自分を捨てる。

12月。一年で一番好きなホリデーシーズン。街全体がイルミネーションで彩られ、どこのお店に立ち寄ってもこの時期だけは同じBGMに包み込まれている。

今頃、外の世界ではそうだろう。けど、僕の今年のクリスマスはお預け。韓国では、クリスマスは国民の休日だが、僕は部隊の中でおとなしくお留守番。どうかホワイトクリスマスにだけはならないでほしい。軍隊では、休みの日でも雪が降れば除雪をしに出なければならないから。

今年も早いこと、このようにクリスマスや年末の過ごし方を考える時期に。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

僕は、相変わらず大変なこともありつつ、なんとか元気にやっております。軍生活も先日のこり50%を切り、部隊では後輩もたくさん増え、学級委員長の軍隊版的なリーダーにも任命され、立場もだいぶ安定してきました。

2024年も残すところ、1ヶ月。
みなさんは、年始に立てた'今年の抱負'おぼえていますか？僕の今年の抱負は『塵を積む』でした。目の前にある細かな事から、こぼさず丁寧に物事に取り組む。その些細なことは必ず積み重なり、山となる。

結論から言うと、今年の抱負は順調に達成できたのではないかなと思っています。

今年１月に入隊して、まず最初にぶち当たったのが韓国語の壁。

僕が韓国語を学び始めたのは、2020年のこと。それまでは自分の名前をハングルで書くことさえもできませんでした。それから韓国の大学にも通いはじめ、ある程度はできるようになりましたが、実際の実力はまだまだというところ。

軍用語なんて全く知らないし、教官たちの言葉はキツいし早いし、何を言っているのか本当にわからなかった。それでも、十分大変だったのに、さらには発音や韓国語がわからないということで、みんなの前で、馬鹿にされ笑い者にされたり。

そんな悔しい状況が、「俺はできる」と思いあがっていた自分を捨てさせ、「自分は何もわからない丸裸の状態」であると位置づけてくれました。

韓国語もそうですし、人として、後輩として、下っ端として「自分なんか捨てて、もう何もかも一から学んでやろう」と、とにかく這いつくばって雑用でも何でもこなしていると、いつの間にか塵が積まれていることを実感したんです。結果的に今年の抱負も達成できましたし、本当に沢山の事を学ぶことができました。

今年の最後の月。まだ終わってないですし、気を抜かずに、軍隊では個人的に直近の目標がまたあるので達成に向けて引き続き頑張ります！！

寒くなってきましたので、みなさんくれぐれもお体にご自愛ください。明日から月曜日。今週もファイトです！！

D-240 #韓国軍人ぼろぼろ日誌