メリナ様とチルリルさん…近代軍事学をも潰せる関係性について
皆さん、こんにちは。
今回は「メリナ様とチルリルさん…近代軍事学をも潰せる関係性について」…つまりチルメリです。
2人の関係性とリアル戦闘を見ていくと色んな発見があります。
近代軍事学…私自身参考なまでにかじった程度ですが…チルメリで当てはめますと どうしても問題となる項目があります。しかし、西方外典等での実戦では何事もないかの様にスムーズに戦闘が出来ています。
何故なのか…詳しく見ていきたいと思います。
では、いつもの↓
注意:外典最終話、キャラクエのネタバレあり
公式設定に基づいた、あくまでも個人の考えです。
○「戦いの原則」について
皆さんは戦いの原則についてご存知でしょうか?
私自身もメリナ様のリアル戦闘考察に何か活かせるかな~みたいな理由で少しだけ覗いた程度の知識しかないのですが…
一応wikipediaから引用しますと…
「戦いの原則(たたかいのげんそく、英語:principles of war)は、軍事行動を成功させるために遵守することが求められる諸原則である。」
…でこの戦いの原則。現在はフラーという方が提唱した原則を基本にしているそうで、 1:目標、2:攻勢、3:集中、4:経済、5:機動、6:統一、7:保全、8:奇襲、9:簡明の9個で構成されています。
ここで私が気になったのは6番目の統一について。
この項目を詳しく見てみますと…
統一→「指揮統一の原則」…とは全ての目的が一人の責任ある指揮官のもとで統合されている原則。
…とあります。私達の日常生活で例えるのでしたら、複数の上司から異なる命令を受けると大変だから1つにまとめよう…的な感覚でしょうか。
これが軍隊ですと1つの目的に対して別々の命令を受けた部下たちの行動は混乱で遅れ、その間に敵に先手を取られてしまい戦況が不利になっていきます。
実際に戦力的に有利だった軍がこのせいで負けた…という事実もあります。
普通でしたら指揮官は決まっているものですが、合同部隊とかの場合ですと突発的な戦闘が始まった時、誰が指揮を執るのか…指揮官が動けない時に代わりに指揮をする人はだれか…まで決めておく必要があり、これが凄く大事です。
…では、この「指揮統一の原則」を西方組で当てはめてみると…
○西方組にの指揮について
西方外典における西方組の連携戦闘における指揮は…
基本的に具体的で細かな指示はないのですが…戦闘開始の合図や西方組全体の動きを決めるのは、隊長経験があるメリナ様とチルリルさんです。
絶対に2人が決める…というわけではなく、2人の動き出しが早い為 それに西方組みんなが引っ張られる感じです。
ですが、突発的な戦闘に対してこの2人のどちらが指揮を執るのか…明確に決まってはいません。
そして実際にチルリルさんのキャラクエ「剣と翼の二重奏」では指揮をどちらが執るかで言い争っています。
ですが、戦闘中は指揮をどちらが執るかでもめたり、メリナ様とチルリルさんとで別の指示が飛び交うこともありません。
その場の状況次第で、メリナ様が西方組全体の動きを決めたり、チルリルさんが指示を出したりしてます。
何故、事前に決めてるわけでもないのに ここまでスムーズに動くことが出来るのか…
メリナ様とチルリルさん…隊長2人の関係性についてみていくとこの理由が明らかになります。
○「指揮統一の原則」に縛られないメリナ様とチルリルさんの関係性
何故、メリナ様とチルリルさんの連携はうまくいくのか…
その理由としてチルリルさんのメリナ様を救いたいという気持ちが関係しています。
西方外典を6話までクリアした方なら分かると思いますが、チルリルさんはメリナ様を救いたい・助けたいと考えて行動しています。
普段の任務ですとメリナ様と同格となり、メリナ様の負担を和らげようという狙いで、つっかかっていくこともありますが、共闘時はメリナ様に対し一歩引いて冷静にサポートできるのです。
そこからさらに、
メリナ様の活躍を一番近くで見てきた…(立場的に)
チルリルさんが人の気持ちを汲み取り気を利かす事が出来る…(西方外典7話…等々)
といった事も加わるのでチルリルさんは、変化しまくる戦闘の状況の中でメリナ様がしたい事やしてほしい事を察することで、メリナ様と同じような指揮をとる事が出来るのです。
実際、西方外典戦闘時にメリナ様がチルリルさんの行動や指示に文句を言ったことはないですしね。
○実戦での例
西方外典6話、8話の西方組の戦闘では、
皆がコンビネーションで攻めているのに対しメリナ様は個人での戦闘をしています。
メリナ様は自分の部隊では、隊長である本人が前に出て自分一人で戦う事が多く 誰かと共にコンビネーションで戦うことが少なかったため、個人での戦い方がほぼ完成されています。
このメリナ様の個人戦闘が完成するには、敵の情報が分かっている・自分の中で攻略の仕方が整っていることが条件としてあげられます。
(実際にメリナ様のキャラクエを見ると戦闘になる前に2つ(もしくは片方)の条件が整っている事が多いです)
外典中の2つの戦闘はメリナ様が個人戦闘で実力を100%近く発揮できるようにチルリルさんが西方組の中で真っ先に行動・指示し、これにより仲間全体を動かす事で場を整えています。
そして普段は部下に任せられず自分で戦闘を請け負うメリナ様もチルリルさんの実力を認めているからこそ前線を気にせずに敵能力の分析や自分が戦った場合の作戦を練る事が出来るのです。
メリナ様が前に出て全体の戦い方を決めたり個人戦闘を仕掛けたりする時、チルリルさんはスッと引いて出しゃばらなくなります。
ここのスイッチのタイミングはいつ見ても見事です。
勿論、このスイッチのタイミングを直感で感じ取り、2人にしっかりとついてこれる西方組も凄すぎるのですけどね。
○まとめ
今回の記事を簡単にまとめます。
まず近代軍事学においての戦いの原則…その中の一項目
「指揮統一の原則」…は全ての目的が一人の責任ある指揮官のもとで統合されている原則。
というのがあるのですが、西方組の場合ですとメリナ様、チルリルさんの隊長経験者2人で指揮をとる事が多いです。
状況次第でどちらが指揮を執るか変わり、戦闘中に臨機応変に入れ替わったりします。
チルリルさんはメリナ様の負担が増えないように要所(メリナ様が動けない時など)で一番先に行動・指示だしする…
メリナ様は自分が動かない(動けない)時はチルリルさんに任す…
…イメージとしてはこんな感じでして、先述の「指揮統一の原則」に当てはまってないのですが、2人の指揮のタイミングが被ることはないし、内容的な矛盾もない為、西方組は安心して連携をとってます。
戦いの原則に当てはまってないのに何故上手く連携できるのか…
チルリルさんはメリナ様の負担を減らそうと自主性を潰してチーム優先での行動(偶然・必然問わず)が出来てるから…
メリナ様はそんなチルリルさんを信じているから…
2人の想いや信頼が戦闘時の要所できっちりと合わさっているのです。
そして、部隊みたいにちゃんとした指揮官がいなくても、自然とメリナ様とチルリルさんを信じて西方組が2人についてこれるから…
こんな感じとなります。
○最後に
さて、どうでしたでしょうか?
今回は「メリナ様とチルリルさん…近代軍事学をも潰せる関係性について…」でした。
今までチルメリ、ルテメリとメリナ様とコンビを組んでの戦闘を考えたのはこの2組ですが、西方外典中のリアル戦闘ではチルメリの方が活躍してます。
これはチルリルさんがメリナ様の活躍をずっと近くで見てきたから…
メリナ様がチルリルさんの実力を理解しているから…とメリナ様がゲヴュルツ教会にきてから今までチルリルさんと一緒だったからというのが大きいです。
面と向かってお互いを認め合うというのは中々ないと思いますが、実戦で余裕がなくなると無意識にお互いを頼ってしまうんだろうな~と妄想しております。 あ~エモい!!!
西方外典…その後日談まで進めると2人の立場的な関係は大きく変わってしまいますが、これからもよきライバル、よき友人としてお互いを支え合いながら活躍してほしいですね。
今回はここらへんで失礼します。
では、神のご加護があらんことを~♪