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新婚旅行3日目(1) ストックホルム郊外へ

ストックホルム3日目。身支度を整えたら、まずはホテルのレストランへ向かった。ビュッフェ方式の朝食だ。

前日に利用した部屋に届けてくれるサービス同様に美味しい。欲張って朝から満腹になるまで食べてしまった。

朝食を終えた後、ホテルを出発した。ストックホルム滞在中に天気予報で最も晴れそうだったこの日は、旅行の出発前から郊外に足を運ぶことにしていた。地下鉄や路面電車を使って20分程度で着く距離だ。

まずは地下鉄で移動する。前日にも思ったことなのだけれど、ストックホルムの地下鉄は満員電車というものが無さそうだった。平日の朝9時頃に乗ったのだけれど場合によっては座れるくらい。通勤時間のピークはもっと早いのかもしれないけれど、それにしても空いている印象だ。しかも都心の路線であれば2,3分に一本の間隔で走っているので待ち時間も短く快適。

それともう一つ、地下鉄で驚いたのが急停車と急発進。駅での停車や発車がいちいち激しい。しっかりどこかに掴まらないと転びそうなくらいなのだ。日本だったらクレームが出そうなレベルだけれど、どうやらこれがストックホルムでは普通の模様。

さらにもう一つ。犬が普通に電車に乗ってくる。盲導犬とかではなく、フツーの飼い犬だ。しつけが徹底されていて、犬の表情も「私だって社会の一員ですし、電車くらい乗りますよ」と物語っているように見える。

しばらくすると地下鉄は地上を走っていた。車窓の景色はすっかり郊外の街並みだ。そして、目的地の最寄り駅に到着した。駅の目の前には大きな道路が走っているが、人も車も多くはなかった。数分歩くと到着した。「森の墓地」だ。

ストックホルムで一番行きたかった場所。世界遺産にも登録されている。学生時代に知って10年以上経ち、ついに(というか偶然をきっかけにして)訪れることができた。感無量。職業柄、新婚旅行ということを忘れて半分「視察」になってしまう。写真を撮った枚数は、この旅でトップだった。

敷地のゲートを入ると、大きく広がる芝生と遠くに見える森。その中に長く伸びる石畳の道を進むことで、葬儀の参列者たちは静寂の中で故人を偲ぶことができる。(何かの本や資料で読んだ受け売りです。)

道の先にはあるのは火葬場の建物。ここに至る道や芝生、丘の広大さに相応しいスケール感だ。

さらに奥には針葉樹の森があって、その中に墓地が広がっている。

名前の通りの「森の墓地」。木漏れ日が差し込んでくる。

森に佇む小さな礼拝堂。

私たち以外、ほとんど人がいなかった。ピクニックとかしたくもなりそうな場所だけど、墓地だし。暖かくなってきたら分からないけれど、ストックホルム市民もその辺をわきまえているのだということにした。

寒い中、2時間近く歩き回っただろうか。自分の趣味に妻を付き合わせた気がするが、結構楽しんでくれていた。そろそろ別の目的地に移動することに。今後ここに来ることはもう無いのだろうなと思うと帰るのが名残惜しくなってきたが、森の墓地を後にした。

駅へ戻る道すがら、郵便ポストを発見。オシャレ。原色ではないとはいえ、国旗の青と黄色が使われている。

ちなみに地下鉄の車両も青い。この国はホントに青と黄色が好きだなあ。

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駄文ですが何卒よろしくお願いします