SeeSO の記事を書くために、文豪の街『湯河原』の温泉宿に行ってきた話
皆さん、はじめまして。Web ディレクターのおさむです。
せっかく書き物をするので、オシャレでカッコいいペンネームをつけようと小一時間考えましたが、まったくもっていい案が出てきませんでした。結局、本名が一番。素敵な名前を付けてくれた両親に感謝。
さて、ついにいままで避けてきた SeeSO の記事を書くことになったのですが、いかんせん自分には文才がない。正直、めちゃくちゃ断りたかったです。ただ、他のメンバーも記事を書き終えているので、さすがに逃げられない状況。
『なんか小さくてかわいいやつ』でおなじみの『ちいかわ』のように、「イヤッ、イヤ!イヤ!!」と可愛らしく断ったら見逃してくれないかな〜と考えましたが、30 代半ばのおじさんがそんなことを言っていたらドン引きされると思ったので、観念して記事を書くことにしました。
はじめにやること👨💻
書き物をする決心がついたら、次にやることは決まっています。そうです、温泉宿の予約です。
(ここでツッコんだら試合終了です。我慢してください。)
皆さんもご存じのとおり、文学史に名を残す多くの文豪たちは、お気に入りの宿に籠もり温泉に癒やされ、地の料理を味わいながら数々の名作を生み出してきました。書き物をするとなれば、温泉宿に行くのは至極当然。
「せっかくのゴールデンウィークだし、温泉に浸かってゆっくりしたいな〜」なんてことは微塵も思っていません。SeeSO の記事を書くために温泉宿に行くのです。
そうと決まれば、さっそく「文豪 温泉宿」で Google 検索。Web ディレクターをする上で、行動力は大事なポイントです。とりあえずやってみよう精神。
「島崎藤村が執筆した湯河原の温泉宿」。
気になる文章が目に飛び込んできました。ここしかない。この温泉宿なら、いい記事が書けそうです。
すぐに宿泊予約サイトで空きの確認をして、予約を取りましょう。Web ディレクターをする上で、意思決定の速さも大事なポイントです。時は金なり、英語で言うと Time is money 。
無事に宿泊予約が取れたので、次は部長(私の直属の上司)に宿泊費を経費精算できないかをご相談。SeeSO の記事を書くためなので、何も問題はないでしょう。
これは困った。「多分恐らくきっと」の時点では数パーセントの希望がありましたが、「絶対無理」で 0 パーセントになりました。部長権限をもってしても難しいヤマのようです。
ただ、そのあとの部長のコメントにご注目ください。「この温泉宿の取材とかならいけそうですが」と言っています。
となれば、SeeSO の記事のテーマはこの時点で確定しました。宿泊する温泉宿についてまとめましょう。これで部長も経費精算に協力してくれること間違いなしです。やったね。
いざ、湯河原へ🚅
そんなこんなで 4 月某日、やってきました文豪の街『湯河原』。
可愛らしいタヌキの置物がお出迎え。どうやら湯河原駅は、今年で開業 99 周年みたいです(どうせなら 100 周年が良かった)。
目的の温泉宿は、湯河原駅からバス・タクシーで 10 分程度。今回は経費精算できる前提でタクシー移動を選択。
※日中は 15 分に 1 本の間隔でバスが出ています。
島崎藤村 ゆかりの宿『伊藤屋』へ到着🚌
タクシーの運転手さんと TWICE の話で盛りあがっていると、お目当ての温泉宿『伊藤屋』さんに到着。国登録有形文化財の宿としても登録されており、島崎藤村さんの名作『夜明け前』の原案を練ったのも、『伊藤屋』さんの一室だったそうです。
どうです?めちゃんこテンション上がりませんか??
久しぶりにこんな素敵な温泉宿に泊まれるので、「オラ、もうワクワクしてきたぞ!」状態です。フリーザでもセルでも魔人ブウでも、なんでもかかってこいです。
まずは客室へ🛏
フロントで受付を済ませた後、女将さんが客室へ案内してくれました。
今回、私が泊まるのは、こちらの『本館十番』。十番といえば『日番谷 冬獅郎』。ピンとこない人は、いますぐこちらをクリック( BLEACH はおもしろいぞ~)。
お部屋の中はというと、こんな感じ。
これですよ、これ。書き物をするならこういうシチュエーションでなければ。執筆作業が捗ること間違いなしです。
温泉で身体と心を清めよう♨
執筆作業の前にやらきゃいけないことがあります。そうです、温泉に入らなければいけません。汗を流した後の執筆作業は、さぞかし捗ることでしょう。
ちなみに『伊藤屋』さんには全部で 4 種類のお風呂がありました。
貸切専用露天風呂
貸切専用半露天風呂
殿方風呂 ※男性用内風呂
婦人風呂 ※女性用内風呂
貸切専用風呂は事前予約の必要はなく、空いていれば無料で何度でも入ることができるという素敵仕様。ただし、入浴時間は 1 回 30 分以内、利用できる時間帯は 15:00~22:30 / 7:00~9:30 と決められているため、その点は注意が必要です。
※露天風呂を利用する際は、入口に「貸切中」の札を下げておくルール。
※殿方風呂と婦人風呂は、24 時間利用可能。
幸い当日の宿泊組数が少なかったため、他の宿泊客とバッティングすることもなく貸切専用露天風呂を利用できました。心身ともにクリアな状態になり、執筆作業に向けてのコンディションは万全です。
夕食を食べにお食事処『天馬』へ🍚
客室に戻るや否や、フロントから電話が入りました。「夕飯の支度ができました」とのこと。さすが老舗の温泉宿、電話をかけてくるタイミングも申し分ない。「腹が減っては戦ができぬ」、まずは執筆作業の前に腹ごしらえをしに行きます。
ということで、お食事処『天馬』に到着。室内は半個室になっているので、他の宿泊客の目を気にせずに食事ができます。たくさんお酒を飲んでいても冷たい目で見られる心配もありません、やったね。
肝心のお料理はというと・・・
テンション爆上がり。写真を見ていただければわかりますが、一品一品に料理長の強いこだわりを感じられます。厳選した旬の食材で丁寧に仕立て上げられた味わいの数々はどれも格別。大変満足できました。
※お料理の写真は、夕食の一部となります。
ついに始まる執筆作業✍
温泉に浸かり、美味しい夕食もいただきました。あとは執筆作業をするのみ。事前に『伊藤屋』さんのことを書かせてもらうことはお伝えしているので、ささっと記事をまとめちゃいましょう。
…と思った矢先、事件は起きました。
めちゃくちゃお酒が置いてありました。飲むしかないだろバカ野郎。ここで飲まなきゃいつ飲むんだ。
(瓶ビールが 3 種類あるの優秀すぎる~ひゃっほ~)
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結果、こうなりました。そりゃそうですよ、誰だって。人間だもの。
後悔はしていません。いまこの瞬間を楽しもう、人生を謳歌しよう。
期日までに執筆作業が終われば問題なし、がんばれ明日の自分。
(結局、期日ギリギリまで執筆作業が続いたのであった。)
さいごに📝
本当はもっとビジネスよりの記事を書くつもりでしたが、完全に温泉宿紹介の記事になってしまいました。そりゃそうですよ、「もしかしたら経費精算できるかもしれない」と言われてるんですから。あとは部長のがんばりに期待するのみ。
しかし、久しぶりの温泉宿でしたが、やっぱりいいものですね。撮影しつつでしたが、すごくリフレッシュできました。がんばった自分へのご褒美に温泉宿はありかもしれません。
もしこの記事を読んで「『伊藤屋』さんに行ってみたい!」と思ってくれるかたがいたら嬉しいです。本当にいい温泉宿なので、是非、行ってみてもらいたい。
おまけ🐣
『伊藤屋』さんに泊まる以上、どうしても登録有形文化財に登録されている『本館五十二番』の客室を見ておきたく、ダメもとで従業員さんに相談をしたところ、快く承諾してくださいました。本当にありがとうございます。
古き良き時代の趣が感じられ、ゆったりとした時の流れに浸ることができる素晴らしい客室。いつかは泊まってみたいものです。
(撮影写真も何枚か掲載しておきますね〜)