恋愛ゲームで私が愛した男、女達 〜キミキス・アマガミ編〜

タイトル通り、今までにプレイした恋愛ゲームにおいて、私が愛したキャラクター達の感想や、思い出を書きなぐっていきます。

今回はキミキス・アマガミを取り上げます。

※ときメモシリーズを引き合いに出す箇所があります。



<キミキス>

・二見瑛理子

キミキスの顔、二見さんはやはり外せないところです。

彼女の行動はとてもあざといのですが、クールなキャラクターでしっかりバランスが取られています。糖度が高すぎるのは苦手なのですが(アマガミで言うと七咲)、二見さんは適度に抑えられている印象です。

シナリオ的にはそこまで起伏がある訳では無いですが、単純に二見さんは付き合っているだけで面白い。キャラクターの勝利ですね。

孤高の天才二見瑛理子が、自分に対してだけは心を開いてくれる。このシュチュエーションがたまらないです。友人の柊に、二見さんと話してるとこを見られてびっくりされるシーンとか、最高です。魅せ方が上手いです。

私は自分と主人公をガッチリ重ねる(もちろん本名プレイ)タイプのプレイヤーなので、こういうシュチュエーションで萌えさせてくるキャラは好みです。

……キミキスはイベントがあまり多くないので、書くことも少なめになってしまいますね。すみません。

・祇条深月

実は、キミキスにおける私の本命は祇条さんです。ガチ恋してもいいと思える、数少ない女性です。

祇条さんの魅力は、なんと言っても芯の強さ。見た目は小柄で物腰柔らかな彼女は、一見押しに弱そうな印象があります。しかし、そんなことないんです。彼女にはNO を突きつける勇気があります。

祇条さんはお金持ちのお嬢様で、許嫁を持つ身です。でも、主人公と恋に落ちてしまい、自分の心と家の面子、どっちを取るかで葛藤する……そして、最後には自分の心に従い、主人公を選ぶ。
これが祇条さんのおおまかなシナリオなのですが、注目すべきはラストシーン。

祇条さんは芯が強い女性であるということがその前のイベントから所々示唆されていたからこそ、主人公を選んでくれたという事実にとても深みが出るんですよね。ここは、キミキスのシナリオの妙が感じられます。



恋愛ゲームにおいて、ED後、この2人は上手くいくんだろうかって思ってしまうこと、たまにあるんですよ。もしくは、2人がよくても社会的には良いと見なされないんじゃないかとか……。これに関しては後のアマガミの方でも少し触れていきます。

その点、祇条さんと付き合った主人公はとても安心して見れると思います。実家が太いから安心とかじゃないですよ。
祇条さんは相手にしっかりブレーキをかけることができる、コントロールしてあげることができる人です。それでいて、彼女自身は自分の価値観を押し付けるようなことは全くせず、柔らかな対応をしてくれます。そんな彼女とならば、身分の違いはあれど、必ず良好な関係が築けると思います。 

この、地に足着いた安心感があるからこそ、私もまた祇条さんに安心して惚れることが出来るのです。

<アマガミ>

キャラクターのことを書く前に、記事の趣旨からはそれますが、アマガミという作品そのものについて語らせてください。

純粋に恋愛ゲームとして見た時に、アマガミ以上の作品は無いと私は思っています。キャラクター、シナリオ共に完成度が図抜けています(ふかふかは除く)。

周回が全く苦にならないのもいいですね。厳密に数えている訳では無いのですが、少なく見積っても50周以上はプレイしていると思います。
それなりに自由度がありながらも、基本的にはイベントで進行していくのでダレにくいんですよね。

アマガミの隠しキャラは、登場させるのに最低6周することが求められます。結構厳しいように思えますが、これは制作側の自信のあらわれでしょう。事実、アマガミの周回はとても楽しいです。

前作のキミキスはキャラは良かったものの、根底となるシステムが微妙だったところ、アマガミではしっかり改善されています。

イベントの充実度も比較にならないほど上がってますね。キミキスはゲーム内リミットとして1ヶ月設けられているのですが、上手く進むと2週間くらいで攻略条件満たしたりも出来ちゃいました。サクサク進められるとも言えますが、やはり密度としてはかなり薄い印象は否めません。

しかし、アマガミは前述した通り、イベントを選んで進行していきます。そのため密度はたっぷり。主人公との絡みだけじゃなく、その人が普段どんな風に過ごしてるのかというところも描写されているため、よりキャラクターの厚みが増しています。キャラ毎に友人がいる(絢辻さん除く)のもいいですね。多角的に人となりを知ることが出来るので。

そして、その友人もまた魅力に溢れてる。特に塚原先輩、大好きです。祇条さんと同じくガチ恋出来るキャラです。

クセ者揃いのアマガミキャラクター陣の中で、塚原先輩は希少な常識人。めちゃくちゃ気配りできる、頭も良い、スタイルも中々のものと、隙がありません。

あの鋭い目付きは初見の時こそちょっと引いてしまいますが、塚原先輩の優しさ、人間的な良さに触れていくにつれて、可愛く見えてくるんですよね。森島先輩を攻略しているのに、塚原先輩に心を奪われてしまう経験をした人は少なくないと思います。
薫の友人、田中さんも可愛いです。茶道部は周回の時に鬱陶しいのであまり好きじゃない。

そんな魅力たっぷりのアマガミ。以下、特に思い入れのあるキャラクターについて語っていきます。

・絢辻詞

彼女を知らずしてアマガミを語るべからず、最強のパッケージヒロイン絢辻さん。

彼女といえば、「絢辻さんは裏表の無い素敵な人です」のイメージが強いですが、実はこれ、絢辻さんの本質に対する大きなミスリードであるところが面白いですよね。絢辻さんの本質は三面性にあるので。

ざっくり、絢辻さんの三面性について解説します。綾辻さんは委員長モードの白辻さん、腹黒の黒辻さん、本当の絢辻さんの3つの面があります。
どのモードかによって1人称が変わるので、見分けは容易です。白辻さんの時は「私」、黒辻さんの時は「あたし」、絢辻さんの時は「わたし」です。

思いっきり猫を被っている白辻さんは勿論のこと、暴力的でワガママな黒辻さんもまた、彼女の本質では無いのです。本当の絢辻さんはとても臆病で繊細で、傷つきやすい子なのです。

この、絢辻さん自身も見失っている本当の「わたし」を見つけてあげるということが、彼女のシナリオの根幹となります。

アマガミには複数のEDがあるのですが、「わたし」を見つけてあげられるのはスキBESTのみになります。ラブラブ同棲カップルっぷりを見せつけられるスキGOOD、子供までこしらえてるナカヨシEDは一見とても幸せそうに見えます。しかし、これらのEDでは一人称が「あたし」であるため、絢辻さんにとってのハッピーエンドとは言い難いでしょう。

で、「わたし」を見つけてあげることが出来るスキBESTなんですが……なんか暗いんですよね。エピローグで描かれるのは告白の翌日であり、他のEDのように幸せな未来が明示されることはありません。ぴったりと主人公にくっついている絢辻さんは安心しているような、穏やかな表情を浮かべています。主人公もきっと、同じように幸せをかみ締めているのでしょう。
しかし……どうにも周りが暗い。微妙に雲がかった空の下、周りに誰もいない中で互いに身を寄せ合う。それがスキBESTにて示される2人の姿です。

これらのパーツから私が連想するのは、依存です2人にとっては、もしくは絢辻さんにとっては幸せではあるものの、周りからはそうは思えない、ドロドロに依存した関係になってしまう……それが私の考えです。

根拠として、図書室イベントがあります。
放課後、絢辻さんとちょっとした約束をした主人公。同時に彼は友人、梅原からも野暮用を頼まれます。すぐに梅原の方を片付け、そちらに行くことを絢辻さんに告げます。主人公は約束通りなるべく早く野暮用を方をつけ、待ち合わせ場所である図書室に向かうのですが……そこにいた彼女は、明らかに様子が違いました。「もう1人は嫌」なんてことを呟きながら、ノートをビリビリに破いている。目に映る、自分が知っている姿からはかけ離れた絢辻さんを前に主人公が激しく動揺する……というのが、イベントの簡単な内容です。

このイベントから、絢辻さんが求めているのは「自分のそばに居てくれる人」ということがわかります。さらに、この時の絢辻さんは一人称が「わたし」ですから、白辻さんでも黒辻さんでもなく「わたし」と一緒にいて欲しい、というわけです。

絢辻さんが「わたし」を隠してきたのは、本当の「わたし」は他者に受け入れて貰えない、受け入れて貰えないことで傷つきたくないという思いを幼少期から抱いていたからです。そんな弱い自分を受け入れ、肯定し、安堵させてくれる人物を絢辻さんは求めているのです。

……めちゃくちゃ重いですね。その後、きっと絢辻さんは自分の存在をただ1人認めてくれる主人公に深く依存してしまうでしょう。いや、むしろずっと前から依存していたのかもしれません。
そう考えれば、スキBADの衝撃のエピローグも納得できますから。

依存という言葉を繰り返し使っていますが、これが適切かどうかは正直わかりかねます。ただ、絢辻さんにとっての恋愛が周りから見れば「依存」であることは間違いありません。
絢辻さんにとっては、相手を好きになる=依存になってしまうのです。悲しいですね。

彼女がこうなってしまったのは、ひとえに家庭環境によるものでしょう。それによって(世間的には)不幸が決定付られてしまうのですから、残酷なものです。
これらを鑑みれば、絢辻さんとの恋愛はわかりやすい幸せを得られるわけがないでしょうから、スキBESTのエピローグは納得です。



……ところで、私は彼女と似ている人物を1人知っています。桜井琉夏です。

幼少期の経験により大きな楔を打ち込まれ苦しんでいること、主人公との関わりによって救われたこと、めちゃくちゃ重いこと、のめり込んだらやばい雰囲気がありながらも、どうしようもなく惹かれてしまうことなど……共通点が多くあると思います。

しかし、決定的な違いがあります。それは、主人公との関わりや恋愛を通じて、成長しているかどうかです。

琉夏は、自分が幸せになることこそ他人にとっての幸せであることを知り、無理やり押さえ込んでいた思いを卒業式で主人公に伝えます。これは、今まで琉夏が抱えてきた「手に入れる恐怖」を克服し、成長した明確な証です。琉夏の心にさす陰が完全に晴れたわけでは無いものの、着実に前に進んでいく様子がシナリオ内で描かれています。

絢辻さんはどうでしょう。最後、隠し続けてきた「わたし」を主人公にさらけ出し、自らの思いを伝えるところは琉夏と似ていますね。けれど、これは絢辻さんが弱さを克服出来たわけでは全くないんです。主人公が歩み寄り、「わたし」を見つけてくれたから、そして弱い自分をこの人は受け入れてくれると確信したから、綾辻さんは全てを主人公に預けたのです。

もし、弱い自分を絢辻さん自身が認めることが出来たならそれは成長です。ただ、この場合、弱さを認めたのは主人公であり、絢辻さんではありません。絢辻さんが「わたし」を見せられるのは主人公のみなのです。
今後、絢辻さんが主人公以外の前でどう振る舞うのかはわかりかねます。大学で人間関係がリセットされたら再び白辻として過ごすのか、また主人公さえいればいいと思って、黒辻に近い、雑な対応をするのか……どちらにせよ、「わたし」を主人公以外の人間に見せることがない、という点では変わらないと思います。
そのため、絢辻さんは心情面の変化こそあったでしょうけれど、恋愛を通して成長したといえる部分は無いと言えます。

そんなところから、きっと2人で手を取り合って、苦労しながらも明るい未来が描けるだろうと考えられる琉夏とは対照的に、絢辻さんには退廃的な未来を想像してしまうのかもしれません。

・梅原正吉

絢辻さんの話が重かったので、閑話休題として。
記事タイトル的に、男キャラについても書かないとですからね。
と、渋々感を出してみたものの、梅原は普通にめっちゃいいキャラなんですよね。恋愛ゲームにおける主人公の友人ポジで1番好きです(次点でときメモ4の七河正志、GS3のウガミヨ)。

彼は、めちゃくちゃ高校生してるのがいいですよね。初見では色物っぽさを感じさせるんですが、梅原は等身大の高校生。主人公が暴走しがちなアマガミにおいて、彼の存在は清涼剤です。

梅原自身も好きな人がいて、努力しているのもいいです。梅原が主人公を応援するように、こちらも彼を応援してあげたくなります。本当に、梅原には幸せになって欲しい。
あと、モモクリサンネン写真集の語呂の良さが天才的すぎる。

・森島はるか

さて、梅原の話のもそこそこに、次はラブリー先輩ですね。メインキャラクターの中でビジュアルは1番好きです。

彼女は、今どき(?)の言葉でいうならば「おもしれー女」になるんですかね。彼女の場合、エキセントリックすぎて面白がれる範疇を飛び越えてしまっている気もしますが。掴みどころが無さすぎる。

シナリオでは、そんなふわふわした彼女の魅力が最大限描かれています。全体として見たら、スキ√が好きです。前半は森島先輩を追いかける、中盤はお互いに心を寄せていき、ラストには森島先輩の方から追いかけてくる。このような関係の変化が、スキ√ではメインになっています。それぞれの場面における魅せ方がめちゃくちゃ上手いです。加えて、余計な障害を持ち込まない、シンプルなシナリオにすることで、森島先輩のぶっ飛んだキャラクターをとても濃く味わえるようになっているとも思います。

スキBEST告白シーンはとても趣深いです。「普通」からはかけ離れた彼女が、普通の女の子としての姿を見せる。一見ふわついていて、悩みなんてなさそうな彼女が、内に溜め込んでいた苦悩を吐露する。エキセントリックな森島先輩だからこそ、このような等身大の女子高生らしい姿に心を打たれます。

ナカヨシ√も、名前通りほんと仲良しな感じでいいですね。スキ√のようなドラマチックな場面は無いものの、全編通してほっこりさせてくれます。糖度控えめな分、森島先輩のおもしれー女っぷりがよく出てるからですかね。特に、告白シーンはめっちゃ癒される。アマガミは結構重めの告白が多いからこそ、森島ナカヨシ√の告白は沁みます。掴みどころのない森島先輩ですが、私としては、ナカヨシ√の彼女が1番しっくりくる気がします。

また、森島先輩はスキBADも印象的ですね。スキBAD内で描かれる、主人公を待っている時の場面は森島先輩が1番好きです。普段からモテまくりナンパされまくりの彼女が、本命には捨てられる……とても心が痛むと同時に、優越感や背徳感も覚えます。

にしても、森島先輩は√によって見え方が結構変わりますね。スキ√では、恋愛に対して不器用な森島先輩が見えます。でも、たまには攻めてみたりと、なんだかいじらしい部分もあるんですよね。
ナカヨシ√では、逆に余裕があります。スキ√では終盤、主人公に翻弄される森島先輩ですが、こっちでは基本森島先輩がリード。そのため、年上らしい包容力を強く感じます。

正直、アコガレ→ナカヨシやシリアイ→ナカヨシ等、様々なルートを見ても、正確な森島はるかを自らの中に描くことはできません。でも、だからこそずっとそばにいて、この人のことをもっと知りたいなんて思いを抱いてしまうのでしょう。
……現実的に考えたら、絶対関わりたくないタイプではあるかもしれませんが。

・棚町薫

性格が良すぎる女です。私がリアルに付き合うなら彼女一択。

髪型のインパクトのせいでやや敬遠されがちですが、食わず嫌いせず挑戦してみてほしいです。絢辻さんや森島先輩、七咲のようなパンチには欠けますが、地に足着いた安心感があるんですよね。

それが最もよく出ているのが、スキBEST告白シーン。ここで薫が言う、「私はあんたの悪いとこ100個は言える。でも、良いとこは101個言える」は私的ナンバーワン告白。恋愛ゲームらしからぬ、低糖質で現実的な言葉ですが、とても心に響きます。主人公との関係が長く、かつズバッと物が言える彼女だからこそのセリフですね。
同じく主人公との付き合いが長い人物として梨穂子がいますが、彼女は主人公を許し続けるんですよね。スキBADで見せるダメ男製造機っぷりは七咲に勝るとも劣りません。それに対し、薫は悪いところにも真っ直ぐ向き合ってくれるんです。そこが彼女の魅力だと思います。

それがよく出ているのがスキBAD。スキBADにおけるキャラクター達は、主人公を許す側(七咲、梨穂子、薫)、許さない(絢辻、森島、ふかふか)側の2つに分かれます。

薫は許す側なのですが、七咲、梨穂子とは大きな違いがあります。それは、ケジメをきっちりつけさせることですね。薫は主人公を橋の上から12月の川に叩き落とします。下手したら死にそう。

一応梨穂子も罰として主人公にパフェを奢らせるのですが、薫と比べたら優しすぎます。ちなみに、七咲は何をせずとも許してくれます。流石ダメ男製造機。

ついでに許さない組の方を見ていくと、まず絢辻さんは「あたし」と「わたし」が消え、「私」のみになってしまいます。主人公に裏切られたことで、完全に他者に心を閉ざしてしまうのです。
これは結構なトラウマEDですよね。アマガミのスキBADは見ようと思わなきゃ見れない(2人とクリスマスデートの約束をして、すっぽかした方に告白するのが条件)ので、不意に遭遇することが無いだけマシですが。

森島先輩は恋を捨て、バリキャリの道を歩むことになります。自分が知っている森島先輩から大きく変わってしまったということはショックですが……社会人として成功している未来が明示されているだけ、絢辻さんと比べるとだいぶ救いがあると思います。

ふかふかは、彼女のご両親に、娘に二度と近づくなカスとか言われるみたいな感じです。

振り返って見てみると、アマガミのキャラは極端に厳しいか甘いかなんですよね。でも、薫だけは違います。彼女は水の中でもがく主人公に向かって、「私もあんたが好き」と叫ぶのです。
主人公の裏切りに対する怒りと、やっぱり自分はこの人が好きという思い。結局のところ後者の方が大きかったわけですが、この2つを両立してるのは薫だけです。他のキャラクターはどちらかに偏っています。それが悪いこととは言いませんが、そんな中唯一冷静なバランス感覚を保ち続けている薫が魅力的に映るのは間違いありません。

そんな彼女が言うからこそ、「私はあんたの悪いとこ100個は言える。でも、良いとこは101個言える」というセリフが輝きを増すのでしょう。

・上崎裡沙

周回プレイのところで少し触れた隠しキャラクターこそが彼女、上崎裡沙です。
上崎は、アマガミのストーリーの中でも重要な、主人公の過去を知る人物です。上崎を攻略しないと明かされない情報が数多くあるため、アマガミへの理解を深めるには彼女を通らざるを得ません。

アマガミにおいて、上崎が登場するまでの周回は前哨戦。彼女が姿を現してからこそが本番と言えます。アマガミを配信や動画で楽しんだという方もいると思いますが、このゲームはそれだけでは不足です。なぜなら、それらで彼女を登場させ、さらにその上で周回を重ねる人はごく少数だからです。全プレイヤーの中でも、そこまでやり込む人は少ないと思います。

ですが、彼女はアマガミにおいて絶対必要不可欠なキャラクターです。クリスマスのトラウマの真実を握り、システム的にも登場させて以降必ず存在を表す彼女は、1隠しキャラの枠を大きく超えています。

……とは言ってみたものの、上崎について知る必要があるのは、「アマガミ」が好きな人だけです。
絢辻先輩や森島先輩と言った、キャラクター個人が好きな人は、無理に上崎攻略をする必要は無いと思います。

上崎の登場条件は6人全員のスキ、ナカヨシEDを見ることらしいです。私は全キャラ一通り遊ぶタイプなので自然に出てきましたが、やはり興味が無い子の攻略は辛いものです。キミキスの栗生さんも同じ条件のようですが、キミキスの場合はそこまで辛くありませんでした(この記事を書くにあたって調べるまで、栗生さんが隠しであったことさえ忘れてました。私はキミキスはそこまでやりこんだ覚えは無いのですが、栗生さんを攻略した記憶はあるので、一応全キャラやってたみたいです)。
キミキスはサクサク進みますが、アマガミは内容が非常に濃いからですかね。ここまで読んでくれた方なら察してくれているでしょうが、私はふかふかが苦手です。彼女の攻略に踏み込むまでは、とても時間がかかりました……。上崎がいたおかげで、ふかふか攻略が報われたような気がします。
苦手なキャラの話はいいとして、アマガミにおける作業攻略は辛いよということです。なので、一途に気持ちを貫きたい方は、ぜひその子に惜しみなく愛を注ぎ、周回を重ねてあげましょう。

ただし、絢辻さんの場合は撃退イベントがかなり見応えあるので、見たい方は登場させることをおすすめします(エビコレ+では全員に撃退イベントがあります)。

アマガミを理解する上では攻略必須ですが、彼女を登場させるための周回が作業になってしまい、作品自体から遠ざかってしまっては本末転倒です。私にとっては作品への理解を深めることが楽しみですが、そうでは無い方も当然います。自分なりの楽しみ方を見つけ、良きアマガミライフを送っていただければ幸いです。



おわりに

長々駄文を読んでいただき、ありがとうございます。
私自身、キミキスやアマガミについて、まだまだ理解が及んでいない部分が多々ありますし、間違った解釈をしているところも多くあると思います。文章を書いている最中にも、これは正しいのだろうかと何度も悩みました。
しかし、その中で、私はあることに気が付きました。それは……



やはり塚原先輩こそ至高。

以上です。


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