【一陸特】2020年(令和2年)10月 工学Aの問題〔6〕解説
どんもー。本日は第一級陸上特殊無線技士の2020年(令和2年)10月、工学Aの問題〔6〕です。
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〔6〕図に示すPLLを用いた周波数シンセサイザの原理的な構成例において、出力の周波数F0の値を求めよ。PLLは、位相比較(検波)器に加わる二つの入力の周波数及び位相が等しくなるように動作するものとする。
1 152 [MHz]
2 380 [MHz]
3 456 [MHz]
4 760 [MHz]
5 912 [MHz]
「PLL発振回路(Phase Locked Loop)」とは、上記の回路構成となっている。回路の構成概念は以下の通り。
「水晶発振器」は、「基準発振周波数」を入力する装置。
「分周器」は、周波数を分割させ低くします。
「位相比較器」は、固定分周器と可変分周器の2方向から加えられた両者の周波数と位相を比較し、周波数差と位相差に応じたパルスを出力する。
この出力されたパルスは、シンセサイザの応答特性を決めるLPF(Low pass Filter)によって直流電圧に変換され、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)に印加されます。
ループさせることで固定分周器と可変分周器の両方の周波数が一致したとき、安定し、基準発振器で制御された安定で正確な信号が得られるというわけです。
この問題が出てくるときは、たいてい150 ~ 170 [MHz]の安定した周波数を生成する周波数シンセサイザが出題される。
というわけで、正解は今回も1 152 [MHz]です。
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