指から空が溢れてく

あの子が早く帰ると言って、
ちょうど来たバスに飛び乗った。

静かな夜に残光がみえる。

冷たいガラスの空に指で
星座をつくりゆく。

じっくりと眺める夜空が恋しくなって、

わたしはガラスの星座を消した。

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