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【君必】 英検一級単語攻略~6つの引出し編~
#1 Quandary in the head
1. 忘却との戦い
推定単語数11,000を超えたあたりだったと思う。
第一の anomaly が起きる。
今まで覚えていた TOEIC の重要単語が思い出せない。
明確に覚えているのは、" accommodate "。
① 収容能力がある ② 適応させる ③ 和解させる の異なる意味があり、
TOEICのひっかけ問題では重宝される頻出単語だ。
かなり意識して覚えていたはずだが、この3つの意味が出てこない。
やばい! 積み上げてきたはずの土台が崩れかけている。
「今は英検一級の単語学習だ。capacity に近づいてきたから、
最近使っていない単語は delete してもいいじゃん。」
無意識のうちに、君の頭がそう考えているようだ。怠け者め!
ならば、英検一級単語とTOEIC単語を同時に学習すればいいのでは?
と試みるが、単語帳を back and forth で極めて効率が悪い。
長らく悩んだ末、
「英検一級合格後は、もう個別試験対策用の参考書は見ない!」
と決意、すべての単語を辞書へ consolidate することにした。
もう後戻りは出来ない。
" The wall was broken down! "
これが、『英検一級単語攻略~日常編~』の第一回メッセージ。
君が、辞書に TOEIC英単語と英検一級単語を色分けした時期だ。
頭の中のビフォーアフターは、こんな感じになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1718794404148-O1wZ9OphiC.png?width=1200)
単語帳の辞書への一本化は、以下の効果があった。
・英検一級単語を調べるたびに、そのページにあるTOEIC単語も目にする
ようになり、過去覚えた単語を復習する機会が増えた。
・余計な壁が取り払われたことにより、「これくらいで合格するだろう」
というような勝手な思い込みや complacency がなくなった。
・辞書ならではの単語習得法に気づいた。
そして、面白い。
そして、そろそろ覚えた単語を使ってみたいと思うようになった頃、
君は、第二の impasse を経験する。
2. 「辞書」 と 「引出し」
英検一級の単語を覚えると、難しいと思っていた reading 問題も次第に
読めるようになってくる。
しかしながら、writing に移行すると全く歯が立たない。
なぜだろうか?
これは、よく言われる Input と Output の議論、
・ Output 用の単語を増やせば、または場数を増やせばクリアできる
・ Input 用の単語は難しいので、Output では使わないようにする
などとは、少々問題が異なる。
Output 用の単語量や場数だけでは、英検一級 writing はクリアできない。
また、Native は、我々が勝手に Input 用と考えている単語を普通に使う。
そうではなく、そもそも論として、君に欠如しているものがある。
それは「文章の構成」だ。
君は、辞書学習により、一定の短文は書けるようになっている。
また、ある程度の会話もできる。
しかし、根本的な「文章構成」を持っていない為、Long sentence の output が出来ない。
ここに至り、やっと drawers の必要性が見えてくる。
そう、辞書だけでは駄目なのだ。
まず、君に必要な「文章構成」を考える
次に、それに合わせた引出しを作る
そして、辞書で習得した単語を入れる
それは、英会話でも英作文でも、常に取り出しやすい形で・・・
日本語はうまく出来ている。
「辞書をひく」とはいうが、「辞書から引き出す」とは言わない。
「辞書」と「引出し」は別物という訳だ。
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