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【10/25発刊】Seel 最新号 Vol.36 テーマ発表

こんにちは、 Seel 編集部です!
私たちは今週末に開催される大学の学園祭に発刊を間にあわせるべく、Vol.36「フォント」を制作してまいりました!今日はその最新号のテーマを解説していきます。

今回のテーマは「フォント」です。

フォントと聞いても、ピンとこない人が多いかもしれません。文字に携わる仕事をしていなければ、レポートや文書作成など限られた、(しかも大抵面倒くさい)機会でしかフォントを気にかけた経験はないのではないでしょうか。

フォントって、実はとっても身近なもので、例えば

ほら、今すぐ画面から目を離して、パッと周りを見回してみてください。街で、電車の中で、建物の中で過ごしていたあなたは、何かしらの言葉、それも「フォント」によって表された言葉を見つけませんでしたか?(森で暮らしてるよ!って人はさすがに見当たらないかもしれないです、ごめんなさい。そんな人は、ホーム画面に戻って、デスクトップやアプリのアイコンを眺めてみてください。)

こんな風に、フォントはあまりにも自然と生活の中に溶け込んでいて、様々なフォントに囲まれて暮らしていることに気づかないまま、私たちは日々を過ごしています。しかし、実際のところ、私たちは無意識のうちにフォントの端々から細かなニュアンスや秘められた意志を嗅ぎ取っているのかもしれません。

コンピューターの偽物の警告画面ってありますよね。本物ソックリに作られているけれど、クリックするとウイルスに感染してしまう、最近はあまり見かけなくなったアレです。一見派手な演出で焦ってしまいそうになりますが、表示されたパチもんの警告画面をよくよく観察してみると、どことなく怪しい匂いがするような……そんな経験、ありませんか?実はこんな場面でも、あなたのフォントを読み取るチカラが発揮されているんです。

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ご覧ください。試しにSeel公式サイトを他言語で表示してみました。漢字の太さや大きさがちぐはぐ、文字列がガタガタに感じる、目を凝らすとカタカナに違和感を覚える。

このなんとも収まりの悪い感じ、伝わりましたか?偽物のエラー画面でも外国語のSeel公式サイトにしても、普段から洗練された日本語のフォントに慣れ親しんでいる日本人は、ほんの微かな違いでさえ感覚的に受け取ります。小学校から書道の授業に励み、美しい字を美徳とする日本で育った私たちは、意識しなくても文字の形の差がわかる、いってみれば潜在的に高い“フォントリテラシー”を持っているのではないでしょうか。

文字のカタチに敏感な私たちだからこそ、
フォントを楽しまない手はないでしょう。

フォントはスパイス。混ぜると文章が少しだけ、美味しくなる。

デジタルで自由にフォントを使えるサービスやプラットフォームは、現状まだ少ないです。ですが、これからは、デジタルでもアナログでも、自分を表現する方法のひとつとして、「フォント」を使ってみると、発信することやコミュニケーションをとることが、今よりもちょっぴり楽しくなるかもしれません。

次回からは紙面の中身をコンテンツ別にご紹介します。お楽しみに!



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