
ジブリ祭り(トトロ) お父さんとさつき
先日テレビでは、またトトロがやってましたね。
もうどれだけ見てきたことでしょう?
もう飽きるほど見てきたし、なんだったらセリフすら覚えてる。
でもなぜでしょう?
やってると見ちゃうんだよね〜。
今回はタイミング的に、ちょうど妻と喧嘩したちょっと後ぐらいに見たので、妻に対しての感謝だったり、もっと事前にサポートできていたらな、というような、「俺はダメな人間だ」「妻一人幸せにできない」みたいな精神状態で見ていたので、なんだか新しい目線でトトロを見ることができたんです。
こんな見方は初めてでした。
後々調べてみると、トトロをそう見ていた人が、まぁ多いこと多いこと。
立場によって、いろんな見方があるんだなって、ほんとに思いましたね。
今回スポットが当たるのは、お父さんとさつきちゃん
そう、この二人は、
ワンオペ夫
ヤングケアラー
です。
では見ていきましょう。
お父さん
プロフィール
名前 : 草壁タツオ
年齢 : 32歳
身長 : 180cm
職業 :
多岐にわたるが、考古学者で、大学の非常勤講師としても働いている。
また、中国語の翻訳も行っている。
性格 :
人柄は非常に優しく、子供たちに対しても理解があり、サツキとメイがトトロの存在を話すときも否定せずに温かく見守っている。
草壁タツオのワンオペ育児の要素
1. 妻の不在
草壁タツオの妻は病気で入院しており、家にはいないため、彼が一人で家事や育児を担っている。
2. 家事の負担
タツオは家事全般を一人でこなしている
料理、掃除、洗濯など、日常の家事を全て引き受けている。
⒊ 育児の負担
サツキとメイの面倒を一人で見ている
学校の送り迎えや、子供たちの遊び相手、トトロの存在を信じる子供たちへの理解など、育児全般を担当している
⒋ 仕事との両立
タツオは考古学者としての仕事も続けており、大学での講義や翻訳の仕事も行っている
仕事と家庭の両立を一人で行っている点も、ワンオペ育児の特徴。
⒌ 精神的なサポート
子供たちが母親の不在を寂しがる中、タツオは精神的な支えとなり、子供たちを励まし続けている。
どうでしょう?
完全なワンオペ夫ですね。
尊敬します!
劇中では、朝寝坊してさつきに謝るシーンもありますが、家族のため、妻のために、決して完璧ではない日常のリアルが伝わる場面ですね。
さつき
プロフィール
名前: 草壁サツキ
年齢 : 12歳
学年 : 小学校6年生
家族構成 : 父(草壁タツオ)、妹(メイ)、母(病気で入院中)
性格 : 明るく活発で、責任感が強い
特徴 : ショートヘア、元気でしっかり者
妹のメイと一緒に新しい家に引っ越してきて、病気で入院している母親を心配しながらも、家族を支えるために頑張っている
妹の面倒をよく見ており、父親の草壁タツオを助けることも多い。
メイとサツキのヤングケアラーの要素
⒈ 母親の入院
サツキの母親は病気で入院しており、父親は仕事で忙しいため、家事や妹の世話を担うことが多い。
⒉ 家事の手伝い
サツキは家事を積極的に手伝い、特にお風呂の薪入れなどの重労働も行っている。
⒊ 妹の世話
メイがサツキの学校に来てしまうシーンでは、サツキがメイの面倒を見ながら学校生活を送る姿が描かれている
⒋ 父親のサポート
サツキは父親に傘を届けるため、夜遅くにメイを連れてバスに乗ろうとするシーンもあり、家族全体を支える役割を果たしている。
⒌ 地域のサポート
「となりのトトロ」の時代背景では、地域社会が機能しており、隣人や地域の人々が家族のようにサポートしてくれる場面が多く見られる。
例えば、隣のおばあちゃんがメイの面倒を見たり、地域の人々がメイの捜索を手伝ったりするシーンがある。
⒍ 現代との比較
現代では、地域社会のサポートが薄れ、ヤングケアラーが孤立しやすい状況が増えている。
これに対して、「となりのトトロ」の時代では、地域全体が一つの家族のように機能していたため、ヤングケアラーの負担が軽減されていたと考えられる。
このように、「となりのトトロ」におけるメイとサツキの役割を通じて、ヤングケアラーの問題を考察することができる。
彼女たちの姿は、現代のヤングケアラーの状況を理解する上で重要な視点を提供してくれている。
なるほど。
お父さんが仕事で遅かったりすることも多くありそうだったから、実質は夕飯の対応だったり、洗濯の片付けなどは、さつきがやることが多そうな気がするね。
上の考察からも思うけど、ヤングケアラー、ワンオペ夫 だからと言って、トトロの世界観では、周りのサポートが手厚いってのが、現代と違うところだね。
おばぁちゃんはメイの面倒見てくれるし、メイが学校行っても、託児所以上に同行できるし、好意で電話も貸してくれて、さらに折り返し先にも指定させてもらえてるしね。
タツオが家でテレワークしてても、周りは安心して子供が遊べる環境で、めちゃくちゃ危険はないよね。
(トトロの存在をどう捉えるかはいろいろありそうでわかりませんが。。)
致し方なくのヤングケアラー、ワンオペ夫だけど、地域がそれを認知してフォローしているところは、すごく自然な感じに見えたね。
いやぁ、ジブリ作品は、なんだかんだ定期的に見ちゃうけど、いつも発見と学びがあるなぁ。
今回もなぜか見入っちゃった。