじゃない?」と返された。でも、大した額は残っていないし、両替の手数料と手間を省くためと言い訳して、あと2,3杯飲んだのだった。

3時間近く経過し酔いも冷めてきた。程よい時間になったので、搭乗ロビー前に移動する。同じ便に乗る乗客に、中学生か高校生と思われる団体がいた。学校行事かクラブ活動だろうか。人の行き来を簡単にする国同士の協定に、羨ましさを感じた。

そして、いよいよアイスランド行きの飛行機に搭乗だ。他に日本人は全くいないようだった。私にとっては10年ぶり、妻にとっては初めてのアイスランド。到着が待ち遠しいフライトだった。

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とびびと
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