20周年おめでとう!!!
「世界は変えられなかった」
ROCK BAND is funにて放たれた一言。
彼は"世界"は変えられなかったという。
それは私が生きている"世界"の話ではないのかもしれない。
私にとってロックバンドは麻酔だった。
日々の誰にも言えない、言い表せないどうしようもなさから目を逸らす為の麻酔に近い、その時だけは悲しみから救い出された気分になれる薬の様なものだった。
それがいつの日か、悲しみから立ち直る手段になった。
このままじゃ駄目だ、幸せになるぞ!と決めた時、いつの間にか彼らの音楽は麻酔ではなく、私が幸せになる一歩を踏み出す為のパワーアップ装備として寄り添ってくれていたらしい。
考え方や価値観が少しずつ変わっていくにつれて、見える景色が広がり色付く。それを繰り返して彼らの曲とたくさんの分岐点を迎え、乗り越えてきた。
そしていくつもの分岐は大きな変化をもたらした。
私は今超ミラクルスーパーベリーハッピーなのである。
人によって、彼らの音楽から受けた影響の種類も大小も様々であるだろう。
だれけど、多少なりとも彼らの曲で、歌詞で、いくつもの物語の結末を変えてきた。無意識のものもあっただろう。
今日だってそうだ。
武道館に行くために仕事を休んだり、物販に並ぶためにいつもより早い時間の電車に乗ったり。その選択で、窓の外に目を向けて発見したことや新しい出会い、靴紐が解けていることに気付くとか、それを誰かに教えてもらっただとか、些細な変化を人にもたらしている。
1人の分岐はやがて多くの人に影響を与えて、伝播していく。
バタフライエフェクトのようにユニゾンスクエアガーデンの1つの曲が、1つの歌詞が、メロディが少しずつ世界を変えていて、さまざまな世界線から今の世界線を選んでいると思うのだ。
どうしたって辛く前を向くことができない状況でも、彼らの音楽が聴こえたことで、前を向けないながらに暗闇の中で一歩でも前に足を踏み出すことが出来た人、逆に踏みとどまることが出来た人が、この世界には私以外にもきっと何万人もいる。
そして音楽に救われた我々は、微力ながら未来を変え、ロックバンドに心の一部を支えられながら現在進行形でこの世界の一端を担っている。
時たま意図せずロックバンドを支えていることだってあるようだ。
なーんだ、私の住んでいるこの世界はだいぶ彼等に変えられてしまっているじゃないか!
日常に溶けて混ざってわかりにくくなってるだけで、彼らは何万、何十万、それよりもっともっと多くの人の世界を変えてきたのだ。
7月24日、また一つ幸せになれた気がする。
世界一大好きなロックバンド。
ありがとう、これからもよろしくね。