きたなくてすみません。サナダムシの話です。
うんちの話をします。
気分の悪くなる内容かもしれません。ご了承ください。
はじめまして。
サラリーマン時代にためた預貯金を切り崩しながら、部屋にひきこもり、食べて寝るだけの生活を15年ほどしてきました。
1,000万ほどあったお金がついに底をつきかけています。延々と無目的にパソコンを眺めるだけの日々を続けてきたので当たり前ですね。
会社を辞めた、というより社会から落ちこぼれたきっかけは、一言でいえば過労からのでうつ病(適応障害)でした。よくある話です。
最後の一押しはゴールデンウィーク。まわりの同僚は最低でも5連休。長くて10連休ほど取得しているところ、自分は全日出社。連休の前後をあわせると50連勤くらい。自宅に帰ってシャワーでも浴びれれば良い方で、ほとんど会社の椅子の上で過ごしました。
ある日、トイレで大きい方の用を足していると、お尻の先に違和感がありました。まったく消化されていないパスタが肛門から伸びており、20cmほどぶら下がっています。トイレットペーパーでつまみ、引っ張りだして流しました。
二日ほど後、また同じ現象が起こりました。トイレットペーパーでつまみ、引っ張るのですが、思いのほか長くて、腸の奥から引っ張り出されて途中でブチっと切れる感覚がありました。
ここで気づいたのですが、自分はしばらくパスタもラーメンも食べていません。元気な時はイタリアンのランチが好きでよく食べていたのと、寝不足で頭が回らない状態もあって、すぐに気づきませんでした。
あれっ?なんか、これおかしくない?自分が食べたものではないものが、おしりから出てきてないか?と思いました。
頭はもうろうとしていましたが、そんなこと絶対ありえないけど、これっていわゆる「サナダムシ」っていうやつがおしりから出てきてないか?と。
仕事を休める状況ではありませんでしたが、体調の不良を上司にメールで報告して近所の診療所に行き、
「おなかのなかにサナダムシ?のようなものがいる気がするのですが」と経緯を説明しました。
診療所の先生は鼻で笑うと(本当にフンッって感じで)、まったく取り合ってくれません。
自分としては少なくとも食べたものが出てきていないことに確証があるので、とにかくおなかの中に「何かがいる」ので何とかしてほしいと伝えました。
「サナダムシがいるはずがない。万一いるとしたら、回虫(と言われた気がします)だろう」
とのことで、回虫用の虫下しの薬を処方してくれました。
薬が効けば「便と一緒にうじゃうじゃと死んだ虫が排泄される」とのことでした。自分の被害者意識もあってとても意地悪な呪詛に聞こえ、本当に恐怖を感じました。が、結果、何も出てきませんでした。
やはり、素人ながら自分の判断が正しいと思い、サナダムシに効く薬を処方してほしい旨を伝えると、そんな薬は薬局においておらず、サナダムシが本当におなかの中にいるとしたら、「おしりをお湯につけて、手で引っ張り出すしかない」と言われました。ついでに、肛門に指を突っ込まれ、触診?されました。ちなみに女性の先生でした。
この医者は当てにならないと思い、無理を言って、近所の大病院への紹介状を書いてもらいました。
大病院では、寄生虫専門の先生がおり、自分の過去の旅行先等について問われたりして、可能性がなくもない、とのことで、便の検査をしてくださいました。
結果は、正解でした。細かくは覚えていませんが、便の中に、サナダムシの卵が見られたとのことだったと思います。
「日本海裂頭条虫(にほんかいれっとうじょうちゅう)」という寄生虫が、自分のおなかの中に住んでいることがわかり、サナダムシに効く薬を処方してくださいました。
(後学のため、回虫用とサナダムシ用の薬の名前を覚えておけば良かったのですが、当時はとにかく頭がおかしい状態だったので、そこまで気が回りませんでした)
おそらく、数年前の新潟旅行で食べた魚に、その幼虫?的なものが付いていたのではないか。そして、今になって出てきたのは、宿主が過労により体が弱りすぎており、自身もおなかの中にへばりつく体力がなくなり、出てきてしまったのではないかとのことでした。
薬を飲むと、次の日、黄色いラーメンの麺に似たようなものが、消化されずに便と混ざって出てきました。
サナダムシ事件は、いちおうの解決を見ました。
ついでに、上司にこの件を報告したところ、信じたのかどうかはわかりませんが。2日ほど休みを貰えました。
「もっと早く言ってくれればよかった」というニュアンスの言葉をいただきました。よく聞く話です。
その際の便の写真を、この記事の最後に、有料部分として、アップします。もちろん閲覧注意です。一枚です。
病院の先生に確認していただくため、一枚だけ写真を撮りました。これも、後学のためにもっと撮っておけばよかったかもしれません。
ひきこもり生活も10年ほど過ぎ、どうしようかな、と考えるうちに、こんなくだらない話を思い出しました。
よろしくおねがいします。
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