親知らず抜歯体験記
前に記事を書いてからだいぶ間が空いてしまいました。久々に更新したと思ったら、今までのものと全く違う内容になってしまって…少し申し訳なさを感じます。とりあえず、備忘録的なところと、少しでもどなたかの参考になればと思いしたためさせていただきます。
1.経緯
親知らず抜歯に至るまでの経緯を簡単に説明させていただきます。
私は小学校3年生の時の交通事故で前歯を失ってしまいました。そのため、前歯にはブリッジをつけている状態でした。付けてもらって以来、何の問題もなかったのですが…10年目にして、ついに破損しました。今にして考えてみれば、よく10年も持ったなという感じです。その間歯医者には行っておらず、何のケアもしていなかったわけですから。
で、新しい被せ物を作ってもらうため、久々に歯医者にかかることになりまして(被せ物は33万かかりました。ここについても書きたいところですが、本筋には関係ないので省きます)。そこで、親知らずの1つ、右上が虫歯であることを指摘されました。
将来的には抜歯をすることになるかもしれない、言ってもらえればいつでも処置をする、と担当の方にお話を頂いたのですが…正直なところ、結構悩みました。なんせ私はすでに事故で歯を失っているのです。さらに歯を減らしていいものかと。
しかし、私は来年から社会人になる身です。抜くのなら、時間的に余裕のある今じゃないかというところが決め手となり、抜歯をお願いしました。
2.抜歯前
抜歯前はわりとヘラヘラしていました。施術日の少し前にはピューロランドに行き、キティちゃんに「今度親知らず抜くんだよ〜、怖いよ〜」なんて話をして。かなり余裕がありました。
しかし、当日は違いました。
一気に恐怖がおしよせてきて、頭の中に靄がかかったような状態になりました。不安を埋めるためにネットで感想や体験談を見漁りますが、余計に不安が増幅されるだけで、何の慰めにもなりません。この時は、親知らず抜歯をするという、過去の自分の軽率な判断を呪いました。 でも、ここまで来たらやるしかありません。震える身体に鞭を打ち、歯医者へ足を進めていきます。
⒊抜歯中
いよいよ勝負の時です。案内され、診療室に入ります。衛生士さんに慰めて欲しかった私は、席についてから大きく溜息をついたり、顔を手で覆ったりしたものの、その目論見は失敗に終わりました。成人男性がすることではないですね。
いつもの先生が来て、ついに抜歯が始まります。最初に麻酔が打たれるのですが、これが一番キツイ。何回か経験はあるのですが、歯茎にブスっといかれるのってめちゃくちゃ痛い。なんか、刺さってる感が強いんです。しかも1回じゃなくて、複数回打たれるので。普通1回目が1番痛いと思うんですけど、私はラスト(多分3回目かな)が1番痛かったです。めっちゃ奥までグリグリいかれてる感じで。心の中の佐伯瑛が「頼むよ耐えられないんだ!」と叫ぶのを諌めつつ、何とかここを耐え切りました、が。
ここで私は最大のポカをやらかしてしまいます。
実際は麻酔が終わっただけなのですが、あろうことか抜歯が終わったと勘違いしてしまったのです。
これは完全に、「上の親知らず抜歯はすぐに終わる」という情報を直前に仕入れてしまったために起きた悲劇です。
抜歯が済んだと勘違いしていた私は、自分でもわかるほどに血の気が引いていました。少しばかりも安堵が湧き上がることはなく、強ばったままうがいをすませ、抜かれた歯に思いを馳せているところ(麻酔でビリビリしてるのを、抜かれたことによるものだと思ってました)、先生から放たれた「じゃあ今から抜いていきます」の一言。これは、ただでさえナーバスになっていた私を打ちのめすには十分すぎる言葉でした。混乱する頭を落ち着ける暇も無く、椅子が倒され、ついに親知らずに手が掛けられます。
タオルが掛けられているので前は見えないし、感覚も無いので何をされているのかを具体的に感じ取ることは出来ない。でも、ぐっと強い力が加えられていることだけはわかる。痛みのピークは麻酔の注射ですが、恐怖のピークは皆さんここでしょう。
ここでも半端に入れたネットの情報が悪さをしました。思った以上に先生が苦戦しているようなのです(実際、術後には予想以上に固かったとおっしゃられていました)。予想外の展開続きで、メンタルはどん底です。でも、それにより吹っ切れたのか、この後はひたすらボーッとしていました。幸い、麻酔の効きも良く、痛みもあまりありませんでした。とは言え、全く無かった訳ではありません。途中、手を上げようかと少し悩んだ場面もありましたが、とりあえず無事に脱臼まで終えました。
その後、新たな道具が登場します。これはでっかいペンチのような感覚で、緩んだ歯がこいつでぶち抜かれるんだと明確にわかりました。言葉にするとゾッとしますし、実際それが歯に掛けられた時にはおぞけ立ったのですが、抜くのはすぐでした。大まかな流れは麻酔→脱臼→抜歯なのですが、私としては最初がきつく、後は楽な印象でした。抜歯後にうがいをすると、大量の血が混じっていて恐ろしかったですね。最後に、ガーゼを噛んで止血します。口から出したあとの血に染まりきったガーゼが、抜歯の凄惨さを物語っていました…………
4.おわりに
と、私の抜歯体験記はこんなところです。本当は抜歯後も書くべきですし、私としても書きたいのですが、とにかくこの記憶が新鮮なうちに記録を残しておきたいのです(ここまで書き終えた時点で、抜歯後1時間半ほどです)。そのため、本記事での抜歯レポはここまでとさせていただきます。
駄文を長々と読んでいただき、ありがとうございました。また恋愛ゲーム関連の記事や、もしくは今回のような全く関係の無い記事をそのうち書くかもしれません。その時には、ぜひまた読んでいただけると幸いです(現時点でのネタとしては、三原色様の親友ルート、綾辻さんの考察の2つがあります)。改めて、読んでいただいた皆様、ありがとうございました。